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トップレビュー『全訳 男色大鑑(武士編)』井原西鶴 染谷智幸・畑中千晶編 - 愛人撫でた両腕斬らせる美少年! 性愛の極み詰め込む古典遂に全訳

『全訳 男色大鑑(武士編)』井原西鶴 染谷智幸・畑中千晶編 - 愛人撫でた両腕斬らせる美少年! 性愛の極み詰め込む古典遂に全訳

2020.01.08   CULTURE | CD

文学通信 
1,980yen(tax in)

愛人撫でた両腕斬らせる美少年! 性愛の極み詰め込む古典遂に全訳

 
 密通露見し殿に右手落とされ、更に不義相手のことを「さすったからお憎いでしょう」と挑発、残る手も斬られつつ反転、後姿もご覧じろ…と述べ斬首される若衆! 18,19で前髪剃るまでの「時分の花」。だが、老いても髪型変えず関係続ける例も。また幼年が成年に、また逆に化けるなど様々な愛の形描かれる。1785年脱稿のサド『ソドム百二十日』の百年前、既に日本であらゆる性愛の可能性が綴られていたのだなあ。江戸中期、実戦はないが武士として情や意気地を通し、流血沙汰や死の話多い。平易な訳で註もビジュアル、和歌や掛け言葉を一文で収め読みやすい。
 『歌舞伎若衆編』も出て完結、長年禁断だった本書の全貌見えた。推しの役者に贈る最高の賛辞は「殺(ころ)じをれ」(いっそ、殺してくれ)だったとか。「皆殺しロミオ」等の二つ名を持つ羽生結弦とスケオタの関係そのものやん! どの時代も人の心は同じ、「推しが尊い」!(尾崎未央)

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