岡山を中心に活動を拡げる4人組バンド"ロンリー"の2ndフルアルバム。本作も1stアルバムやEP"楽しいvoid"と同様に夏の終わりのどうしようもなさややるせなさを感じさせる内容となっている。冒頭"わからない"1音目からロンリーだとわかるゆるくつかみどころのない独特なギターの音「アルコール スケートがあるから余裕で 今はうまくいかないところも気に入ってる」「夜になると行きたくなる海岸 なんだ遠くで気の早い花火だ」等、スケートや海や生活を描く歌詞も素晴らしい。たったの20分ほどで終わってしまう夏を何度でも繰り返す。このアルバムが流れている間だけ夏は終わらない。音楽はいいなと思う。このアルバムと同時期にリリースされたやけのはらとのコラボEP"ヤングリーフ"も最高だし、なによりもライブが本当に最高なのでお近くに来た時にはぜひ。（LOFT9 Shibuya：フジワラ）