Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューhare-brained unity('09年8月号)

常に進化して変化した先の新しいカタチ
ロック+ダンスミュージックの最高峰『Awake Disco Musik』!!

2009.08.01

 前作のミニアルバム『RECENT DISCO SYSTEM』を昨年11月にリリースしたばかりのhare-brained unityから、早くもニューアルバム『Awake Disco Musik』が届けられた。前作からの流れを受け、ビシビシと来るダンスミュージックを聴かせる今作。今回は特にコンセプトを決めて制作をしたわけではないそうだが、できあがってみれば、聴いた瞬間から無意識に体が反応してしまう4つ打ち全開の踊れるダンスミュージックとなっていた。
 今回も前回に続き、ヘアブレのサウンド作りにおける主導権の大半を握っている布谷吉崇(Gt / Vo)と、和田大樹(Ba)にお話を伺った。インタビュー中はごくごく自然体のお2人だけに、これだけの楽曲が生まれてくるのがとても不思議なぐらいだった。(interview:やまだともこ)

狭い空間で鳴っている音に拘った『Awake Disco Musik』

──7月6日に下北沢CLUB Queでワンマンがありましたが、今回リリースされた『Awake Disco Musik』の収録曲はお披露目されたんですか?

和田:発売前だったので、演奏したのは2曲ほどです。まだ、『infinity』と『massive』と『flower』以外は練習もしてないですから。

布谷:ライブでどうやってやろうかと思っているところです。

──CDとライブは別モノ?

和田:基本的にパソコンで出している音はあんまり変わらないですけど、バランスとかが微妙に違うのでライブとは違うと思います。ライブはライブでCDとは時間も変わるし、醍醐味だったりしますから。

──ところで、『Awake Disco Musik』はフルアルバムとしてはまだ3枚目になるんですね。

和田:シングルやミニアルバムばかり出していて、アルバムだとそんなに出てなかったですね。フルアルバムは前回の『EVEN BEAT』が2007年2月にリリースしているので、2年5ヵ月ぶりのフルアルバムになります。

──前回は昨年11月にリリースしている『RECENT DISCO SYSTEM』になりますが、フルアルバムとミニアルバムでは制作する上で変わるものってあります?

和田:『RECENT DISCO SYSTEM』は全曲のテンポを同じにするというコンセプトがあったんですけど、今回は特にコンセプトも決めていなかったし時間もなくて、『flower』以外はほとんど同時進行で作っていたんです。今年の5月にタワーレコード限定で『vision』をリリースして、そのレコーディングが終わってから8曲とか同時でやってたから。いつもなら考えるんですけど。

──前回のミニアルバムからかなり早いペースだったので、曲が止めどなくできているから形にしたのかと思ったんですが。

布谷:だといいんですが...(苦笑)。『RECENT DISCO SYSTEM』のツアーが年をまたいで1月末にファイナルがあったんですけど、そのツアー中に新曲をやれたらいいんじゃないかと作っていたところで『vision』が無事できて、そしたらそれをシングルで出すってことになって、すぐにアルバムを作りましょうって、思ってたよりだいぶ早いタイミングで話が出て(笑)。今年1枚アルバムが出せるぐらいかなと個人的に思っていたんですけど、夏でしたか...って。

──そこから急いで?

布谷:ホントにそうです。タワレコ限定で『vision』を出すまでは、何もなかったぐらいなので。

──よくできましたね、この短期間で。

和田:ホントですよね(笑)。

布谷:できないんじゃないかと思いました。

──インストの『Hi-Fi Parade』は歌が乗っても良い曲になりそうだと思ったんですが、これはうまく歌詞が乗らなかったのか、それともインストを作るつもりで作った曲なのか...。

和田:これが一番最後にできたんですけど、インストでと思ってました。俺の構想では10曲入りぐらいかと思っていたんですけど、最後にもう1曲インストをって言われて。他が激しかったのでポップな感じでもいいかなと思って。

──ポップと言えば『flower』は他の曲に比べるとメロディーが強調されてる曲ですけど、リズムが4つ打ちとは違いますよね?

布谷:どっちかと言ったら8ビートに近いですね。ロックなリズム。この曲だけはけっこう昔に作った曲なんです。『EVEN BEAT』を出したぐらいに作った曲で、時間的に離れているので雰囲気が違うかもしれないですね。最近になって作った曲は、他の曲はビシビシと同期も入っていて歌モノ感はそんなになくても良いかなと思って作った曲も何曲かあるので、それと並ぶとポップに聴こえるかもしれないです。

──先程コンセプトを特に考えずにアルバムを作ったとおっしゃってましたが、ビシビシ来る感じは皆さんの中でどこかしら意識していた部分があったんでしょうか?

和田:前回から同期ものを入れているので、今回はもっととは思っていました。同期のキックでもいくらでも音があるし、リズムとかキーボードでも何千・何万の種類があって、録ってから加工できちゃうし、細かい音像とかは全く考えないで作っています。基本的に僕がトラックを作って布谷が歌を乗せてますけど、作る時はパソコンでしか作らないんです。今まではスタジオに入ってワイワイガヤガヤ作っていたのが最近はそうでもない感じで。

──だいたいの枠をパソコンで作って、データでやりとりしながら聴いてもらって?

和田:今こういう感じでサビまでありますってデータで送って、そこにギターを乗せてきたりとか歌を考えたりとかドラムのパターンを考えたりとか、それが戻ってきて整理するんです。本当はスタジオでやってもいいんですけど、今回は時間もなかったし。家にいてデータをやりとりするって何時でも良いじゃないですか。そういう作業を各自の時間にやれるというのも良かったなと思っています。

──ある程度はそのやりとりで曲が出来上がって、レコーディングの直前で合わせてみる?

和田:録り方もみんなで録りましょうじゃなくて、バラバラ録りましょうという感じなので、レコーディングと言っても全員で合わせるのはそんなにないんです。レコーディングなり、スタジオなりは全員揃ってますけど、音を録っていく作業は一発ドンではないので。各自がスタジオに入ってみんなでチェックしてっていう作業ですね。

──最終的な音の主導権は和田さんが握っているんですか?

布谷:大枠は大樹ということになります。自分はこう思ったとか、1人で進めていくと気づいてないところもあるだろうから、大樹はここは無意識なんじゃないかとか、これはこうだといいんじゃないというのは大樹を中心に三方向から言って。それを大樹が取捨選択して。

和田:1人で今回は最大8曲ぐらいは同時進行していたので、言われた通りほぼ無意識なところはいくらでもあるんです。そんなことより先に進もうみたいな。メンバーが言ってくれてむしろ助かってます。

──和田さん的には、ここにこだわったというのは?

和田:そんなにないですね(笑)。

──あれ?

和田:けっこう、部屋の広さってCDで聴いてもなんとなくわかるじゃないですか。こういう部屋で叩いてるんだろうなとか歌っているんだろうなとか、ホールでやってるみたいな空気とか、そういう空間をCD上でも作るんですけど、今回はすごく小さいところでやっている空気を出したかったんです。余韻を残すみたいな。ドラムが"パーン"っていうところが"パン"で止まったり、キュッとした感じに拘りました。狭い部屋で録ったわけではないんですけど、全部録り終わってミックスとかの作業をするときに縮めたりとかはしました。ヘッドフォンで聴いた時に、顔の前で鳴ってる感じ。前もそうやってましたけど、もう少し広い音になっていたから今回は固めに。そんなところを拘っても誰も気づいてくれないと思いますけど(笑)。

──前の作品と比べて、よりディスコっぽいサウンドになりましたよね。

和田:そうですか? けっこうロックかなと思ってましたけど。

──ロックって枠に入らなくてもいいんじゃないかと思ったんですよ。ロックに拘らずに、クラブ寄りにもっと行ってもいいんじゃないかというか。

布谷:サウンド的には激しめだったりするところはロックっぽい感じじゃないですか。でも、ドラムの音をタイトにするとか、生で鳴ってる感じを押さえていくというのはダンスミュージック的な発想で作られているし、ダンスミュージック的なリズム作りをしているのでそう思われるかもしれません。今までバンドとしてやってきたギターロック界隈みたいな、下北系みたいな、「ギターロック4人組でしょ?」って括られてしまうとは思ってますけど、下北系と言われることが苦痛とかじゃなくて純粋に「かっこいいでしょ?」っていうところで、手段は選ばず行きたいとは思ってます。もうそういう括りとか何でもいいんじゃないの?って。僕たちはロックバンドだからと思って作っていきたいとは思ってません。


メンバー4人+パソコンの作業

──全体的に打ち込み系が多かったので、大坪さん(大坪徹志 / Dr)の出番が少なかったのでは? と思ったんですが...。

布谷:いや。ほとんど叩いてますよ。音の録り方だったり最終的な仕上げだったり、広いところで叩いてる感じを押さえていくという作業をした結果、打ち込みのリズムと混ざってこういう音になったんですけど。インストでちょっと叩いてない部分があるぐらいで、ボーカルが乗ってる曲は全部叩いているんです。

──そうなんですか? 叩いていないと思っていたので、レコーディング中は何をしていたんだろうと思ってました。

和田:叩いてない時は『美味しんぼ』を読んでましたけど(笑)。さっき広い感じを押さえたと言いましたけど、生音の部分のことなんです。俺が若干ベースを弾いてない曲があるぐらい。4人+パソコンという感じですよ。

──そしたら、4曲目の『drive』とかめちゃくちゃ叩いているということなんですね。

和田:『美味しんぼ』の合間にめちゃめちゃ叩いてます(笑)。けっこう速いですよね、これは。と言っても、フレーズが速いので速く感じると思いますけど。

布谷:音が詰まって聴こえるから速く聴こえるかもしれませんが、リズムによって合うテンポってあるじゃないですか。4つ打ちだと130前後ぐらいが良いと思いますけど、『drive』はどっちかと言うとブレイクビーツっぽいけっこう速めのテンポになってますね。

──こういうジャギジャギした音の感じは前回の『FREEDOM DREAMER』とか『merry-go-round』とかその辺から流れはできてましたよね。

和田:前回をふまえてみたいなところはあります。前がなかったらもうちょっと違ったかもしれないですけど。

──ボーカルも今回はガッツリとエフェクトがかかり。

布谷:ガッツリですね。音に合っていれば何をしても良いでしょうっていう気分なので。

──もともとの歌声がキレイなので、敢えてかけなくても良いのかと思ったりもしますが。

布谷:こういうサウンドになることを想定してメロディーを作ったりとか、できあがっていきつつある音を聴きながらボーカルも散らかっているようにすべきだろうなと思いながら、メロディーなり歌詞なり歌をイメージしながら作ったので良い感じになったと思います。

──ライブでは?

布谷:ライブではかけてないです。

和田:機材の問題とかもあるんです。全国のいろんなライブハウスに行くので、声を変化する機材とかも持ち歩かなければいけないし。ライブハウスにあるものでPAさんがやってくれることもありますけど、基本的に布谷の声をステージ上から細工して出すことはないですね。

布谷:やったらやったでおもしろいとは思いますけど。ライブは音源をデカイ音で鳴らしているのとは違うので、そこはライブ的な感じで意図的なエフェクトはあまり使わずにやりたいんです。

──ライブだとこうなるっていうのはこれから模索していくと?

布谷:必要であれば。試せることは試していくだろうと思います。ライブでそこまでやるかどうかは先のことなのでわからないですが。

──6曲目の『massive』は、タイトルが重いとかがっしりとしたという意味になると思いますけど、サウンドも低音が響いていて、これは曲ができてタイトルが付いたんですか?

和田:それ実は仮タイトルのままなんです。

──そうなんですか!? 他に仮タイトルのままっていうのは?

和田:わりとあるんです。『Last song』もそうだし。作っているときに最後の曲っぽく作ってるつもりはなかったですけど、吉田さん(吉田大佑 / Gt)が「最後っぽいね」って言うんで、じゃあ『Last song』でって。あと『drive』とか。

布谷:仮タイトルから変えた方が良い曲は変えてますけど、曲のイメージと離れてない曲が多かったのと、そのまま正式なタイトルにしても問題なさそうだったので。でも、ずっと『daisuke』っていう名前だった曲があって...。

──それどの曲ですか?

布谷:『サイゴノロボット』です。

和田:その曲だけ大佑がコード進行とかギターのリフとかを自分の家で録って、これを打ち込んでくれって持ってきた曲を「わかりました」って俺が打ち込んで。パソコンのデータをデスクトップにおいたときに、名前を付けないとわからないから『daisuke』にしようって。仮タイトルが『daisuke』だから、「『daisuke』なんですけど〜」ってエンジニアさんに言うと大佑が振り向くみたいなことがずっと続きましたね(笑)。

──それで、なぜ『サイゴノロボット』になったんですか? 詞の中に"ロボット"という言葉が出てくるわけでもないですし。

和田:オートチューンがロボットっぽいから"ロボット"が来たらしいんですけど、なんで"サイゴノ"が来たのかがわからない。曲と歌詞のイメージを大佑がしたものなので。

──派手な曲ですよね。

和田:そういう要望だったんです。派手に派手にって。プレイボタンを押した段階でドーンって行ってくれって言われて。俺けっこう曲で足し算引き算をするんですけど、いきなり高めなやつが来たのに間奏でも落ちないでくださいって指示がどんどん来たから、足し算ばかりで他の曲に比べて派手になった気がします。普段は自分のギターのフレーズに全勢力を傾ける人間なんですけど。


先入観を持たずに聴いてもらいたい

──タワーレコード限定で発売した『vision』の「僕らはいつでもこうやって 果てしない夢を描いて」という歌詞は、前向きな曲が多い中でも特に輝いていたなと思いましたよ。

和田:『vision』は本当にヤバかったよね。車の中で2人でノートパソコン開いて、メロディーを小さなキーボードを使って打ったりとかしてましたね。スペシャルギリギリでした。

布谷:歌詞はそろそろ書かなきゃ間に合わないなっていう段階で書いちゃうんですけど。この曲は今年のツアーの時に、レコーディングよりもライブでやるっていうことをテーマに作っているので、ツアー中の名古屋でメロディーを作って大阪で歌詞を考えて間に合った。大阪でリハから本番までの間に喫茶店で書いたりとか。それを直してレコーディングしたような曲です。

──本当にスペシャルギリギリですね。布谷さんは歌詞を書くために、日々良い言葉をメモするとかはあります?

布谷:多少はありますけど、めったにしないです。これはどっかで使えるとか使いたいとかは思うんですけどね。

──メモらないとだいたい忘れちゃうんですよね。

布谷:普段生活している中で、このメロディーはいけるなって思うことがあるんですが、なんだかんだしてるとだいたい忘れちゃう(笑)。

──和田さんは、前回わかりやすい言葉で詞を書いてるとおっしゃってましたが。

和田:今回もそうですよ。俺は何も考えてないんでけっこう早いんです。パパッと。基本的に詞を書くだろうなと思ってレコーディングに臨まないんで。だから、自分が書いている詞はそんなに良いこと書いてないよって思うから、こうやって歌詞についてインタビューされるのは申し訳ないです(笑)。俺も書けるから読んでるみんなも書けるよっていうぐらい。本も読まないし、映画も見ないから自分の中に言葉のストックがないんです。だから早い。選択肢が少ないんですよ。

布谷:僕は歌詞を書く時に言葉を迷いますけど、大樹は迷わないんだと思います。歌詞が乗ってないデモ音源を聴きながら、言葉が合ってるなと思えるまで聴き続けたりとか。その時に思った言葉を書いていくんです。前からそうではあるんですけど、今回は歌詞を読んでしみじみいいなと思ってもらいたいわけではないというか、『vision』は作ったタイミングが違うんですけど、サウンドの一部として歌詞があるというスタンスで書いた曲が多いです。

──その中でもここは聞かせたいというのはありますよね?『infinity』の「終わらない旅の果てなんて 今はまだ知りたくもなくて」とか、『drive』の「信じられるものを探して明日も走り続けるよ」とかはいい言葉だなと思いましたよ。

布谷:今言ってもらったところのように、ちょっとひっかかる部分はあると思いますけど。前よりは音で楽しんでほしいと思うようになりました。起承転結がしっかりあってというところは気にしないで書いた曲が多く、リフとして鳴るような詞も多かったので。

──そしたらまずは、踊ってほしいと。タイトルは『Awake Disco Musik』ですが、"Awake"で覚醒とか目覚めとかという意味を持たせ、前回に続きタイトルに"DISCO"を入れてますけど。

和田:今回は使うつもりはなかったですけど、こういうのも締め切りがあるじゃないですか。ここだけの話、良い感じのものがこれを省くと出て来なかったので、その中で一番良いものを選びました。自分達的には前のミニアルバムで変化して、板に付いてきて、行くぞみたいな感じ。新しく変わったかなという感じは出ていると思いますよ。

──ようやく目指してきたところに辿り着いたという感じですか?

和田:目指すものってどんどん変わるものなので、どうしてもそこに行きたいですというところはないんですけど、前作よりかは今作のほうが求めている音に近いかも。ここで完全に出したい音でしたってなったら終わっちゃいますから(笑)。

──となると、今後はどういう方向に行きたいですか?

和田:まだわからないです。サウンド面は基本的に俺が主導権を持たせてもらってますが、誰が主導権を持つかで変わるだろうし。

──新しい曲を作るにしても全部これからになる?

和田:はい。ご要望があれば(笑)。10月までツアーがあるので、さすがにそこでは作らないだろうと思いますけど。

──ライブはライブに集中したいと?

布谷:昔は次の作品のことを考えてる気分のままライブをやったり、レコーディングの感じが切り替えられないままのライブになることもあったんですけど、最近は1日の中でもちょっとずつ切り替えていこうというのは何となくできるようになって来てます。だから、ツアー中に次の作品を考えることは絶対に無理だとは思わないですけど、昔はイヤだなと思ってました。そういう苦手感は少しずつなくなっては来てますけど、ツアー中はツアーだっていう気分でやったほうが切り替えに神経を使うこともない。その方がいいのかなとは思います。

──バンドは今何年目になるんですか?

布谷:今年で10年。10年って言っても最初は学生だったので、かなりのんびりと活動をしていたので本腰を入れてやるようになってからはもっと短いんですけど、この4人で東京に出てきてやり始めてから10年。

──その時間を経て、できなかったことができるようにもなったってことですね。

和田:昔は演奏ができてなかったよね。

布谷:10年経って演奏ができるようになりました(笑)。

和田:若い子とか見るとそんなに今はうまいの?って思いますよ。

──10周年イベントとかやるんですか?

和田:やりたかったんですけど、アルバムに集中していたらこんな時期で。企画とかやれたらいいなとは思っていますけど、ツアーが終わらないことには。やれなくてもそのアルバムが出せたというところで、自分ら的には足跡は残せた感じはします。

──11年目にももうすぐ突入し、年齢はおいくつになるんですか?

和田:来年30歳なので、もしかしたらすごいアダルトになるかもしれません(笑)。いきなりジャジーな感じになったりして。

布谷:また演奏ができないところから始めて(笑)。他に10年続けたものってないし、始めたころは10年やるとも思っていなかったし、それを思うと同じことを10年やることはすごいですけど、10年だっていうのもこっちの都合というか、10年だからどうこうっていう風には考えてないです。大げさに何かをやらなければとも思わないし、続けてきた長さがそれだったということですよ。

──わかりました。では、最後に何か読者の皆さんに一言ずつお願いします。

和田:僕らのことを知らない人は先入観なく聴いてもらえれば、良いアルバムだってわかると思いますけど、名前だけ知ってるとか遠い昔に1回見たことあるとか、昔は見てたけどここ2〜3年見てないとかいう人もいると思います。そういう人にも初めて聴いたと思ってもらえるアルバムになったと思うし、全ての人に一緒の気持ちで聴いてもらえるアルバムになったと思うので、CDを聴いて良いなと思ったらライブに遊びに来て欲しいです。

布谷:最近の気分がちゃんと出たアルバムになりました。ここ最近ライブも変わってきているし、ライブのフロアの感じも変わってきていると思うので、特に今回はあんまりロックとか好きじゃないですよという人や、ロック系とかよくわからないという人にも聴いてもらえたら面白いと思ってもらえると思います。あと、クラブとか遊びに行く方とかからの反応も聞いてみたいです。

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LIVE INFOライブ情報

8.09(Sun)東京・代官山UNIT
DAIKI-SOUND&FLP presents [感情X線 SPECIAL]
w)FOX LOCO PHANTOM / No Regret Life / Half-Life / SUPER BEAVER

8.16(Sun)東京・タワーレコード渋谷店 B1F 「STAGE ONE」
[夏の夜の夢 ツーマン インストアライブ]
w)Half-Life

8.20(Thu)横浜F.A.D YOKOHAMA
w)BREMEN / →SCHOOL←

8.23(Sun)東京・下北沢CLUB 251
251 presents [GLIDER SUMMER SPECIAL!!5DAYS] - hare-brained unity presents [discotheque3]
w)BREMEN / 1000say / MONICA URANGLASS

9.04(Fri)千葉LOOK

9.18(Fri)北海道・札幌mole
w)MOSH UNDER THE SUN / ナナイロマン / 他

hare-brained unity TOUR 2009 [COOL&DISCO X 覚醒電舞祭]※ワンマン
9.25(Fri)大阪・北堀江club vijon
9.27(Sun)長崎DRUM Be-7
10.02(Fri)東京・代官山LOOP

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