「サイハテアイニ」はアクエリアスのCMソングとして使われてる非常に爽やかな楽曲。洋次郎の声が響き渡るサビからスタート。手拍子交じりのBメロののりがいい。これはライブで盛り上がりそう。愛の歌とみせかけて裏に様々な感情が見え隠れするような、嫌でも深読みさせられる歌詞に、実は細かい部分まで綿密に組まれた彼らならではのアレンジ。

　「洗脳」は一曲目のサイハテアイニと対極に位置するダークでブラックなRADWIMPSの顔がのぞく。淡々としたピアノに載せ、面と向かって語りかけてくる洋次郎。日本の教育の中で詰め込まれて来た常識。それに洗脳されてしまった我々への強烈な批判が伺える。最後のサビが圧巻。色々な思惑が渦巻くこの世界、何が正しいか何が間違ってるかなんて分からない。自分が幸せかどうか、それだけはせめて自分で決めさせて欲しいという悲痛な叫びに共感する。（LOFT9 Shibuya：大津あい）