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里は、静かに暮らしたい。

——コンビ結成の経緯を聞いてたら、テレビに出たい願望が強いのかなと感じたんですが、どうなんでしょうか。

白井：そうですね。ネタはずっとしときたいですけど、テレビには出たいですね。何か……僕ら絶対NGKの通常公演とかじゃないじゃないですか？ もちろん出たいですけど。

里：僕も劇場を転々として忙しいっていうのには、全然興味ないですね。もっと言えば、テレビに出たいのも親が観てるからってだけなので。難しいんですけど……有名になりたいけど、人気者じゃなくていいんです。街とかでもあんまり構って欲しくないんです。だから良い感じでテレビに出て、面白いネタをして、静かに暮らしたいです。

——（笑）。

里：「ちょっとやめて下さいよ！」みたいなのも、あんま好きじゃないし。俺の中では、全然やって下さいって感じなんで。

——確かに里さんが、ひな壇でスピーディーに立ち上がってる姿とか、あんまりイメージできないですね（笑）。

里：空気読んで立ちますけど、立つほどのことじゃないでしょ？

——（笑）。別に大事じゃないと。

里：だからめっちゃ悔しいっすよ、収録とかも。別に僕がでしゃばる場所じゃないから、控えてますけど。好き放題やっていいんなら、無茶苦茶やりたいですけどね。

——へえー。ツッコミも包容力のある感じだから、そんなことを考えてるとは思わなかったです。

里：そうなんですよ。優しいのばっかり要求されて。そういうことしてたら、みんなめっちゃ調子乗るんですよ。俺に何でもやっていいみたいな。僕は芸人ですけど、その前に1人の人間ですからね。

——（笑）。

里：めっちゃ薄い簡単なボケされたら、やる気失くすじゃないですか。「リュック、パンパンですね、登山でも行ってきたんスか？」みたいな。それに対して何か言う気にもなれないし。何かそういうヤツはその……グッと殺してやりたいですね。

——グッと殺す（笑）。

里：もちろんテレビとかではちゃんとしますよ。「行ってるかぁー！」って。

白井：……言わんそうやけどなぁ（笑）。

——言わなさそうですね（笑）。

 

異業種の人ともトークしたい！

——大自然としてトークをするのは、ロフトが初めてだったんですよね。オファーが来た時は、どう思われましたか。

里：めっちゃキツいイベントばっかりやってるイメージやったんで「俺ら？」と思いましたね。

白井：そんな感じで呼んでくれるんや、って。でも僕らならではのイベントはやりやすいんで、めちゃくちゃ良いですね。

——もともと、トークを頑張っていきたいみたいなところはあったんですか。

白井：ラジオをめっちゃやりたいんですよ。だから、やらせてもらう説得力として、２人でちゃんとトークをできておきたいなと思ってて。

里：ラジオはみんな良いくらいに力抜いてて、ウソじゃない笑いになってるのが好きですね。僕らのトークライブもそんな感じですから。

——今後はロフトでどんなことをしていきたいですか。

白井：いろんなジャンルの人と喋りたいんですよね。例えば、天王寺動物園の園長とか。テレビチャンピオンで優勝したスゴい人なんですよ。

里：僕は元傭兵と喋りたいですね。

——傭兵！？

里：親父が米軍基地で働いてて、信管抜いてる手榴弾とか、撃鉄とったリボルバーとかも触らせてもらってたんで、そういうのがめちゃくちゃ好きなんですよ。僕、リロード（銃のマガジンを入れ替える作業）がメチャクチャ速いんで、その勝負してみたいですね。

白井：この前、沖縄で元傭兵の人と会ったよな。

里：ダイビングでね。「僕はもともと、ただの殺し屋ですから」ってニコニコしながら。堺雅人さんみたいな感じなんですよ。

白井：ホンマにずーっとニコニコしてて、表情を変えない。

里：傭兵の話って怖いけど、めっちゃ面白いんですよ。その元傭兵の人に、「砂漠をみんなで歩いてたらチュンチュンって鳥の鳴き声がしたけど、砂漠に鳥なんているわけないから、みんなで爆笑しながら逃げたんです」って言われて。それって遠くから狙撃されてるってことなんですよ。

——はー！

里：そういう「え！？  ウソ！」って話とか、「お客さん、これ興味ないの？  めっちゃ面白いよ」っていうのを繋げていきたいですね。

——ちょっとブッキング頑張ってみます……（笑）。

里：……でも、むちゃくちゃ怖い人やったらイヤだな。動物園の園長にも「何だバカにしてんのか！？  帰る 帰る！」って言われたりしたら……。

白井：そうやな。それだけが怖いな（笑）。