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【ライブレポート】9mm Parabellum Bullet/2011年9月29日(木)Zepp Tokyo

2011.10.07

 

橋本塁IMG_4604.jpgMovement Moment Tour 2011
2011年9月29日(木)Zepp Tokyo
9mm Parabellum Bullet

超絶プレイの乱れ打ち!!
9mm Parabellum Bullet衝撃の一夜


 7月4日に横浜 club Lizardから始まった9mm Parabellum Bulletの“Movement Moment Tour 2011”は、9月29日・30日のZepp Tokyoでファイナルを迎えた。

 オープン時から客席の熱気は高く、フロアの照明が暗くなった時の歓声が轟音のように響き渡った。ステージ後方に、9mm Parabellum Bulletのシンボルであるフラッグがゆっくりと上がり、メンバーが登場。ベースの中村が挑発するようにフロアを見渡し、菅原のいつものお上品なおじぎから、1曲目は『Survive』。滝のエフェクトがかかったギターが鳴り響き、それがフロアの歓声と重なり、ライブの始まりを告げた。次に演奏された『Black Market Blues』は個人的な話で申し訳ないが、私が彼らの中で一番好きな曲。ここ最近のライブでは定番となっているダンスチューン。体は否応なしに反応するし、途中に入る滝のギターソロにも心が躍るし、実はこの曲を歌っている時の菅原が一番色気があるんじゃないかとさえ思う。さらにフロアの手拍子が入り、ステージとフロアの一体感もハンパないのだ。この曲が始まるだけでゾクゾクし、私はこの曲が聴きたくてライブに来ていると言っても過言ではない。しかし、相変わらず最初から飛ばすな、9mmは…。歌謡曲とメタルを絶妙に合わせたような『Endless Game』では、最初のツインギターから、滝の速弾き、中村を見るとこちらもとんでもない速さで指を動かしてベースを弾き、かみじょうに至っては千手観音にさえ見えるほどのドラムプレイだ。これを涼しい顔して叩くところが何ともかみじょうらしい。菅原・滝・中村は頭を上下にぶんぶんと振りながら掻き鳴らし、同じポーズでキメたりしている。このステージング、笑うところでは全くないのだが、あまりにすごすぎて笑いがこみ上げてくる。人間、理解の度を超えたものを見ると笑えてくるらしい。

橋本塁IMG_8140.jpg
 「みなさんも楽しんで帰ってください」という短いMCを挟み『Face to Faceless』へ。演奏する前に「静かに聴いても大暴れしてもいいから」というようなことを菅原が言っていたが、フロアの大部分は大暴れだった。メロディアスで、滝のやさしめなギターソロのある曲ではあるが、中村のスクリームがあり、静かに聴いていられるわけがないじゃないか。かみじょうが軽やかなスティックさばきを披露する(このスティックさばきがここ最近ライブを見る楽しみのひとつとなっている)『Wanderland』に続き、「Here we go!」という菅原の叫びで始まるのは、《Here we go 急ごう》という歌詞が印象的なあの曲『星に願いを』。ちょうど中盤の10曲目は、中村が心臓を突き破るようなベースを轟かせ、重低音ゴリゴリのサウンドで聴かせる『Muddy Mouth』。そして、ピンスポットが当たったかみじょうのドラムソロから、滝が印象的なギターを聴かせる『Monday』へ。演奏が終わったところでフロアを見て、「いい感じだな」と満足げに話す菅原のMCを挟み、「銀世界に行きましょう」と『銀世界』へ。東北に住む中村の友人曰く「東北の冬を思い出した」というこの曲。ステージは白色の照明に照らされ、まさに銀世界にトリップしたようだ。先ほどから目まぐるしく世界が入れ替わる、まさに“ムーヴメント”のライブは、勢いを加速し『The World』へ。

橋本塁IMG_4315.jpg
 9月にストリングスバージョン『カモメ e. p.』でリリースをした『カモメ』は、雄大なメロディーに、ぐわーーーっと一面に広がる広大な景色を想像させ、心地の良い空間が出来上がった。「日本は大変ですけど、雨が降っても地震が来ても、どんなに辛い事があっても自分がやるべきことをやって来ました。我々は音楽をやります」と、今やるべき事、やれる事に対して、彼らが改めて決意を述べた後、もうひと盛り上がりと、『Scenes』『Cold Edge』と、強烈なサウンドを容赦なく畳みかける。『新しい光』ではビカビカと、目を潰す気か! と言わんばかりの照明が光を放ち、フロアはあらゆるところでモッシュが起きカオス状態。そのまま『Discommunication』。あのモッシュの後にこの曲! すでに19曲目だというのに、まだまだグイグイ来る。そして最後は『荒地』。中村は最後の最後まで超絶スクリームを轟かせ、それぞれが攻めの姿勢を貫き通し、1時間半のライブは終了。菅原はあれだけ鋭いライブをやっていたが、最後はフロアの最前列と笑顔でハイタッチをしながら、ステージの下手から上手へと丁寧に挨拶し、マイクを通さずに「ありがとう」と、上品におじぎをしてステージを後にした。

 7月4日から始まり、約2ヶ月に渡るロングツアーだったが、11月1日からは“Movement Moment Tour 2011 番外編”と題してマキシマム ザ ホルモンやPOLYSICSらと再び全国を回る。今知ったのだが、やはりツアーのファイナルは窓枠だったのか! 止まる事を知らない彼らのライブは、一度観てもらいたい。CDだけでは伝えられない突き動かされる感情を感じる事が出来るはずだ。そして、10月18日には下北沢SHELTERでSHERBETSとの2マンも決定している。ひさしぶりのSHELTERでどんなライブを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。(Rooftop:やまだともこ)

LIVE PHOTO by:橋本塁


SET LIST
1、Survive
2、Black Market Blues
3、Vampiregirl
4、Endless Game
5、Face to Faceless
6、Invitation
7、Wanderland
8、Born To Love You
9、星に願いを
10、Muddy Mouth
11、Battle March
12、Monday
13、銀世界
14、The World
15、カモメ
16、Scenes
17、Cold Edge
18、新しい光
19、Discommunication
20、荒地

Live Info.

2011/10/09(日) 台湾 Legacy Taipei
BURSTING CORE 〜3nd J ROCK Day in Taiwan〜

2011/10/18(火) 下北沢SHELTER
SHELTER presents 20th Anniversary Special Show

Movement Moment Tour 2011 番外編 〜MAXIMUM THE HORMONE Movement〜
2011/11/01(火) 稚内 HEART BEAT CAFE
2011/11/03(木) 北見 Onion Hall
2011/11/05(土) 釧路 club GREEN
2011/11/06(日) 帯広 MEGA STONE
2011/11/08(火) 函館 club COCOA

Movement Moment Tour 2011 番外編 〜POLYSICS Movement 〜
2011/11/19(土) 長崎 DRUM Be-7
2011/11/20(日) 佐賀 GEILS
2011/11/22(火) 鹿児島 CAPARVO HALL
2011/11/23(水) 熊本 DRUM Be-9 V1

Movement Moment Tour 2011 番外編 〜 avengers in sci-fi Movement 〜
2011/12/01(木) 長野 CLUB JUNK BOX
2011/12/03(土) 金沢 EIGHT HALL
2011/12/04(日) 福井 CHOP
2011/12/06(火) 浜松 窓枠

2011/12/16(金) 宇都宮 HEAVEN'S ROCK
10-FEET "その向こうへ"TOUR 2011

2011/12/17(土) 仙台 Rensa
Hand In Hand

2011/12/29(木)・30(金) INTEX OSAKA
FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY

2011/12/30(金) 幕張メッセ国際展示場1〜8ホール、イベントホール
COUNTDOWN JAPAN 11/12

2012/02/25(土),26(日) 幕張メッセ国際展示場1〜3 / 9〜11
DEVILOCK NIGHT THE FINAL 〜Thank you and Good bye〜

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