Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュードラマ部(ニブンノゴ!宮地、LLR福田、フルーツポンチ村上)(Rooftop2018年1月号)

ドラマ愛よ伝われ!「ドラマ部」祝100回開催&最終回記念インタビュー

2018.01.04

なんだかまっすぐ帰りたくない

——それでは「ドラマ部」100回最終回が終わっての感想からいただきたいと思うのですが。

ニブンノゴ!宮地(以下、宮):そうですね、「ドラマ部」が終わってもドラマは終わってないんだなって思います。俺たちは終わったんですけど、周りのドラマは終わってないなっていう。

フルーツポンチ村上(以下、村):そりゃそうでしょ。

LLR福田(以下、福):「ドラマ部」からドラマが始まったわけじゃないですから。

俺の第一声でそんな感じになる(笑)?あんまりまだ僕は終わったっていう実感はないですね。ネイキッドロフトで100回やって、最後はすごいお客さんが入って盛り上がったから、引退する芸人さんって最後に盛り上がるじゃないですか?ああいう時ってみんなもうちょっとやりたいって気持ちになるんだろうなっていう、それに近かったっていうか。

なんかドラマっていうよりは、オールナイトライブってもうないんだろうなっていう、そっちの方がね。

そうですね、でもまあドラマへの熱がなくなって終わったというよりは、僕らは時を経てオールナイトに耐えられない体になってきたということが一番大きかったんですけどね。

本当に月一回の夜更かしでしたからね。

だからまた新たな、次の世代に引き継ぎたいですね。

でも引き継いでないんだよ。今の20代の若手ってやってないんだよ。

オールナイトも楽しいですけどね、2時間くらいの凝縮ライブもいいけど、本当に思っていることを言えるし。

あとは好きなテーマとかで飲み屋に来て話してるだけみたいなね。

そうなんですよ。珍しいんだよね。本当に飲み屋で話しているのをなぜか聞かれているというスタイルだから。

だから逆に俺はオールナイトライブを観に行ってみたいけどね。人生で一回も行ったことないんで。どういう感じなのかなっていうね。

確かに。観る方も大変ですもんね。

まあそうね。

だから「ドラマ部」100回目終わった時は朝じゃないですか?なんか、このまま海とか行きたいなって思いましたね。

…俺と変わんねーじゃねえかよ!

このまま海に行きたいなってくらい、なんだかまっすぐ帰りたくないなっていう気持ち。大学とかの卒業式を終えて飲み行って朝になって、このままずっとグダグダどっかに行ってたいなっていう。

卒業式とかぶったものがあるかもね。

でも、このライブ自体は終わらせるとは僕は思ってないんで。オールナイトでは終わりましたけど、何年か続けてきたものが終わるってなるとルーティーンとしてはないんだっていう感覚になりますよね。

 

LLR福田.JPG

 

そうだよね。

今日もなんとなく歩いてきたら久しぶりの感じしましたもんね。(お昼にネイキッドロフトにてインタビュー)

でも、最終回からまだ一ヶ月経ってないからね。

月一でテーマドラマを観るっていうのが習慣でもあったでしょ?それがないのがちょっと寂しいなとは思いますけどね。

それは観ていきたいですけどね、今後も。

いろいろと新しい発見もありましたしね。そういうのがないのは寂しいですね。ちょっと体力的に最終回になりましたけど。

100回の開催、周りの皆さんがすごいすごいって言ってくれてましたけど言われてる時は実感がなくて。100回目が終わってから、やってきたことってすごかったんだなって感じましたね。

人生で何もないですもんね、何かを100回やったことなんて。

100回もそうだし、あと年数。9年目だよ。

「ドラマ部」9年目まで誰も芸人を辞めなかったっていうのもすごいよね。

・村:そうだね。

辞めててもおかしくないからね。

謹慎になることもなく。

結婚もせず。

解散することもなく。

むちゃくちゃブレイクしたってこともなく。

そうですよね、ゲストで出てくれた芸人の中には辞めた人もいっぱいいたりしますしね。

そういった意味でも9年という時間は長かったですね。

ネイキッドさんにはお世話になりましたよね。

始めた当時からしたら、机とかメニューの感じも変わってるし。

あと週末の夜中、大久保病院のサイレンの音も聞くこともなくなるわけですからね。俺が喋ると鳴るっていう(笑)。

——「ドラマ部」100回続くと思ってましたか?

福:思ってなかったですね。

始まった時に何年やろうって決めてやるもんじゃないですけど・・・。

だって60回か70回くらいの時に100回やったら終わりにしようってボケで言ってたもんね。

いつまでやる気だよってボケで話してて、でももう100回になるって。

ボケが現実になってきてるっていう、お笑い芸人の最近の特徴。結構多いんですよね。

ボケで考えた未来に追いついてきちゃってんじゃん。もう怖いです。

本当に怖いよ。

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