その瞬間が入っているのでとても大事な曲ですね(佐藤)
—今回リリースする『未来飛行機/1.2.3』に関してお伺いしたいのですが、これはWシングル扱いでしょうか。
佐藤:そうですね。両A面扱いです。
—このシングルの制作はいつ頃からしていたのでしょうか?
佐藤:年末ですね。
—先程「未来飛行機」は卒業のタイミングで作った曲だと話していましたが、これは高校生の時でしょうか?
佐藤:高校卒業間近で「卒業ソング」を作ろう!となって、その時の気持ちを書いた曲です。今のメンバーが全員揃った時期が「未来飛行機」を書いた頃だったのですが、明日香(渡辺)と出会ったのもドラムに出会ったのもギターに出会ったのも高校生の時だったから、その瞬間が入っているのでとても大事な曲ですね。
—まさに「卒業」のテーマに添った歌ですよね。歌詞はすんなりと書けましたか?
佐藤:まさにリアルタイムでしたので、そのまま思ったことを書きましたね。
—2曲目「1.2.3」は「未来飛行機」に比べるとアップテンポで元気な曲ですが、ここ最近のライブでもよく演奏されていますよね。
佐藤:「赤色のグリッター」で言うダンスミュージックです。
—制作はスムーズでしたか?
佐藤:割とどの曲もスムーズに制作出来ました。曲作りに悩んだら一旦作るのを辞めます(笑)。1番作って悩んだらとりあえず録音をして辞めて、気が向いた時に作ると大抵上手く出来ますね。
渡辺:この曲は「コーラスをやって」っていきなりお願いされたのでよく覚えています(笑)。
—コーラスもとても綺麗に入っていて印象的でした。この2曲を録音する上でこだわった点等を聞かせてください。
渡辺:私はいつも使っているベースとはまた違うベースを使い、ちょっと柔らかい感じで包み込むようにしました。
ー録音自体はスムーズにいきましたか?
佐藤:とてもスムーズにいきましたね。このシングルのレコーディング自体、とても進行が早かったですね。
渡辺:この2曲は煮詰める時間が沢山あったこともあったので、スムーズに出来ました。
—この2曲の音源化を待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか?
渡辺:結構問い合せを頂くことも多くて、とても嬉しかったです。
—今流行の音楽と比べたら、「未来飛行機」はテンポがおとなしめで聴かせる楽曲だったりしますが、周りの音楽は意識したりしますか?
渡辺:私は気になりますね。でも、自分たちはこれで良いかなと思っています。絶対に巡ってくると思っているので。
佐藤:あまり廻りに流されないですね。
渡辺:アーティスト気質だよね。
—ミュージックビデオは撮りましたか?
佐藤:「未来飛行機」は撮りました。自分たちの意見もたくさん取り入れてもらいました。監督と自分達の意見をシンクロさせたものになりましたね。
—ミュージックビデオを撮影する上でどんな部分を主張していたのでしょうか?
佐藤:「リアルさ」を大事にしてもらいました。卒業タイミングで書いた曲なので、より「リアル」な感じになれば良いなって。
—自分たちにとってミュージックビデオはどんな存在でしょうか?
佐藤:1番大事だと思っています。気になった音楽を調べる時にミュージックビデオを調べますしね。最近は特に大事だなと感じています。
—以前から自分たちのミュージックビデオにはこだわっていたのでしょうか?
佐藤:今回は特にこだわっていましたね。
渡辺:それだけ自分の思いが詰まっているからだと思います。
新しい「赤色のグリッター」になれたらなと思います(佐藤)
—今回控えているツアーは『未来飛行機/1.2.3』を携えてのツアーとなりますが、どんなツアーにしたいでしょうか?
佐藤:懐かしいなと思い出したいツアーにしたいです。色で言うとオレンジみたいな。「あの頃みたいな、、、」と思える内容にしたいです。
渡辺:確かにズンズンと突き進むツアーではないよね。暖かい感じにしたよね。
—丁度季節的にも春だし、暖かい感じにはなりそうですね
渡辺:ツアータイトルも「春を迎えに行こう」だしね。
—ツアーには下北沢シェルターにて赤色のグリッターと新宿ロフトの共催公演が入っていますが、この日はどんな1日したいでしょうか?
佐藤:卒業式みたいに懐かしい感じに出来たらなと思います。そして紙飛行機をみんなで飛ばして、新しい自分に出会えたら良いなと思います。また新しい「赤色のグリッター」になれたらなと思います。
—この日は皆さんと同世代のバンドが共演者ということもあって、フレッシュな1日となりそうですね。この世代の皆さんにしか出せないものになりそうですね。この日は新譜をはじめとしたセットリストになるかと思いますが、まだ発表していない新曲は聴けますかね?
渡辺:時間的に出来るなら是非やりたいです。
−皆さんにとってライブとはそんな存在でしょうか?
渡辺:家ですね。1番自分が生きる場所。
佐藤:自分のこころですね。自分の本当の気持ちをライブという形で伝える場ですね。
—皆さんにとって「家」や「こころ」と感じる場所にお客さんが来てくれるって本当に凄いことですよね。
佐藤:本当に感謝しています。
渡辺:その気持ちがどんどん強くなりますね。
佐藤:いつか離れてしまうのではという不安もあります。
渡辺:いつか恩返しが出来たらいいなと思いますが、どうしたら良いのか方法が分からずで...
—それは皆さんが今来てくれているお客さんを連れて大きな会場でライブをすることだと思いますよ。
渡辺:連れていきたいです!
—お客さんともライブ終演後に話したりしますか?
渡辺:しますね。話かけてくれると本当に嬉しいです。
—昨年、皆さんが新宿ロフトに出演する度に集客が増えていくのを見てなので、とても嬉しいです。3/26シェルター公演もたくさん来てくれると良いですね。
佐藤:気軽に来てくれると嬉しいです。
—2015年はどんな1年にしたいでしょうか?
佐藤:楽しく音楽をやれたらいいなと思います。4人で赤色のグリッターだというのをあたり前に思わず、いつもありがとうという気持ちを大事にしていたいです。目の前のライブで、お客さんに自分の気持ちをちゃんと伝えて、多かれ少なかれ何か1つでも気持ちを汲み取ってもらえたらなと思います。
—では最後に、リスナーの皆さんにメッセージをお願い致します。
渡辺:また普段とは違うシングルなので、いつもとは違う暖かいライブになると思いますので、是非皆さんに来てもらえたら嬉しいです。
佐藤:どのライブも特別な日にしたいですね。1年経っても「ここでこんなことをしていたな」って懐かしく思い出せるような感じのツアーにしたいです。