Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューてぃ先生(Rooftop2015年12月)

保育士がロフトでイベント!?
Twitterで話題の保育士、その実態とは?

2015.12.01

 勤める保育園の園児たちとの日常を綴ったツイートで人気のてぃ先生。Twitterのフォロワー数は37万人を超え、その可愛く笑えるツイートに日々癒される人が続出している。2016年には、大阪・ロフトプラスワンウエストと東京・阿佐ヶ谷ロフトAでのレギュラー・イベント化が決定。そんな勢いに乗るてぃ先生にインタビューを敢行した!(interview:鳥飼晴香&平松克規[Loft PlusOne West])

子どもたちの様子を綴り出したキッカケ

──“Twitterで人気の保育士”という肩書きは非常に変わっていると思うのですが、園児たちの様子を追ったツイートはどのようなきっかけで始めたのでしょうか。
てぃ:まず今の世の中って、子どもに関する暗いニュースが溢れてるじゃないですか。保育って言葉を聞くと、「大変で辛くて良いことなんかない」とか「子育てするくらいなら結婚しないほうがマシ」ってイメージを持つ人もいるくらいですし。そういうネガティブな側面じゃなくて、「子どもって最高だぜ!」ってところを切り取って、それだけを発信するコンテンツがあったら読んでみたかったんです。それでその時はなかったから、じゃあ自分でやってみようと思って始めました。
──当初、フォロワーはどれくらいだったんですか。
てぃ:最初は100人くらいだったんです。でも園児に関する何かのツイートがハマったみたいで、一晩でフォロワーが3,000人くらい増えててビックリしました。それで今は37万人。SEKAI NO OWARIのメンバーの方にもフォローされてるし、もう他人事です(笑)。
──それだけ増えてしまうと嫌な思いをされてしまうこともあるんじゃないですか。
てぃ:直接的な誹謗中傷はあんまりないですけど、「この人、本当に保育士なの?」って疑ってくる人はいますよ。あとツイートしたことに関して、「そういう時に先生ならフォローしないといけないんじゃないの?」ってリプライを送ってくる人もいます。そういう保育士として当たり前にやらなければならないことはもちろんやってるんですけど、Twitterだと140文字という制限があるので、どうしても出来事+カワイイくらいしか書けないんですよ。だからそこを突かれるとやきもきしちゃいますね。
──匿名とは言え、園児たちのことをツイートするのはとても繊細なことだと思います。保育園や保護者に反対されたりしなかったんですか。
てぃ:まず一番最初にツイートする前に、園長先生と保護者の方々に許可を取りに行ったんです。それまで僕みたいに子どもたちの様子をツイートするって人はいなかったので、どんなふうにやるのか、何かが起きたらどうするのかってことはしっかり伝えたので、反対はされなかったですね。
──実際にやってみて、トラブルになったりしなかったんですか。
てぃ:ないですね。やっぱり子どもたちの良い面しか発信してないから、みなさん好意的に受け取ってくれるんです。だから保護者も同僚も、凄い楽しんでくれてるんですよ。中には「今日ウチの子ども、何かネタになるようなことしましたか?」って聞いてくるお母さんもいますね(笑)。
 

執筆・トークイベントetc、本業以外の多彩な活動

──最初の本『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか』を出版されて以降、ご自身のエピソードが『てぃ先生』として漫画化されたりと出版活動も活発です。身の周りのことが書籍や漫画になるのはどんな感じでしょうか。
てぃ:今でも現実味が薄いです(笑)。『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか』の執筆依頼をされた時も、たちの悪いイタズラかと思いましたもん。
──保育園の仕事だけでもかなりのエネルギーを使うと思うんですけど、その状況での執筆はいかがでしたか。
てぃ:実はとても大変でした。3時、4時に寝て5時半に起きてそのまま仕事、みたいなことも結構しましたし。
──他に何か文章を書くことはされてるんですか。
てぃ:保育に関する企業から依頼されて、毎週コラムを書いています。今は『ぼくらでかんがえるさいきょうのほいく』というオンラインサロンで子育てや保育に関する僕の考え方を書いたり、全国のお母さん・お父さんからいただく子どもに関する悩みについて答えたりしてます。
──なるほど。ではトークイベントを始めたきっかけは何だったのでしょうか。
てぃ:フォロワーがまだ数万人だった時、Twitterの友達に「そんなにいるんなら、イベントを1回やってみたら?」って勧められたんです。最初は東京のホールを借りて、300人くらい集まりましたね。完全に独りで2時間くらい喋りました。
──それからどうしてロフトでイベントをやるようになったんですか。
てぃ:ロフトプラスワンウエストの鳥飼さんからオファーがあったんです。お客さんが集まるか正直不安だったんですけど、初回で思いのほか多くのお客さんに来ていただいたので、それから定期的にやるようになりましたね。
──実際にやってみてどうですか。
てぃ:とっても楽しいですね。今いろいろとお仕事をいただいてるんですけど、これが一番ってくらい楽しいです。やっぱり喋るのが好きなので。
──保育士として人前で喋る機会は多少あると思うんですけど、人前に立つ不安はないんですか。
てぃ:ないですね。とにかく喋るのが好きなので。ロフトでのトークイベント以外にも、てぃ先生として講演会もしてますし。
──そこではどんなことを喋っているんですか。
てぃ:ロフトではプライベートの話やカラオケみたいなゆるい雰囲気でイベントをしてるんですけど、講演会では「保育を楽しくする方法」とか真面目な話をしてますね。何ひとつ笑いは起きません(笑)。
──ボップなことから硬派なことまで、いろいろとされてるんですね。
てぃ:あと、ネックレスのプロデュースもやってますよ。
──え!? そんなことまで!
てぃ:それも「作りませんか?」って依頼があったからなんですけどね。有り難い話です(笑)。
 

2016年は東京と大阪でレギュラー・イベントを!

──さて、2016年は大阪・ロフトプラスワンウエストと東京・阿佐ヶ谷ロフトAで毎月交互にイベントを開催することになっていますが、どんな心境ですか。
てぃ:大阪でやってることが形になってきているので、東京でもできるのが本当に楽しみなんですよ。
──今後のイベントの展望はあったりしますか。
てぃ:お客様から「ピアノとか手遊びのお遊戯が見たい」って要望があったので、やってみたいですね。あと、もっと一人ひとりと喋る時間も取りたいし、今後書籍の出版でご一緒する方とも喋りたいです。ただ迷ってることがあって……。
──何でしょうか?
てぃ:どこまで自分を曝け出して良いのかまだ分からないんですよ(笑)。今が100%とすると、40%くらいしか出してない感じなんです。本当はもっと派手にやりたいんです。
──どんどん弾けていってください(笑)。では最後に、イベントに来ようか迷っている方にメッセージをお願いします!
てぃ:僕のイベントが世の中で一番楽しいイベントだと思ってます。たくさん笑って、楽しく帰ってもらえるものにするので、是非来て下さい!
 
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ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか

単行本(ソフトカバー): 144ページ
出版社: ベストセラーズ

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LIVE INFOライブ情報

てぃ先生イベント第4弾!
〜大阪に青いお面のサンタあらわる?!〜
【出演】てぃ先生
2015年12月13日(日)大阪:ロフトプラスワンウエスト
OPEN 11:30/START 12:30
前売 2,500円/当日 3,000円(2ショットチェキ・お見送り付/共に飲食代別・要1オーダー500円以上)
前売券はイープラスにて発売中!
 
てぃ先生イベント東京編第1弾!
〜青いお面の保育士が新年のご挨拶?!〜
【出演】てぃ先生
2016年1月24日(日)東京:阿佐ヶ谷ロフト
OPEN 11:30/START 12:30
前売 2,500円/当日 3,000円(2ショットチェキ・お見送り付/共に飲食代別・要1オーダー500円以上)
前売券はイープラスにて12月5日(土)発売開始!
 
注意事項(大阪&東京のイベント共通)
*ご入場はイープラス→当日の順となります。
*当日券の販売は未定です。
*前売り券が予定枚数を終了した場合、当日券の販売はございませんので予めご了承ください。
*電話予約は承りませんのでご注意ください。
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