Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュードラマ部(ニブンノゴ!宮地、LLR福田、フルーツポンチ村上)(Rooftop2018年1月号)

ドラマ愛よ伝われ!「ドラマ部」祝100回開催&最終回記念インタビュー

2018.01.04

家族全員で『東京ラブストーリー』

——「ドラマ部」を始める前と後とドラマの好みが変わったりしましたか?

大きくは恋愛とかそういうのが好きっていうのはあるけど、でも僕今まで観てなかったのが良かったな。

そうですよね。なんか観れば観るほど、前観なかった作品が良く観えてきますよね。それこそ普段だったら観なそうな若い子向けのとか。そういうのも観たら面白いってなって逆に好きになりましたね。昔は深いのとか暗いのとか見たかったけど。

あんな可愛い美男美女なんていねえだろとか恋人いねえわけねえだろとか揶揄して観ちゃってたかもしれないですけど、今はまっすぐドラマを観れてますもんね。

あと、中井貴一さんの良さなんて年取らないとわかんないですよね。年取ってからすごいって思うようになったもん。

面白いしね。

『最後から二番目の恋(中井貴一・小泉今日子主演のドラマ。岡田惠和脚本)』なんてもしかしたら30歳手前だったら観なかったかもしれないしね。

観てないと思うし、「ドラマ部」がなかったら、こんなの始まったんだぐらいにしか思ってなかった気がする。

——みなさんは昔からガッツリドラマを観てたタイプですか?

僕の地元(高知県)はテレビ朝日とフジテレビは映らなかったから、TBSのドラマはすごい観てました。長渕剛さんの『とんぼ(長渕剛主演1988年放送。黒土三男脚本)』とか『家族ゲーム(長渕剛主演1983年放送。筒井ともみ脚本)とか、あとは『パパはニュースキャスター(田村正和主演1987年放送。伴一彦脚本)』とか『うちの子にかぎって…(田村正和主演1984年放送。伴一彦脚本)』とか。あとは『ブギ』シリーズですね。本当はもっと観たかったんですけど観れなかったんですよ。フジテレビを観れないってなかなかの地獄ですよ。ザ・テレビジョンを読んで動いてないシーンを見て想像するしかない(笑)。TBSの金曜夜10時がすごい熱い時代があったじゃないですか?その枠もなぜか僕らの高知ではお年寄り向けに『暴れん坊将軍』が放送されてたんですよ。そういう意味では苦労しながら良作を見つけていってた感じですね。

じゃあよく観ましたね、ここまで。

爆発したのはやっぱり上京してからよ。フジテレビも映る、テレビ朝日も映る、テレビ東京も観れて嬉しくて、ドラマ観まくってたのを覚えてます。

僕は『東京ラブストーリー(織田裕二・鈴木保奈美主演1991年放送。坂元裕二脚本)』を再放送が一番印象としては残っています。でも僕そんなにむちゃくちゃ何本も観てたっていうよりは、一つ一つを観て感銘を受けるのが大きくてドラマが好きという感じでした。だから最初はみんなが観てたやつを観てたっていう感じです。

——人気ドラマは一通り観てましたか?

当時は学校の話題って結構ドラマが中心でしたから、それで観てたって感じですね。あとはそういうセリフをマネして楽しんでました。

僕は結構観てましたね。中学校のときかな?ドラマに点数をつけて表にしてましたもん、今週何点とか。

一人テレビジョンしてたんだ。

誰にも見せることなく(笑)。ガキの頃は7時とか8時くらいに家に帰ったらやることないですもんね。

やっぱり夜はゲームしちゃいけないってルールだったりしたから。

それでドラマを毎日観て。それくらいしかやることないんでね。あと家にテレビが一つしかなかったんで、自分が観てたっていうより親が観てたのかもしれないですね。だから僕『東京ラブストーリー』とかも、ガキだったけど普通に観てましたし。よく考えたらすごい時代ですよね、家族全員で『東京ラブストーリー』観てるなんて(笑)。今はより一層観るようにはなりましたけど、ドラマの世界が好きなのかもしれないですね。現実があまり好きじゃないのかもしれないです。

悲しい(笑)。

 

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