みんなで作っていこうというという意識が強い作品
――すごくいい環境で作られていることを伺えて、ファンとして嬉しいです。今回はアニメ化されますが、その経緯を伺えますか。
はたなか:Creators in Pack(以下、CP)はショートアニメを今までずっとやらせてもらっていて、どちらかというとギャグ作品が多いんです。“お酒”はギャグというよりはコメディーなので、新しいことにチャレンジできるなと思いました。お酒を取り扱っている作品なので、ほかにも波及させられるテーマだとも思ったんです。そんな中でロフトさんにもお声かけいただいたりと。
洋介:ありがたいですね。
ひらさわ:今までのCP作品はだいたい、僕に話をもらっていたんですけど。はたなかたいちも出世しまして、いろんな話をいただくようになって。今回の話を聞いて原作も読ませていただいて、僕の好きな作風なので腕が鳴るなって思っています。いい話をいただけたなと思っています。
洋介:こちらこそ。
――原作サイドだと逆にどんな話をされましたか。
茂木:最初は「流れると思うけど来ましたよ」って話しました(笑)。
洋介:「9割方流れると思っておいてください」って言われました(笑)。
ひらさわ:うちは来たらあまり流れないですね。アニメ化ということであれば作品ファンもいて気運もあるということなので、そこに乗っかっていければと思っています。
はたなか:今回は製作委員会のみなさんがしっかりと土台を固めた状態でもって来ていただけたので、心配はなかったです。毎度ではありますが今回も人に恵まれました。
茂木:編集側からすると、流れることも多いので最初は心に防御を張ってしまうんですよ。作家さんを期待させた後に、がっかりさせたくないので、本当に決定するまでは必要以上にクールに伝えます(笑)。
――確かにそうですね。
ひらさわ:その点はショート作品だとやりやすいんです。そんなに巻数がなくてもいけるので。長い作品だとある程度の巻数がないと。そういう意味でもショート作品が多い今の時代に上手くハマったんだと思います。
洋介:ありがとうございます。
――原作サイドのおふたりが本当に映像化するんだと確信したタイミングはいつですか。
茂木:製作委員会の座組ができて、CPに決まったタイミングですかね。その時に実現するんだ、ありがたいなって。素直に思いました。
洋介:正直なことを言ってしまうと、喜ぶタイミングがなくなっちゃいました(笑)。茂木さんからも「流れると思うから」とずっと言われていて、予防線を張っていたのもあったので。
茂木:いやでも、実際は嬉しいんですよ!? 話が来た段階でも、心の中ではすごく嬉しいんです!!
洋介:わかってますよ(笑)。
ひらさわ:大丈夫です(笑)。
はたなか:でも、こうやってわいわいできる環境なのはありがたいです。僕らスタッフも原作をめっちゃ好きですけど、やっぱり一番愛しているのは作家さんと担当さんなので。そのお二人とこうやって卓を囲めるのは幸せなことです。
――アニメ化の際にリクエストはあったりしたんですか。
ひらさわ:その点は僕から話させていただきます。CPは原作の意向をできる限り汲むようにしているんです。ですので、リクエストがあったというよりは、こちらからどんどん質問をして返答をしていただきました。そこをスタッフで共有して制作をしています。みんなで作っていこうというという意識が強い作品だと感じています。
――それだけ協力していただけていると、アニメ制作の現場としてもありがたいですね。
はたなか:はい、とても助けていただいています。アニメ設定のチェックにレスをいただけるんです。深夜や土日など関係なくご対応していただけてすごく感動します。その反面、申し訳ないなと思うこともありますが。
洋介:いえいえ、とんでもないです。
――アニメも、8/9のイベントもさらに楽しみになりました。
ひらさわ:イベントでは作品の話を提供させていただくので、一緒にお酒を通じて楽しく飲みたいですね。スペシャルゲストも来ますので。そこも楽しみに。
洋介:イベントでは皆さんと乾杯をしたいですね。わいわいと飲み会ができればと思っています。アニメや漫画では二人のイチャイチャをみて壁を殴るなり、お酒を飲むなり存分に楽しんでください。