昨年、様々なオーディションで最優秀賞を獲得後、初めての全国流通盤の発売、初めてのフェスに、初めてのツアーと、初めてづくしだった経験を基盤に、2015年春に両A面シングル『未来飛行機/1.2.3』で勝負する赤色のグリッターに、過去、未来、現在に至るまでの話を伺ってきました。初々しい彼らがとても眩しく感じるひとときでした。(interview:新宿ロフト 樋口寛子)
初めて全国流通盤を出したりツアーをしたりと、僕たちにとっては初めてのことがとても多かった1年ですね(佐藤)
—リリースしたばかりの新譜『未来飛行機/1.2.3』をはじめ、昨年を振り返った話やこれからについてお伺いしたいのですが、まずは皆さんにとって昨年はどんな1年でしたか?
佐藤リョウスケ(Vo&G、以下佐藤):飛躍した1年だと思います。
渡辺明日香(Bass、cho、以下渡辺):私もそう思います。
佐藤:ちゃんとやっていこう!という思いが強くなりました。
渡辺:決意が固まったね。
佐藤:初めて全国流通盤を出したりツアーをしたりと、僕たちにとっては初めてのことがとても多かった1年ですね。次のステージに行けた感じがしました。
ーオーディションに優勝し、「スペースシャワー列伝2014」のオープニングアクトを飾ったことからいろんなことが変わったと思うのですが、その時から変化は感じていましたか?
渡辺:何もかもが変わった気がします。
佐藤:あの時は変化の実感がなかったけど、今思うと変わったと思います。
—オープニングアクトを飾るまではライブハウスでしか演奏したことがなかった中、赤坂BRITZで演奏した時の印象はどうでしたか?
佐藤:ライブハウスとあまり変わらなかったですね。ギターの鈴木は、本番前の拍手が起こった時に既に泣きそうになっていましたね(笑)。
—あんなにたくさんの人前で演奏することに緊張しませんでしたか?
渡辺:私はとても緊張しました。
佐藤:僕は緊張しなかったですね。自分の楽曲の世界観に浸ろうと思っていました。ステージに1歩上がる前までは構えることなくいつも通りでしたが、ステージに1歩踏み出すと気持ちが切り替わりますね。
—その時に共演をしているバンドの皆さんは人気のバンドばかりでしたが、そんなバンドさんを目の当たりしてどうでしたか?
佐藤:あの時はアウェイではありましたが、「むしろやってやるぞ!」という気持ちが強かったですね。
—またスタッフを交えて初めてのレコーディングに入ったと思いますが、その時のレコーディングはどんな感じでしたか?
渡辺:緊張感がありましたね。シビアな感じがしました。
—レーベルやエンジニアからの意見をはじめ、いろんな意見が入ってきたと思いますが、そこから得たものはやはり大きいものでしたか?
佐藤:録音の段取りや聞いたことがなかった言葉も出てきたし、こうやってレコーディングをするのだなと学ぶことが多かったですね。
—昨年はバンドにとって初めてづくしのことが多い1年だったと思うので、環境の変化についていくのに大変だったのではないでしょうか?
佐藤:大変ではなかったです。楽しめてやれましたね。
初めて先輩ミュージシャンと向き合って話したことが印象に残っています(渡辺)
—年末に開催された「COUNT DOWN JAPAN 14/15」でのステージを拝見しましたが、他のバンドのことを意識しますか?
渡辺:先輩ですけど、やっぱりライバルですね。
佐藤:負けたくないなって思いますね。
—しかし、先輩のステージを観ると「かっこいい」って思う瞬間が多いですよね。
佐藤:自分がかっこいいと思うと素直に俺もやってみたいって思えるし、尊敬します。
渡辺:普段はそうでもないのに、ステージでは別人のようにかっこいいと悔しいなと思いますね(笑)。
—自分たちより年下と一緒になる機会があるかと思いますが、その部分は意識しますか?
渡辺:全く意識はしていないですね。
佐藤:ステージに上がる以上は関係ないかなと思います。かっこいい音楽は年齢関係なくかっこいい音楽だと思いますし。
—昨年の中でも特に印象に残った出来事は何でしょうか?
渡辺:アルカラ兄さんのツアーに参加させてもらって、初めて先輩ミュージシャンと向き合って話したことが印象に残っています。
佐藤:ライブでは緊張しないのですが、グッドモーニングアメリカさんのラジオに出演させてもらった時に今までにないくらい緊張してしまい、何を話しているのか分からなかったことですね(笑)。
—その時には既に大きなステージに上がっているのにですか?(笑)
佐藤:いつもと違うことをすると緊張してしまうんです。ギターを持ってマイクを持っていると緊張しないのですが。
—では、ラジオで相当緊張したんですね(笑)
佐藤:手が震えましたもん(笑)。何を喋ったのか覚えてないですし。
渡辺:もう緊張しない?(笑)。
佐藤:もう大丈夫!(笑)