1月20日の阿佐ヶ谷ロフトAを皮切りに、テルスターはロフトグループ全店舗を廻る"テルスター結成15周年&CDデビュー10周年&NEW ALBUM『We Love You ! You Love Us!』発売記念プロジェクト〜LOFT CIRCUIT 2010"の真っ只中。1月の阿佐ヶ谷ロフトAは、20代前半のメンバーがスクリーンに映し出されたり、当時を振り返ったお話(ヒドくて書けません)が盛り上がりすぎたため、予定していたタイムスケジュールを一切無視した進行となりましたが、最後はメンバー1人ずつアコースティックでテルスターをカバーし(山田さんだけは正確には友部正人さんの曲を歌っていましたが:苦笑)、温かい雰囲気のイベントとなりました。その2店舗目が下北沢シェルターとなります。ゲストにセックスマシーンを迎え、これまでの軌跡を感じられる一夜となることでしょう。
今回は、シェルター店長の峯崎と、副店長の平子との対談。人との繋がりを大事にすることが、今後の自分をも作ってくれるんだと、改めて感じることができました。(text:やまだともこ)
お酒の席での繋がりが今に至る
── シェルターでは思い出深い出来事がたくさんありそうですね。
横山:そうですね。バンドが15周年なんで、8〜9年ぐらいは出演させてもらっていますからね。その中で一番の思い出は、まだお二方がシェルターにいなかったと思いますけど、4〜5年前にテルスターの企画イベントをやらせてもらった時に、楽屋のトイレの前にある階段で、ライブ直後にドラムの山田タケシが足を滑らせて眉間をぶつけて切ってしまったんです。「あぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」って声が裏から聞こえて見に行ったら、楽屋であいつが血だらけになっていて、それを見た時に内臓がどうにかなっちゃって死ぬんじゃないかって急いで救急車を呼んだんです。そしたら、少し切っただけだって言うから安心して、打ち上げをやっていたらお騒がせしましたって帰ってきたんですけど、切っただけだし、みんなほとんど相手をしなくてですね。その時は次のドラマー誰にしようかなって一瞬考えました(笑)。それが一番の思い出です。ライブの直後だから血の循環が良くなっていて、本当に血がピューって出てたんですよ。そんなこともありました。
── ステージで印象に残っていることと言えば?
横山:3年ぐらい前にThe ピーズを呼んでイベントをやったことです。シェルターでライブをやるのは、それ以来になりますね。町田(町田直隆&PK BATTLES)のバンドではよく出ているんですけど。
平子:いろんなバンドで弾いているので、横山さんの出演回数は多いと思いますけど、テルスターとしては久しぶりですね。
横山:はい。あと、シェルターで思い出すことと言えば、とにかくよく飲みましたね。
平子:飲んだで思い出すのは、私は新宿ロフトでずっと働いていたんですけど、テルスターの横チンさんって人がすごい飲むというウワサは、ロフトにまで伝わってきていましたよ。
横山:そんなに(笑)? でも、最近のバンドは飲まないって聞きますからね。
平子:最近のバンドは飲まないし、飲まなくても打ち上げで喋ればいいのに、そういうこともない。誰かと関わろうという感じは少ないかもしれませんね。
横山:ウザイ人が少ないですよね。ライブハウスってウザイ人がいっぱいいたのに。
平子:人当たりが良い人が増えたし、みんなドライです。
横山:前は、出演者にはいなかったはずだけど打ち上げには来ていて、この人誰なんだろう? っていう人が昔はいっぱいいましたよね。
平子:そうそう(笑)。そういう人がいっぱいいて、誰? っていう雰囲気はありましたよね。でも、そういう人が打ち上げで盛り上がって、一緒に何かやろうよってイベントができたりしていたんですけどね。
横山:僕はシェルターやロフトで、こうやって人と繋がっていけば良いんだということを教わった気がしますよ。その結果が、今もバンドをやれているし、1/20にやった阿佐ヶ谷のイベントも、1/24に新代田FEVERでやったイベントも、シェルターやロフトがあったからこそのものだったんじゃないかなって思います。キレイにまとめてしまいましたけど(笑)。
平子:2月9日のゲストにはセックスマシーンが決定していますが、神戸のバンドですよね。何繋がりになるんですか?
横山:ガガガSPが、神戸によくテルスターを呼んでくれたり、セッチュー(SET YOU FREE)でガガガやセックスマシーン、メガくん(メガマサヒデ)等とよくライブをやっていたんです。世代的にも近くてシンパシーを抱いてますし、そういう意味でも付き合いが長いんです。とくにセクマシの森田くんは、テルスターを好きでいてくれて、最近作った新曲はテルスターからインスパイアされて作ったと言ってくれたんですよ。セクマシと東京で一緒にやるのは初めてかもしれません。
峯崎:この間セクマシのレコ発がシェルターであったんですけど、オープンの時間に森田さんが横山さんと電話で話をしたらしくて、ライブのMCで「さっき電話をして、来月テルスターと2マン決まりましたー! よろしくお願いします」って言ってましたよ。
横山:セクマシは、シェルターにはけっこう出ているんですか?
平子:3回ぐらいですね。セッチュー絡みがほとんどで、この前バンドの企画を初めてやってもらったんです。
峯崎:2月9日当日は何対決になるんですか?
平子:打ち上げ対決しましょうよ。打ち上げも含めてライブですから。
横山:ただ、自分も最近は朝まで飲まなくなったんです。あと、酒を飲まないと寝付きが悪いんですけど、寝起きがいいんですよね。どうでも良いと思いますけど。
平子:それわかります。
横山:それに気付いてからは、寝る前に飲みたいなって思うけど、明日の朝のためにここは頑張って寝ようって思って、朝スパッと目が覚めると昨日飲まなくて良かったなと思うんです。
平子:ということは、2月9日は飲まない?
横山:いや、10日は1日諦めるつもりで、9日は満喫しようと思っています。でも、お二人からしたら毎日打ち上げに朝まで付き合って大変ですよね。ライブをやる側からしたら、イベントはハレの日なんです。やりたくてやってることですし、気持ちも上がりっぱなしなんですよ。でも、毎日毎日付き合うのは大変だろうなって思うんですけどね。2月9日は、ぜひ付き合って頂きたいです(笑)。