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鳥居咲子(Rooftop2017年3月号)

韓国ヒップホップの伝道師として

——日本で韓国アーティストのライブを主催する時に大変なことは?

鳥居:毎回のことなんですけど集客に苦戦します。フライヤーを新大久保に行って配ったりとか。韓国料理屋さんを回ってフライヤー置かせてくださいってお願いしたりとか。ついでに店員のお兄さんにも来てくださいねって言って。脅迫くらいのすごみで(笑)。そしたら、ほんとに友達たくさん集めてきてくれたこともあったんです。ありがたかったですね。他にも当時勤めていた会社の人が寄付してくれたり、60過ぎてる叔母が会社の同僚を5,6人連れてきたりとか…。とにかく必死ですよ。

——そういうサポートもあるんですね。

鳥居:いろんな人が助けてくれて、なんとかなったり。ならなかったりもします(笑)。アーティストたちも、自分たちでお金出してでも日本でライブができたらうれしい、日本のファンにも会えたらうれしいっていう考えだったりするんで、集客に苦戦しても一緒にがんばろうという感じですね。

——次に、イベント当日の内容だったり見どころについてお話頂ければと思います。

鳥居:私が韓国のヒップホップに一番詳しいメンバーで、ZEN-LA-ROCKさんは日本のヒップホップシーンの中にいる人で、丸屋さんはアメリカのヒップホップに詳しい+台湾のヒップホップにも詳しくて。それぞれ専門分野がはっきり分かれているので、お互いの知識を交換しながら、新しい発見がその場で私たち3人にも、来て頂く方にもあるような場にできたらいいなと思っています。お客さんもいろんな人が来ると思うんですけど、自分の知らなかったことを新しく発見して、かつ自分の知ってるところに絡めるとおもしろさも増すと思うので。「それはアメリカだったらこうだよね」とか「韓国だったらこうなんですよ」とか「日本だとこういう傾向ありますね」みたいなそれぞれの分野でだいぶ詳しい3人から出てくるとおもしろいんじゃないかなって思ってます。

——そういう風に語り合える仲間みたいな人は最近増えてきたんでしょうか?

鳥居:そうですね。私の周りには韓国のヒップホップしか知らないって人が多くて。最近は日本、アメリカ、ドイツ、フランス、東欧、モンゴルとかのヒップホップを聴いてる人たちが周りにいるので。長い間韓国ヒップホップの中だけで生きてきたんですけどようやくちょっと広がり始めたところですね。

——そういう人たちは大体ちょっと変態チックな人たちというか(笑)。

鳥居:韓国ヒップホップが好きな仲間たちはごく普通の女性が多いんですけど、いろんな国のヒップホップに詳しい人達と知り合うにつれて、どんどん変態チックな人が増えて(笑)。

——そこ掘ってるってことはそうですもんね。

鳥居:そうなんですよね。やっぱ基本、みんなオタク気質っていうか、いい言い方すると凝り性なんですけど。とことんリサーチする性格とか。細かいところまで把握しないと気がすまない性格だったりして。どんどん掘り下げていって、どんどんマニアックになっていってっていうバックグラウンドの人達が多いので。結果みんなちょっと変なんですよね。だからやっぱり…変な人多いなぁって思いますね、私もそう思われてるかもしれないけど(笑)。

——最後に日本の人たちに韓国ヒップホップの魅力をお願いします。

鳥居:たぶん、ヒップホップっていうものに一種の偏見を持ってる人は一定数いると思うんですね。でも、そういうものを打ち破る聴きやすいポップな音楽性だったり。音楽的にはなんでもありでジャズだロックだファンクだってあるのが韓国のヒップホップの魅力なんですよ。で、好青年がとても多くて、ヒップホップって聴いた時にギャングスタみたいな感じのイメージを持つ人が多いと思うんですけど一流大学を出てるラッパーが何人もいたりとか。すごく爽やかで、ルックスはまるでK-POPアイドル!? みたいなラッパーもいますし。それぞれが個性を活かして、音楽やファッションに多様性があるのが魅力でもあります。だから、音楽性やファッション性の好みによっていろんな刺さり方があると思うんですよね。K-POPとか韓流っていう言葉にもそれだけで拒絶感を感じる人たちもいると思うんですけど、ぜひ一回、それは横に置いておいてどんなもんかっていう程度でいいんでちょっと聴いてみて、そしたらもしかしたら今まで持ってた思い込みみたいのとは違った世界がそこに広がっていることを発見できるかもしれない。できなかったらごめんなさいで(笑)。韓国人のアーティストって、日韓いろいろあるんで、みんな日本のことは大好きなんですけど不安があるんですよね、きっと。自分たちが受け入れられるか、とか。でも実際ライブをやってみると、国籍とか関係なく、この音楽を愛する人たちが狭い会場でひとつの空間を作るっていうのはすごく感動的なんで、ぜひ一度音楽を聴いてみてほしいし、よかったらライブとかも来てもらって。底なし沼に一緒にハマってみませんか?って感じですね。

——沼なんですね(笑)。

鳥居:そうそう! なかなか出られない底なし沼(笑)。

Live info.

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鳥居咲子×ZEN-LA-ROCK×丸屋九兵衛が語る『ヒップホップコリア』と日米韓ラップ

3月16日(木)

【出演】鳥居咲子、ZEN-LA-ROCK、丸屋九兵衛

OPEN 19:00 / START 20:00

前売¥2,000 / 当日¥2,500(税込・要1オーダー500円以上)

前売券はe+にて発売中!

【会場】LOFT9 Shibuya

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