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海辺のリア

 「あんた、どちらさん?」かつては大スターとして映画や舞台で活躍した桑畑兆吉(仲代達也)。だが、今では認知症の疑いがあり、家族に裏切られ、高級老人ホームへと送り込まれる。しかし、ある日、兆吉は施設を脱走する。パジャマ姿にコートをはおり、スーツケースをひきずり、あてもなく海辺を彷徨う中、妻とは別の女に産ませた娘と再会するー。84歳になる仲代さんの熱演。何も分からなくなっているのに、シェイクスピアの「リア王」のセリフは覚えていて、要所要所で混ぜてくる。そのリア王のセリフが、まるで兆吉の今の気持ちを代弁しているかのようで胸に響きました。6月に出演した「徹子の部屋」で、仲代さんはゲストの野上照代 さんに「そういう役って嫌じゃなかったの?」と質問され、「どうせそういう状況になるから、先にやっておいたほうが良い」と答えていて、謙虚でユーモラスのあるお姿は相変わらずでした。(LOFT9 Shibuya:三国由佳)

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