2011年も音楽中心の生活を
──高野さんにとってのロフトは、ステージに立つよりも呑みに行く機会のほうが多いような気もしますけど（笑）。
高野：俺は中学校の頃までロフトの近所に住んでいたし、遊ぶと言えば2回に1回は新宿のバッティング・センターとかゲーセンだったんですよ。その帰りに自転車のカゴにシンナーを忍ばせたりするような中学生でね（笑）。俺もロフトと言えばBOφWYとかARBの印象が強くて、自分がバンドをやるようになってからは「いつか自分もここに出るぞ！」と思いながらロフトの前を通っていました。だから実際に出られた時は凄く嬉しかったですね。まぁ、その前に昔のロフトの中打ちに何回か勝手に入らせてもらったこともあるんですけど（笑）。
──昔はそういう人、意外と多かったですよね。
高野：うん、多かったですね。移転後の思い出としては、店長の大塚君がウチの兄貴の学校の後輩だったっていうのがあるけど（笑）。あと、以前一緒にZIGZOをやっていたsakuraさんも同じ高校なんですよ。
ガラ：ということは、K高校ですか？
高野：そうそう。よくご存知で。俺がsakuraさんを大塚君に紹介した時、最初はsakuraさんも普通の応対だったんです。それが同じK高校出身だと判った瞬間にいきなり「大塚、焼酎持ってこい！」だもん（笑）。まぁそれはともかく、今のロフトはバー・スペースを有効に活用していて面白いですよね。ジュンジュラの梶もあそこで月一ペースでバーテンをやっていたりするし。あと俺、阿佐ヶ谷ロフトAも好きなんですよ。ロフトの店舗は場所がどこであろうと今も昔もカルチャーの発信地だし、常に面白い場所だと思いますね。
──阿佐ヶ谷ロフトAと言えば、高野さんには昨年末に高熱を押してアコースティック・ライヴに出演して頂きまして。
高野：そうなんです。40度の熱を出してしまったんだけど、何とか弾き語りのライヴをやりまして。ライヴ前に病院へ行ったら幸いインフルエンザじゃなくて良かったけど、もうロフトAに行くまではフラフラで。もらった座薬を使って、何とか2、3時間保たせて乗り切ったんですよ。スタッフや共演者には心配を掛けちゃったんだけど、座薬を使った後は元気になったもんだから、仲の良い高木フトシ君には「何だよ、心配掛けやがって！ 元気じゃねぇか！」って言われちゃったんですよね（笑）。
──バンドマンは身体が資本ですけど、皆さんは普段から鍛えたり走ったりしていますか。
ガラ：僕は全くやってないですね。
小湊：体力作りはしていないですけど、よく食べてよく眠ることはいつも心懸けています。女子は美容と健康が第一ですので（笑）。
高野：俺はこう見えて、ここ数年ジョギングをやってるんですよ。ジョギングをして汗をかいて、シャワーを浴びた後にビールを呑むと、これがまた凄く美味いんだよね（笑）。
──結局はそこに辿り着くわけですね（笑）。
高野：俺はチェーン・スモーカーでもあるし、これでジョギングをしなかったら酒もタバコも量が減るんだろうなと思うんですよね。
──身体に良いことをやっているんだか悪いことをしているんだか、よく判りませんね（笑）。
高野：そうなんですよ。二日酔いからの立ち直りが早くなったのはジョギングのお陰だと思うんだけど、結局は呑んじゃってるし（笑）。でも、周りにはジョギンガーが多いんです。一番凄いのはMY WAY MY LOVEの村田（有希生）さん。あの人は一日に10キロくらい走り込んでるんですよ。
ガラ：完全にランナーの域に達してますね。
高野：うん。今度「東京マラソン」に出て、「狙う」って言ってましたからね（笑）。プロ・ボクサーみたいに鋼のような身体をしてるし。あと、横道坊主の今井（秀明）さんも競歩くらいのスピードで走り込みをしてるみたいで。そんなふうに周りはみんな凄いから、俺も距離を伸ばさなきゃいけないなと思って。今日もここへ来るまでに1時間くらい走ってきたんですよ。ちょっと悩んだんですけどね。ジョギングをして身体を整えて真人間として登場するか、迎え酒をしてダメ人間として登場するか（笑）。だから今年の抱負としては、迎え酒を控えてジョギングの距離を伸ばすことが第一なのかな。
──ガラさんとエマさんの今年の抱負は？
ガラ：さっきも話した通り今年は結成10周年なので、そこへ向けて自分たちの集大成であると同時に通過点をきちんと見せたいですね。あと、去年はあまりライヴをできなかったので、今年はたくさんやりたいです。今回のようなイヴェントにも数多く出て行って、他ジャンルのバンドとの交流を深めていきたいですね。
小湊：私も高野さんと同じく健康に気を付けて、お酒を控えたいです（笑）。あと、今まで以上にベース中心の生活を送りたいですね。スキルの部分で「ここまででいいや」っていうところが去年まではあったので、今年はもっと先のレヴェルまで持っていきたいです。
ガラ：その部分では僕も同じですね。ヴォーカルのスキル・アップを図っていきたいです。
高野：じゃあ、俺も同じくそれで（笑）。
