結成10年目という節目に、彼らとゆかりのある新宿ロフトにゲストバンドを招き、ワンマンライブを含む5デイズの大勝負に出た音速ライン。このインタビューでは、5デイズというプレッシャーを感じながらも、笑いを交え、じっくりと5デイズについて話を伺ってきました。
ロフトが擁するインディーズレーベル「SONG-CRUX」に彼らが在籍していた当時、私がA&Rを務めていたという経緯があり、お話をしながら私も彼らと共に歳を重ねてきたんだなと改めて実感したひとときでした。(interview:樋口寛子/新宿ロフト)
5日間を超えられたら次のステップにいけるような気がする(藤井)
── 今回2/23〜2/27に開催する“新宿5デイズ〜いつかの音は誰の音〜”は、結成10周年を記念した公演とお伺いしましたが、何故5日間連続開催にしたのでしょうか?
藤井敬之(Vo&G):3日間は普通に出来そうだし、5日間を超えられたら次のステップにいけるような気がするから。
大久保剛(Bass):5日間連続でライブをやったら、何本でもツアーが出来るような気がするよね。
── 確かに皆さんが5日間連続で開催するというお話を伺った時に「ちゃんと歌えるかな?」と心配をしましたよ(笑)。
藤井:今回はちゃんと歌えそうな気がする。今年は本厄だけど、良い事ばかり起こって困る本厄な気がしています(笑)。
大久保:僕は丁度10年前に本厄だったけど、その年に樋口さんと出会ったことで環境が変わったからもしかしたらそうかもね。
藤井:今回の5日間はまさに良い事ばかりが起こるという年の始まりかも(笑)。
── 今から10年前は、今回の様な10年の節目にイベントを開催しようとするイメージはありましたか?
藤井:全然出来ていなかったね。
大久保:10年先はさすがに出来ていなかったね。
── でも10年先も音楽をやっていたいなというのはありましたよね。
藤井:辞められないからやっているのだろうなって。結成2年目の時に大久保から「藤井さん、自分のバンド歴の中で音速ラインが最長歴を更新しました」と聞いた時、「何を言っているんだろう?」と思ったけど、その感覚で今も続いているんだろうね。
── 出会ってから10年以上過ぎた今でもこうして音楽の現場で一緒になるとは正直、私も想像が出来てなかったです。
大久保:そう思うと感慨深いですね。10年間を掘り下げると色々と出てきますよね。
どのバンドも何かしら繋がりのあるバンドですね(大久保)
── 今回の5デイズのゲストは皆さんを基準に先輩バンド、後輩バンド、同期バンド、ガールズバンドと幅広いラインナップなのが魅力的で、10年間続けてきたからこそ出来るゲストブッキングですよね。
大久保:どのバンドも何かしら繋がりのあるバンドですね。
── この5日間で演奏する楽曲はもう考えてられていますか?(1月8日現在)
藤井:まさに今考えているんだけど、やりたい曲が93曲もありました(笑)。折角だから新曲を演奏しても良いかもね。
大久保:ワンマンで聴かせられたいいよね。
── 各日程セットリストは変える方向で検討しているのでしょうか?
大久保:変えるようにしたいと思います。
藤井:全日程同じだとつまらないし。
── また皆さんがこうした企画を開催する事によって同世代のバンドにも刺激を与えそうですね。
大久保:自分達も刺激を貰う事が多々あるので、相乗効果が生まれたらいいですね。
── 5デイズ開催中にサプライズ的にBARステージに出演するのも良いかもしれませんね。
藤井:それいいね! そしたら『スナフ』を演奏したいな。昔、イベントのエンディングアクトとしてBARステージに出演していたよね。そこでイベントに来ていたお客さんを掴もうとしてね。
大久保:でも1番最初に新宿ロフトに出演したのはホールのステージでした。自分らのお客さんは4人しかいなかったけど(笑)。
── 翌日藤井さんが乗る高速バスが走るまで打ち上げしましたね。藤井さんの福島からの移動方法がバスから新幹線に変わった時は嬉しかったのを覚えています (笑)。
藤井:高速バスの絵を書いたTシャツを販売してバス代を稼いでいたしね。MCでTシャツが売れないとバスで帰れないとよく言っていたな(笑)。