トップ > コラム >アーバンギャルド浜崎容子のバラ色の人生 > 第六十一回「我が愛しき青春の黒歴史」

 誰しも夜、ベッドの中で眠りにつく前に突然、「なぜあの頃、あんなことをしてしまったのだろう」とお布団の中でその恥ずかしさに悶え苦しむことがけっこうあるのではないかと思います。
 私自身はそのピークが高校を卒業した「悶々期」に顕著に表れて、なぜあの日あんな格好で街に出かけたのか、なぜあの時あの子にこんな言葉をかけてしまったのか、なぜあの時のショップ店員さんは私にこんなことを言ってきたのか!!! そんなにダサかったですか!?!?!? などという、いま考えると大半、いやほとんどすべてが「どうでもいい」ことなのですが。
 黒歴史というのは掘り起こすとザックザック骨が出てきて、人間の思考回路をもう居ても立っても居られなくなる状態にしてしまいます。
 ああああもうやめてくれ! と学生時代や最近(という名の当時)撮ったプリクラでさえ自分の顔に線を入れてみたり切り刻んだり火にくべて燃やしてみたりするのですが、一緒に撮った友達と半分こに分け合っていることを思い出し、きっとあの子は私の知らない友達とかにあのプリクラを配っているんだ…私の知らないところで、私のことを誰このブスって思ってるに違いない! いや、運良くブスとまで思われなくても何この変な女はって思われているに違いなぃぃぃ!!
 そして一緒にプリクラを撮ったお友達に翌日メールで「ごめん、あのプリクラ破棄していただけませんか、もしくは私の写っている部分だけ切り抜くか、もしくはマジックで塗りつぶしておいてくれ」などという失礼極まりない要求を私はしていたのですが、おかげで今のところこういう職業にも関わらず、過去の変な写真の流出などはありません。最近、エゴサーチを全くしないので知らないだけかもしれないけど(あ、たびたび芸能人の子が炎上材料になる、いわゆる男の子とのプリクラとかは将来のことを考えて撮ったことすらないかも。団体はあると思うけど二人きりはないかも。私すごくないですか?)。
 現在も私自身は「生きる黒歴史」と自覚しながら活動をしているのですが、夜中お布団の中で悶々とする黒歴史なんて可愛いもんです。
 一時期、他人の目を気にしすぎて、深くニット帽をかぶりマスクをし、サングラスをかけないと電車にも乗れないし、街も出歩けなくなってしまったことがあります。
 家の中でも「誰かが見ている気がする…」みたいな感じで全く落ち着かず、精神崩壊してしまうのではと(まぁ実際このあと崩壊した)、とにかく自意識過剰の塊だったし、自己肯定感もものすごーく低かったし、今なぜこういうお仕事をしているのかも謎なのですが、私自身のアーバンギャルドという活動がいつか誰かの「黒歴史」になってしまうのかなぁということを最近はよく考えてます。
 
 先日、来年2018年4月8日に中野サンプラザでの10周年記念公演を行なうことを発表したのですが、そこでよく見かけたツイートは「アーバンギャルド懐かしいな、昔よく聴いてた」等のつぶやきです。
 いや、私たちはまだまだ黒歴史を作り上げている真っ最中で自分たちは全く過去だなんて思ってないし、懐かしいならサンプラザおいでませという気持ちでいっぱい。本当に一時期アーバンを聴いていた人が総動員したら夢ではないキャパなんですよね。
 黒歴史って、早々は消えないふかーい傷跡なので、「アーバンギャルド、昔よく聴いてたよ」って人はおそらくけっこう真っ黒に汚れてた歴史になっているはず。
 
 もう諦めて一緒に過去を復習(復讐?)しませんか。
 
 あ、私はまだ過去になんかなってませんからね。
 
『アーバンギャルド2016 XMAS SPECIAL HALL LIVE 天使 des 悪魔』

CDのみ初回限定特別価格盤(FBAC-020・税別1,500円)
DVD付き通常盤(FBAC-021・税別3,800円)

Live info.

COUNTDOWN 10YEARS
アーバンギャルドのフラッシュバック・ワンマン・スペシャル!東名阪クアトロツアー
■11月3日(金・祝)梅田CLUB QUATTRO《大阪編〜少女三部作セレクション》
■11月10日(金)名古屋CLUB QUATTRO《名古屋編〜メンタルヘルズ&ガイガーカウンターカルチャー》
■11月18日(土)渋谷CLUB QUATTRO《東京編〜鬱くしい国&昭和九十年》

社会人歓迎GIG
■11月22日(水)渋谷REX(共演:UCHUSENTAI:NOIZ、Phantom Excaliver、DJニッチ)

10周年記念公演
アーバンギャルドのディストピア 2018
『KEKKON SHIKI』
■2018年4月8日(日)東京・中野サンプラザ

浜崎容子ソロ
■10月8日(日)高田馬場CLUB PHASE(『犬フェス〜コピバン決勝大会〜』)※犬フェス・スペシャルセッションバンド【Vo.浜崎容子(アーバンギャルド)、Gt.和嶋慎治(人間椅子)、Ba.TOSHI(Gargoyle)、Dr.河塚篤史(CONCERTO MOON、NESS)】として出演

*その他のライブはオフィシャルサイトをご参照ください。

連載コラム一覧
  • おじさんの眼
  •  朗読詩人 成宮アイコの「されど、望もう」
  • さめざめの恋愛ドキュメンタリー
  • 今野亜美のスナック亜美
  • 大島薫の「マイセルフ、ユアセルフ。」
  • 能町みね子 新中野の森 アーティストプロジェクト
  • 能町みね子 中野の森BAND
  • アーバンギャルド浜崎容子のバラ色の人生
  • THE BACK HORN 岡峰光舟の ああ夢城
  • ゲッターズ飯田のピンチをチャンスに変えるヒント
  • 戌井昭人の想い出の音楽番外地
  • 最終少女ひかさ 但野正和の ローリングロンリーレビュー
  • 吉村智樹まちめぐ‼
  • いざゆかんとす関西版
  • エンドケイプの室外機マニア
  • 日高 央(ヒダカトオル)のモアベタ〜よ〜
  • ザッツ団地エンターテイメン棟
  • 劔樹人&森下くるみの「センチメンタル「非」交差点」
  • 三原重夫のビギナーズ・ドラム・レッスン
  • ポーラーサークル~未知なる漫画家オムニバス羽生生純×古泉智浩×タイム涼介×枡野浩一
  • the cabs 高橋國光「アブサロム、または、ぼくの失敗における」
  • “ふぇのたす”ちひろ's cooking studio
  • JOJO広重の『人生非常階段』〜今月のあなたの運勢〜
  • マリアンヌ東雲 悦楽酒場
  • 大谷雅恵 人生いつでも初体験
  • ジュリエットやまだのイケメンショッキング
  • ケラリーノ・サンドロヴィッチ ロック再入門
  • 岡留安則 “沖縄からの『書くミサイル』”「噂の真相」極東番外地編
  • 高須基仁 メディア論『裏目を読んで半目張る』
  • 田中 優 環境はエンタメだ!
  • 吉田 豪の雑談天国(ニューエストモデル風)
  • 雨宮処凛 一生バンギャル宣言!
  • 大久保佳代子 ガールズトーーーク!!!!!
  • DO THE HOPPY!!!!!