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【ライブレポート】寺嶋由芙の東名阪ツアー「寺嶋由芙 LIVE TOUR 2015『いーくーよ、ほいっ。』」の初日開催!

2015.12.07

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 寺嶋由芙の東名阪ツアー「寺嶋由芙 LIVE TOUR 2015『いーくーよ、ほいっ。』」の初日である東京公演が、12月6日に東京・代官山UNITで開催された。
 
 寺嶋由芙は、11月11日に「寺嶋由芙 with ゆるっふぃ〜ず」名義で10体のゆるキャラとともにシングル「いやはや ふぃ〜りんぐ」をリリースしたが、2部公演だった代官山UNITの第2部では、「ゆるっふぃ〜ず」のメンバーのゆるキャラ10体が全国各地から大集合した。
 
 満員のなか、ライヴは寺嶋由芙のファースト・ソロ・シングル「#ゆーふらいと」で幕を開け、まず「初恋のシルエット」「ふへへへへへへへ大作戦」などアイドルらしい楽曲を披露。MCでは、この日の趣向に合わせて「千葉県のゆるキャラとしてがんばっています!」と自己紹介した。
 
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 ファンがタオルを振って左右に移動する「ヒロインになりたい」、会場が異常な盛りあがりになる「contrast」、マドンナのカヴァーの「ライク・ア・ヴァージン」を歌い終わると、「千葉のマドンナこと寺嶋由芙です」と言いつつ「こういうアイドル現場の熱量も感じてほしくて歌ました」と、多数来場していたゆるキャラファンに見てもらうための選曲であったことも明かしていた。
 
 さらに寺嶋由芙は「大好きなゆるキャラ、アイドル、オタクたちをつなげたいので、ゆるキャラファンさんでも知っている曲を歌おうと思います」と語り、彼女がアイドルになるきっかけであったハロー!プロジェクトの楽曲をカヴァー。まずメロン記念日の「赤いフリージア」、松浦亜弥の「気がつけば あなた」が歌われた。最後の藤本美貴の「ロマンティック浮かれモード」では、イントロからファンが土下座を始め、フロアの人混みが左右に割れてファンが後方から走ってくる「ダッシュケチャ」をするなど、トラディショナルなヲタ芸が展開された。寺嶋由芙は「私のライヴは平和だと言われるからびっくりしたかもしれないけど、面白かったでしょ? 『ザ・オタク』っていう感じのを見ていただけました!」と笑顔で語り、アイドル現場の魅力をゆるキャラファンに伝えていた。
 
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 すると、ゆるっふぃ〜ずのメンバーである有明ガタゴロウ(佐賀県)が「豆乳くんがもうすぐ着きそう!」と言いながらステージに登場。この日はちょうせい豆乳くん(東京都秋葉原)が、あるフルマラソン大会に出場する予定だったものの参加できなかったため、代官山UNITまで走っているというのだ。ふっかちゃん(埼玉県深谷市)、うなりくん(千葉県成田市)、しんじょう君(高知市須崎市)、オカザえもん(愛知県岡崎市)、ササダンゴン(新潟県)、ペッカリー(エクアドル/岡山県)、みっけ(大阪府枚方市)、カパル(埼玉県志木市)も登場すると、早くもゆるキャラがステージから溢れそうな状態に。「24時間テレビ」を模して全員でZARDの「負けないで」を歌っていると、ちょうせい豆乳くんがフロア後方から走りながら登場し、ステージで無事ゴールイン。ちょうせい豆乳くんをねぎらうために、谷村新司と加山雄三の「サライ」が歌われ、強引に感動的なムードになる茶番もユーモラスに織り込まれた。
 
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 そして全員による「いやはや ふぃ〜りんぐ」が披露され、ゆるキャラ10体が所狭しと踊る圧巻の光景を見せつけた。そして「代官山UNITだけにユニットコーナーを!」と、寺嶋由芙とゆるキャラによるユニットのコーナーとなり、ゆるキャラが入れ替わりながら「ゆる恋」「猫になりたい!」「好きがはじまる」が歌い踊られた。ゆるキャラが入れ替わるたびに、ステージ袖ではゆるキャラの「すれ違い渋滞」が発生していたらしい。寺嶋由芙が「どうしてもゆるっふぃ〜ずメンバーとやりたいことがある」と言って始まった「カンパニュラの憂鬱」では、間奏で全員で「世界一ゆるいサークルモッシュ」をしたものの、寺嶋由芙は「全然進まない!」と笑っていた。
 
 それに続くMCでは、「大切なお知らせ」として2016年3月のアルバム発売が発表され、ファンから万歳三唱が沸き起こった。
 
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 続く「ぜんぜん」では、しんじょう君がギター、カパルがベースを生演奏。アイドル、ゆるキャラ、そして生演奏に加えて、ファンがケチャで前に押し寄せるなど、会場内は見たこともないような光景となった。
 
 最初のアンコールでは「ねらいうち」「好きがこぼれる」、2度目のアンコールではスピッツの「楓」が寺嶋由芙ひとりによって歌われた。そして、寺嶋由芙がフロアの空間を縦一列に空けさせると、そこにゆるキャラ全員が並んでいき、ゆるキャラファンからの歓声も響いた。最後の「ぼくらの日曜日」では、ゆるキャラもいるフロアでファンが肩を組んで揺れていたところ、寺嶋由芙も途中でフロアへ降りていき、そこで歌い終えた。
 
 そのままフロアで最後のMCをした寺嶋由芙は「ミスiDのオーディションでゆるキャラ好きをアピールしたけれど、一緒にライヴをできるまでになって良かったです」と感謝の弁を述べて締めくくった。
 
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 終演後も、会場内では寺嶋由芙の特典会と、ゆるキャラたちのグリーティングが同時に開催され、非常にカオスな状態に。アイドル、ゆるキャラ、そしてアイドルファンとゆるキャラファンが同じライヴハウスにいるという、寺嶋由芙にしか作りだせない空間を生み出していたのが「寺嶋由芙 LIVE TOUR 2015『いーくーよ、ほいっ。』」の初日2部だった。
 
 同ツアーの公演は、12月12日(土曜日)に大阪・OSAKA MUSE、13日(日曜日)に名古屋・ell.SIZEでも開催される。各会場での趣向の変化を楽しみにしよう。(text:宗像明将、撮影:後藤壮太郎)
 

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