バニビはみんなで作り上げていくもの
──それにしても以前ロフトグループのトークライブハウスで『プロデュース会議』と題したトークライブをシリーズでやった頃(2008年11月〜2009年11月にかけて3回開催)に比べると、かなりメディアへの露出も増えましたよね。なんか遠いところに行っちゃったなあ……と。
レナ そんなことないです! 逆に訊きたいんですけど、最初の頃と比べて何がどう変わりました?
──いや〜……そんなに変わってないです。
レナ&リサ (笑)
──ただ、2人を取り巻く状況は大きく変化しましたよね。実感することも多いのでは?
レナ そんなに……(笑)。でも、ツイッターとかやるようになって、反応は多くなりましたね。お客さんの声が増えてきたなって思うようにはなりました。「バニラビーンズ」で検索しても、甘い方じゃなくてちゃんとアイドルユニットが出てくるようになったなっていうのは、実感としてあります。
リサ でもまだチョコレートの方が若干強いんですよ(笑)。
──日常におけるアイドル活動の締める割合は増えたんじゃないですか?
リサ 増えましたね。
レナ わたしは……どうだろう。上手い具合にプライベートとバランスを取ろうとしてます。仕事の方が大きくなってくるんだけど、プライベートは充実させたいっていう、そこの葛藤はありますね。だから仕事で帰る時間が遅くなると、寝る時間を削ってプライベートに充ててます。
──それで何をしてるんですか?
レナ ぼーっとしたり、ひーちゃん(東京女子流の新井ひとみ)のツイッターをチェックしたり……。
──リサさんは、プライベートに変化はありました?
リサ 買い物の仕方が変わりましたね。例えば黒と白どっちが欲しい? ってなったときに、最近は両方買うようになりました。
──ええっ!?
リサ だって、買わないと自分にウソを吐いたみたいになっちゃうじゃないですか! 「“バニビのリサちゃん”はどっちとか選ばないんだろうな」って。
──キャラに忠実になったんですね(笑)。では「わたしアイドルになったな」と思う瞬間は?
レナ テレビに出てる人からかわいいって言われたとき。テレビの収録とかツイッターとかで同業者の方からそう言われると、ああアイドルなんだなって。
──そういうことでアイドルとしての自覚が産まれてきたり。
リサ かわいくいなきゃってプレッシャーはあります(笑)。
レナ 結構なプレッシャーですよ。でもそこに届いたってことは、ちゃんとそこで活躍できてるのかなって実感にもなりますし、嬉しいですよ。
リサ わたしは、アイドルフェスとかアイドルが集まるイベントにバニビがちょっとでも入れてもらえるとき。背とか歳とかハミ出てるんですけど、アイドルなのかなって思います。周りはみんなちびっこくて、姪っ子みたいなんですよ(笑)。
──そこのポジションは揺るがないですよね。アイドルなんだけど、ちょっとハミ出しているという。
レナ 主催者の方が「こいつら面白いから呼んでおこう」っていう。
リサ スパイスになるんですよね、きっと。
──でも、そうして活動してきたひとつの成果が今回のレンタル移籍とも言えるのではないでしょうか。これはタワーレコードの社長さんがバニビのことを好きだった、というところから始まったプロジェクトなんですよね?
レナ というか、社長さんはガチアイドルオタクなんですよ。幅広〜くアイドルを応援されているなかでバニビのワンマンを観に来て頂いたり、その前からで言うと、モーニング娘。のラッキー7オーディションを受けた、辻本はるかちゃんをご存知だったりして。
リサ だからずっとレナと2人でハロプロの話とかをしてるんです。
レナ なんか視点が同じなんですよね。パフュームだとあ〜ちゃん推しだし……あ、この前もあ〜ちゃんについてすごい語りました。東京ドームのDVDの話とか。そうしていると社長っていうことを忘れるくらい。
リサ オタ仲間だよね。
レナ うん。そういう方に認めて頂いて、アイドルレーベル第一弾で出して頂けて、ありがたいです。
──いろんなことをやってきてよかったですね。トラック(全面ガラス張りになったトラックの荷台でプロモーションを行った)とか……。
リサ 今回トラックは無いのかな? まだ何も言われてないから怖いんですよね。
──ビンタ会やらキック会やら、あらかたやりつくした感はありますよね。
レナ 防護服を着てハグしたりとか……。唯一やってないのは総選挙くらいですよね。
リサ あとじゃんけん選抜。
レナ そろそろ(事務所の)社長もネタ切れだと思うんですよ。
リサ 怖いよ〜!
──でも、そんななか今回のアルバムリリースで、今後バニビが進んでいく道が見えて来た、みたいなことはありますか?
レナ なんだろう? それってファンの方とか社長の声とかを聞いて、作り上げていくものなのかなっていう気がします。最近ファンの方の声をすごい取り入れるようになって。北欧路線に戻した方が良いよって言ってくださったので今回は原点回帰のアルバムを作ったり。いしょ……私服も北欧路線ですし。だから一緒に作り上げていければ良いし、わたし達はそれに全力で応えていければ良いのかなって。