デビュー作『覚醒』から20年、通算15枚目となるオリジナルアルバム”ロードサイドの預言者”と名付けられた今作は、トランペットとトロンボーンの音色が奏でる壮大なオーケストラサウンドで幕を開ける。「Arma」は今年発表されたばかりのアニバーサリーシングル。まさに幕開けに相応しい。さらっとしたヴォーカルと語感のいい歌詞が浮遊感に導く2曲目「ソープオペラ」へと続き、聴き進めていくと1曲1曲それぞれがまるで絵画のようだと感じる。その絵から受ける印象、想像する物語、視えてくる背景…いろんな色で構成された絵画たち。彼らの20年の歴史の「今」が見える個展へ招かれたみたいだ。刺激的であり、落ち着く空間。あなたもお気に入りの1枚を見つけられることでしょう。(LOFT9 Shibuya:須田舞未)