昭和~平成、デルモンテ平山名義で平山夢明がアチコチに書き散らしていた伝説の映画評。21年前、『映画秘宝』第1号にあたるムック『エド・ウッドとサイテー映画の世界』に収載の通称「黄色ページ」から精選シャッフルされ書籍化された! 表紙もレイアウトもオサレに洗練されたけど中身は「男女100人絶頂物語」「彼女がトカゲに喰われたら」…。
書き出し「ニャーとくればキャットですが…」や比喩で「うどんとクレーンほど違う」「まんじゅうの中のバットのように目立つ」、その他「中華屋の前でズル、バーガー屋の前でムシャ、てな」…1度読むと感染する突拍子もない文の数々。しかし突如割に真面目な邦画評も混じるし、『悪魔のいけにえ』は1st原理主義なんだなぁとも判る。ラストはあるのかないのか?! 幻のビデオに一章充てられているが少なくともフライパン殺人は拙宅にある! 本書で興味持った方はエド本も探し併せ読むのおすすめ。(尾崎未央)