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ピチカート・ファイヴ30年前の秘蔵写真を採用した『カップルズep』ジャケット裏面を公開!小西康陽からの長文コメントも到着!

2017.02.21

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今回初出となる写真は、1987年4月発売のピチカート・ファイヴのファースト・アルバム『カップルズ』のジャケット用フォトセッションからのアウト・テイクで、昨年11月に急逝した写真家の桑本正士の手によるもの。オリジナル・メンバー4人が並んで写る貴重なショットだ。2月22日に発売になる限定盤7インチ・シングル『カップルズep』のジャケット裏面に小西康陽のアイデアにより30年の時を経て採用された。

<小西康陽コメント>
 
★昨年の夏にリリースされたピチカート・ファイヴのリマスター盤CD、そしてアナログLPの復刻が思いがけず好評を戴き、そのご褒美のつもりで、今度は7インチのシングル盤のリリースを、とお願いしたところから、今回の『エース』というコンピレーションの企画がスタートしました。
 
★そんなわけで、『カップルズep』と『ベリッシマep』は誰よりも自分が待ち望んでいたレコードです。なにしろかつてのソニー時代はアルバムからのシングル・カットというのがありませんでしたから。
 
★曲はクラブでかけたい曲をA面に。そしてジャケットはオリジナル・アルバムがそのまま小さくなったものが良い、と考えたのですが、『カップルズ』の裏ジャケを眺めていたら、そういえばこの桑本正士さん撮影の写真、何か別のカットがあるはず、と閃いたのでした。さっそく『カップルズ』のジャケット・デザイナーである田淵稔さん経由で桑本さんにお尋ねしてみると、当時のフォトセッションの写真をひとまとめに送って下さいました。
 
★あらためて写真を眺めてみて、さまざまな感慨が沸き起こりました。その後の、とりわけ野宮真貴さんが加入して以降のピチカート・ファイヴのイメージとは全く異なる、むしろカレッジフォークのグループのようなルックは、このバンドのそもそもの姿を見事に写し取っている、と思いました。まったく桑本さんには脱帽、のひとことでした。
 
★ところが、ソニーのデザイナー林田さんより、桑本さん撮影の別カットを使ったデザイン・ラフが届いて、この未発表写真こそは今回のアナログ7インチ・リリースの最大のセールスポイントだ! などと盛り上がっていた直後、あろうことか桑本さんの訃報を聞くことになってしまいました。
 
★くり返しになってしまいますが、『カップルズep』の裏ジャケの未発表写真、ぜひ一度観ていただきたいのです。ピチカート・ファイヴってこういうバンドだったのか、と、以前とは異なる印象を抱く方もいるのでは。うわー若い、とか、痩せてた、とか、そんなことで笑ってくださるのでも構いませんので。そして桑本正士さんという写真家の名前をあらためて記憶してほしいのです。
 
★さて。ちなみに、7インチ・アナログの中央の穴は小さいもの。レーベルのデザインは旧・CBSソニーのごく初期のリリース作品、アダムスの「旧約聖書」とザ・ゾンビーズの「ふたりのシーズン」の2枚のシングル盤からデザインをトレースしました。
 
★この7インチが好評だと、皆さんお待ちかねのあの曲、あるいはあの人の作品もアナログ化が進むのではないかと。それでは皆さま、コンピレーションCD『エース』共々、どうぞよろしくお願い致します。 小西康陽

商品情報

『カップルズep』

MHKL-1 ¥1,800+税 完全生産限定盤

<収録曲>
A-1. 七時のニュース
B-1. 皆笑った

ピチカート・ファイヴ「カップルズ」より初のアナログシングル・カット!

A面の「七時のニュース」は鴨宮諒の作曲による人気曲で、のちに自身のユニットであるエンド・オブ・ザ・ワールドでのセルフカバーやCMソングにもなったカミタミカによるカバーヴァージョンもあり初期の代表的な1曲。

B面の高浪慶太郎作曲の名曲「皆笑った」は『月面軟着陸』でもリアレンジされて再収録。こちらも野宮真貴や水森亜土のカバーヴァージョンもあり人気の高い楽曲。両曲とも作詞は小西康陽が担当。

<メンバー>
小西康陽/高浪慶太郎/鴨宮諒/佐々木麻美子
■ジャケットはアルバムのジャケットをリサイズし、小西康陽によるアレンジを加えたE式シングルジャケット。
■巨匠バーニー・グランドマンによる2017ニュー・カッティング。
■Rainbo Records(USA)でのプレス

『ベリッシマep』

MHKL-2 ¥1,800+税 完全生産限定盤

<収録曲>
A-1. 惑星
B-1. これは恋ではない

ピチカート・ファイヴ「ベリッシマ」より初のアナログシングル・カット!

A面の「惑星」は田島貴男の作曲による大人気曲で、DJを中心にアナログシングル化の要望の高かった1曲。

B面は小西康陽作曲による「これは恋ではない」。こちらもファンからのシングル・カットの要望の多かった1曲。両曲とも作詞は小西康陽が担当。

<メンバー>
小西康陽/高浪慶太郎/田島貴男
■ジャケットはアルバムのジャケットをリサイズし、小西康陽によるアレンジを加えたE式シングルジャケット。
■巨匠バーニー・グランドマンによる2017ニュー・カッティング。
■Rainbo Records(USA)でのプレス

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