Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューピエール中野(Rooftop2016年1月号)

高度なドラム・テクニックと話術の持ち主!
凛として時雨のピエール中野がロフトプラスワンについに登場!!
みんなで一緒にSay!バイブス!

2016.01.04

 男女3ピース・ロックバンド「凛として時雨」のドラマー。GLAY、ももいろクローバーZ、でんぱ組.inc、星野源など、数々の楽曲にもドラマーとして参加。さらには「カオティック・スピードキング」という3人組即興ユニットや、ヒップホップ集団「玉筋クールJ太郎」での活動、DJやコラム連載、ラジオ・パーソナリティなど活動の幅を広げ続けるピエール中野氏にお話を聞いた。[interview:日野弘美(LOFT/PLUS ONE)]

時雨のために他の活動をやめてくれって言われたら、すぐにやめますよ

──凛として時雨のパシフィコ横浜でのツアー・ファイナル、お疲れ様でした。
ピエール:ありがとうございます。
──ライブでは、2016年の凛として時雨の予定がいまのところまだ決まっていないとのことだったのですが、個人活動が増える予定でしょうか。
ピエール:そう予想しますよね。ちょいちょいと個人的な活動は発表しています。
──カオティック・スピードキングのライブもあるようですが、玉筋クールJ太郎も動きがありますか。
ピエール:玉筋クールJ太郎のライブはまだ決まっていないのですが、密かに人気がありまして。一緒にテレビ朝日主催の『ドリームフェスティバル2015』に出演していた、とある出演者の方が好きだということが発覚したりもして。いま温めていると言うか、充電中です。まぁ、あのグループに充電も何もないんですが(笑)。
──DJやラジオなど、いろいろと活躍の場が増えていますが、一番力を入れたいのはどれですか。
ピエール:それはもちろん、凛として時雨ですよね。本体がしっかりしていないと、どんな活動も成立しないですから。時雨のために他の活動をやめてくれって言われたら、すぐにやめますよ。それくらい凛として時雨は大切です。
──いろいろとドラム参加している楽曲も多く、次はYOSHIKIさん(X JAPAN)、小室哲哉さん、電気グルーヴと一緒にやりたいとおっしゃっていましたが、他に演奏を一緒にしたい方はいらっしゃいますか。
ピエール:ジャニーズ絡みはやりたいなと常々思っています。この間、NHK BSプレミアムで放送される『ザ少年倶楽部 プレミアム』という番組でKAT-TUNと初めて共演させていただいたんですが、そのメンツが素晴らしくて。ベースがKenKen(RIZE, LIFE IS GROOVE)、ギターがミヤさん(MUCC)と滝善充くん(9mm Parabellum Bullet)でゴリゴリ系だったんですけど。ストイックで、硬派で、シリアスな音をしっかり出せる感じがKAT-TUNのメンバーと凄く相性が良かったんです。KAT-TUNの楽曲ってシンセとかダンス・ビートもあるんですけど、実はロック・アレンジが凄くハマるんですよ。KAT-TUNのメンバーも凄いテンション上がっていて、最高にカッコいいセッションになったので、またこのメンバーでやりたいと話していました。収録の時は10分くらいで3曲だったんですけど、いつか1、2時間くらいのライブを構築できたらって思っています。KAT-TUNも3人になって激動の時期に入るので、我々みたいな外の人間が入ることによって刺激になったらいいなって思うところもあるので、またKAT-TUNとやりたいですね。
──関ジャニ∞とも共演されていますよね。
ピエール:そうですね。『ドリームフェスティバル』で一緒でした。X JAPANと椎名林檎さん、aikoさん、キュウソネコカミと凛として時雨っていうみんな個性が強烈で、恐ろしいメンツでした(笑)。
──時雨のメンバーとYOSHIKIさんと一緒の写真のツイートがありましたが、それはその時のでしょうか。
ピエール:そうです。『ドリームフェスティバル』の打ち上げの時に、一緒に撮ろうってYOSHIKIさんから言ってくれて。優しい! って感激して、一緒に撮りました(笑)。X JAPANもリハから観れて貴重な経験でした。
──ドラムの影響はYOSHIKIさんが一番大きいですか。
ピエール:入口がX JAPANで、バンドにハマっていったのがLUNA SEAです。その後、最も影響を受けたのがSIAM SHADEですね。なので、淳士さん(SIAM SHADE)のプレイ・スタイルにかなり影響を受けていますね。YOSHIKIさんは本当に特殊なんですよ。ドラムのセッティングも傾けているし、パワーヒッターなんです。あえて、力を入れているんですよ。力を入れないと表現できない音があったりして。クリスタルドラムっていう透明なドラムセットを使っているんですけど、普通のドラムセットの叩き方だと鳴らないんですよ。しっかり叩かないと軽い音しか鳴らないので、自分には真似できないなって思いました。僕が自分のドラム・スタイルを探している時に、細かなテクニカル・プレイが好きで、合っているなと思ったので、ずっと淳士さんをコピーしていました。テクニカルなんだけど、熱量があって、フレーズも印象的で、好きな要素しかないんですよね。初めてドラムを観て涙を流したのもSIAM SHADEのライブでした。自分もいつかこんなふうに人の心を動かすドラマーになりたい! と強く思わせてくれた人です。
 

面白いことがとにかく好きなんですよ

──音楽以外にもアニメなどサブカルチャーに精通しているイメージなのですが、サブカルチャーでは何に一番影響を受けていますか。
ピエール:歳の離れた兄が、ゲーム機のハッキングとか盗聴の話などが載っている『ラジオライフ』を読んでいたので、自然に読むようになっていました。実際にやっちゃうと普通に犯罪なんですけどね(笑)。そこが始まりだと思います。あと、『完全自殺マニュアル』も読んでいました。『実話ナックルズ』系のサブカルチャーの『GON!』は創刊号から読んでいましたし、『BUBKA』を読んでいたりもしました。いわゆるタブロイド紙って、「一番不味いジュースはどれだ!?」みたいな記事が名前を伏せずに載っていたりして面白いじゃないですか。
──サブカルチャーも好きで、ロックも好きって凄いですね。
ピエール:僕は、どこにでも行けるタイプだったんですよ。クラスとかで目立つグループと目立たないグループとかに分かれていたりするじゃないですか。こっちはこっちで楽しいことがあるし、あっちはあっちで楽しいことがあるってなったら、どっちも行けちゃうタイプだったんです。それはいまでも変わっていなくて、面白いことがとにかく好きなんですよ。だから自然にどこにでも行っちゃうんです。
──面白いって思うことにまっすぐなんですね。
ピエール:そうですね。本当はこれが好きとか、イメージがあるから言えないとかいう相談を受ける時があるんですが、正直、「言えばいいのに!」って思います。好きなら好きって言えばいいと思う。口に出して言うと案外繋がったりしますし、言ったほうがいいと思います。
 

団長とならどんな話でも広げられる自信があります!

──いろいろなジャンルに興味がある中で、1月11日にロフトプラスワンで行なわれるトークライブ『ピエールナイト 〜トーク編〜 初夜』のゲストに団長をご指名されたのは、どんな理由からですか。
ピエール:もともと知り合いではあったのですが、ラジオの『オールナイトニッポン』で一緒に共演して凄く話が噛み合うなと思って。団長のラジオに5回くらいゲストで出ていますし、番組内の対決で僕が勝って、『NoGoD団長のオールナイトニッポン』から『ピエール中野のオールナイトニッポン』に改名するっていうこともありました。番組を奪っているんです(笑)。そんな二人の関係性などを知っている方もいると思うし、久しくこういう場で話していないので面白いと思ったんです。団長とならどんな話でも広げられる自信があります!
──団長とのトーク、楽しみにしています! イベントへの意気込みなどありますか。
ピエール:僕と団長の話は、どれだけ情報量を詰め込められるかってところなんで。あまり表メディアでは言えなかった内容を中心に展開したいですね。外には絶対漏らさないって約束で、その時だけしか話せない話をできたらと思います。
 
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LIVE INFOライブ情報

ピエールナイト 〜トーク編〜 初夜
【出演】ピエール中野(凛として時雨)
【ゲスト】NoGoD団長
2016年1月11日(月・祝)
OPEN 18:30/START 19:30
前売 2,000円/当日 2,500円(税込・要1オーダー500円以上)
前売券はe+にて絶賛発売中!
会場&問い合わせ:新宿ロフトプラスワン 03-3205-6864
 
『ピエールナイト〜トーク編〜』、テーマと質問を募集中!
 トークライブ『ピエールナイト〜トーク編〜』では、ピエール中野さん、団長に話していただきたいテーマや質問を募集しております。ご応募は、こちら(inquiry.plusone@gmail.com)のメールアドレスに願いいたします。
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