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宮台真司 / 正義から享楽へ-映画は近代の幻を暴く

2017.05.01   CULTURE | BOOK

株式会社blueprint
1,800yen+tax

 宮台さんとロフトプラスワンの付き合いの歴史は長い。そして宮台さんは多才だ。社会学者、映画批評家、首都大学東京教授、権力論、国家論、宗教、求愛、犯罪、教育、外交、文化と多種の著作を持っている。2月22日LOFT9、宮台さんの映画論トークゲストで中森明夫さんが登場した。過去にロフトと若干いざこざがあり、20年ぶりの出演だ。これには感激した。さて、この難解そうなこの本はただの映画論ではない。映画から世界の政治文化や社会科状況にまで飛び火する。帯には「クリントン的(正義)とトランプ的(享楽)とある。これも宮台ワールドなのだろう。それにしても「このクソ社会」というフレーズが多い。「必要なのは正義と享楽の一致だ。でも正しいけど楽しくもあるじゃダメ」なんだそうだ。なんだかわかったようなわからないような…。でも、やはり私は宮台さんが言う、何かしらを得られる映画の数々(ほとんど見ていない)を一つ一つ見に行こうと思った。(平野悠)

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