Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューぜんぶ夢みたい、私ここにいるのに(web Rooftop2017年7月号)

“ぜんぶ夢みたい、私ここにいるのに”の始まり

2017.07.01

アフタートーク

 
夢ここインタビューを終え、しばらくするとなにやら二人だけのアフタートークが始まっているので、少しだけ公開…。
 
笛田:どうして、黒い髪の毛の女の子を描かないの?
 
福井:え~…
 
笛田:茶髪もほとんど見ない…。なんで、ピンクとか青とか、緑とか!現実ではあまりない色味が多いのはなんで?
 
福井:んー!!!え~…(笑)
 
笛田:ほら、普通の人なら黒髪とか茶髪か…ぶっとんで金髪で。あんまり、ピンク!とか青!みどり!って人は少ないじゃない。でも、のんちゃんの世界ではカラフルな色味の髪色が普通…当たり前なのが、前から気になってた!
 
福井:ん~…そうですよね。たまに言われるんですけど、大学一年生くらいの時に言われて“あれ?確かに…。”って思った感じで。(笑)
 
笛田:あれ?じゃあ、そこはあまり考えてない?(笑)
 
福井:うん。そうですね。自分が置いて気持ちいい色みたいな感じで…黒ってあんま。線以外では使わないですね。
 
笛田:そうね。黒を全然使わない。…だからこそ、夢ここのカラーにも合っているのかもね。
 
福井:うんうん。…黒は強いからね。
 
笛田:あ~、そうね。
 
福井:そう。強いんですよ。
 
笛田:一貫してずっとのんちゃんの絵には黒がない。
 
福井:確かに。(納得)
 
担当:この前、福井さんがSNSに昔の作品を載せてて…“怖い!”ってすごく思って…。
 
福井:…怖いですよね。(笑)
 
担当:ただ、昔からずーっと“ツノ”は生きてるんだなって思いました。
 
笛田:ツノはずっと生きてるね。
 
福井:そうですね。ツノはずっと。ツノは女の子の狂気みたいなモノで。昔はもっと露骨に暗い絵を描いていたんで、ね。
 
笛田:昔は、もっと眼に魂が尋常じゃないほど宿っていて。同じ顔なのに右眼と左眼だけみると人格が違ったり…私はそこに惹かれたんだろうな~って。闇を抱える芸術家みたいな。(笑)
 
福井:そうですね。今以上に闇を全面に出していましたね。“理解して欲しい!”とか“愛して欲しい!”とか。
 
担当:今は色味は勿論、線も柔らかくなった感じがすごくしますね。
 
福井:確かに。
 
笛田:絵描きさんってそこが面白い!毎日、違ったりもするし!
 
担当:あ!あと、線の数が減りました!
 
二人:あ~!なるほど。
 
福井:結構、自分が気付かないうちにどんどん絵が変わっていくんですよね。見返して、“あ~随分、変わったな~。”って、今はもう描けないような絵もありますし、ね。
 
笛田:やっぱり、“生モノ”だからね。
 
福井:サオリさんは…一貫性がありますよね!
 
笛田:…自己愛が強いんですよ。(笑)
 
福井:続けることが本当にすごいです。
 
笛田:いや、辛い。(笑)ただ、辞めることも辛いから。辛いんだったら好きな分野での辛い方がいいなって。(笑)
 
福井:なるほど。でも、本当にすごいなって。続けるって。お母さんとも話しますよ。「サオリさん、続けることは普通はなかなかできない。」って。
 
笛田:そうね。…辞めたいって常に思いながら。(笑)
 
 
…“夢ここ”トークはまだまだ終わらず。(笑)続きが気になる方は是非、8月25日に阿佐ヶ谷ロフトAにて開催する『今夜はものすっごい生で??グッバイ、真夏のダーリン?』にお越しください!
 
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