6月24日の下北沢SHELTER公演をもってヨコヤマリナが卒業、その僅か15日後には新メンバーを迎え、新体制でスタートを切った4人組アイドルグループBiS。新体制でのリリース第一弾となる1st.シングル『My Ixxx』は、センセーショナルかつインパクト大のPVで発売前から話題を呼んでいる彼女たち。以前から自給自足アイドルという言葉を掲げ、そのアイドルらしからぬインディペンデント精神も魅力の一つであった"ロックなアイドル"は、新メンバーという新たな力を得て、言葉の節々からも、フレッシュな空気は元より、グループとしての更なる飛躍を感じさせてくれた。（interview：島根希実／下北沢SHELTER）

ヨコヤマリナ卒業、そして新メンバーの加入

── まずは、インタビューでは初登場ということで、それぞれ自己紹介をお願いします。
ナカヤマ ユキコ：ナカヤマ ユキコです。BiSの特攻隊長っていうことで、ブッキングとかちょこちょこやってます。
プー・ルイ：BiSのリーダー兼汚れ担当プーちゃんことプー・ルイです。
テラシマ ユフ：BiSの優等生担当、新メンバーのテラシマ ユフです。
ヒラノ ノゾミ：BiSのマイ・ペース担当、のんちゃんことヒラノ ノゾミです。
── ありがとうございます。りなはむことヨコヤマリナさんのラストステージ、そして新メンバーであるテラシマさんお披露目公演共に下北沢SHELTERで行われたわけですが、改めて両公演の感想をお聞かせください。
ナカヤマ：卒業ライブから新メンバー披露までが、あっという間で…。一週間ぐらいだったかな…。
プー・ルイ：うん…。ユフちゃんはお披露目公演どうだった？
テラシマ ユフ：緊張したっていうよりは、何がなんだかわかんなかったっていう感じが大きかったんですけど、すごく楽しかったです。
── テラシマさんは、BiS加入以前もアイドルとして活動されていたわけですが、いざBiSに入ってみて驚いたことってありますか？
テラシマ ユフ：今までは、秋葉原とかでメイドさんみたいな格好の子が出てくるようなところで、私はこうやって普通にやってたので、ガラッと雰囲気が変わったなっていうのは感じましたね。
── また新しいキャラが加わって、ステージ上の4人のバランスも変わりました？
プー・ルイ：そうですね。りなはむが言動も見た目も未来型だったので。それと比べて、ユフちゃんはどっちかっていうと正統派な感じ。だから逆に受け口は広がったのかなっていう印象はあります。ユフちゃんを上手く使ってアイドルファンを取りたいと思います。
一同：（笑）
── もともとは、ソロで活動していたプー・ルイさんが「アイドル・グループがやりたい」というところからBiSは始まってますが、なぜグループにしたいと思ったんですか？
プー・ルイ：今アイドル戦国時代だからっていうこともあって「絶対狙ってたでしょ？」とか言われるんですが、何も考えずに、ただソロに嫌気がさして（笑）。そもそもは、OTOTOYさんから企画をもらったんです。他にも色々な企画はあったんですけど。その時あたしがまたモーニング娘。さんにハマり出した時で。あと、ちょっと病んでて（苦笑）、仲間が欲しいかったから、アイドル・グループを作ろうって。でも、こうなるなんて予想してなかったから、びっくりしてます。こんなに短期間でSHELTERさんを満員に出来るなんて、思ってもなかったんで。
── 他の皆さんはどうやって集まったんですか？
プー・ルイ：オーディションです。
── そのオーディションはプー・ルイさんも審査員をやっているんですよね。選定基準は何かあったんですか？ こんな人に来て欲しいというような。
プー・ルイ：白紙から始まったんで、どういうアイドルをやるかっていうのもなくて、気になる子を集めたら、こんなに濃いグループになっちゃった（笑）。とりあえず、オーディションを受けに来ている子の中から一人選んで良いよって言われて、ナカヤマユキコを一番最初に選びました。気が強かったんですよ、オーディションの時。噛みついてきて。
ナカヤマ：そんなつもりはないんですけどね。緊張してたせいかちょっと強気に出ちゃったんですね。
プー・ルイ：アイドルなったら喧嘩をしたいっていうのがあって…。モーニング娘。さんのドキュメントとかを見てて、あるじゃないですか、いざこざみたいな。それを乗り越えて仲良くなるみたいな青春の過程をやりたくて。で、選びました。
── ナカヤマさんは、それまではバンドをやられてたんですよね？
ナカヤマ：アイドルに興味なかったんで。驚きですねー。
── なんでそこからアイドルにいったんですか？
ナカヤマ：ずっとバンドをやっていて、なんかのきっかけがないと駄目だなって思った時に、オーディション雑誌を見て、面白そうなのがいるなぁと（笑）。ロックなアイドルって言ってるし。
プー・ルイ：のんちゃんは、入ってきた瞬間に震えてて。どうして来たんだろうっていうくらい（笑）。帰りたそうだったね。
ヒラノ ノゾミ：すごく緊張してて、これに受からなかったら、この交通費とかどうなっちゃうんだろうとか考えてて。
プー・ルイ：そういう緊張!?（笑）。
── なんで応募したんですか？
ヒラノ ノゾミ：OTOTOYさんのサイトで見て、楽しそうだなって思って…。
── アイドルが元々好きだったとかではなくて？
ヒラノ ノゾミ：AKBさんの前田敦子ちゃんが好きで。
── 受かった時はどうでした？
ヒラノ ノゾミ：嘘だと思いました。すぐに電話いただいて。あれ、なんか電話来たって…。
── そんなにあっという間に決まったんですか？
プー・ルイ：結構あっという間に。全員面接だったんですけど、その後に会議をした時に、ここの2人（ヒラノとナカヤマ）は決まってて。で、5人がいいなっていう漠然とした理想があったので、他で調整みたいな感じで。だから2人は即決まりでした。
── どういう魅力を感じたんですか？
プー・ルイ：（ヒラノを見ながら）とりあえずなんとかしてあげなきゃって。
一同：（笑）