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トップレビュー映画「マローボーン家の掟」- 疑問がなにも残らず解き明かされていくのだが、爽快というよりもショック。映画館で見ると10倍こわい系ストーリーなのでぜひ劇場で。

映画「マローボーン家の掟」- 疑問がなにも残らず解き明かされていくのだが、爽快というよりもショック。映画館で見ると10倍こわい系ストーリーなのでぜひ劇場で。

2019.04.15   CULTURE | CD

 森の中に隠れて建っているようなお屋敷に住む4人兄弟。「屋敷を離れてはならない」「鏡を覗いてはいけない」「屋根裏部屋に近づいてはいけない」「血で汚された箱に触れてはならない」「“何か”に見つかったら砦に避難」という5つの掟を守り、家族の秘密がだれにもバレないように肩を寄せ合って暮らしている。亡くなった母親が兄弟に託したものとは、凶悪な殺人鬼の父親はどこに消えたのか。
 監督がインタビューで「いろんなところに謎を仕掛けたかった」と言っていたように、観ているなかでは「これは妄想?」など軽い気持ちでうけとったシーンも、まさか息を飲む重要な場面だったとは…。伏線が鮮やかに回収されまくって、あんなにたくさんいだいていた疑問がなにも残らず解き明かされていくのだが、爽快というよりもショック。妄想なんてとんでもない、すべてまぎれもない現実ドラマ。ホラー映画というよりも人間サスペンス。
 理由が判明していくなか、画面上には徐々に不穏な予感が漂い、「そんな悲しいことはやめてくれよ」と願いながら冷や汗。そのあまりにも衝撃的な事実に、悲しい笑みすらうかべるヒロイン。見ているわたしたちも完全同調。客席からはすすり泣く声すら聞こえた。
 全てを知って、うわぁ…となったあとにもう1回観たくなる映画、久しぶりかもしれない。映画館の音響で見るとこわいのが10倍くらいになる系ストーリーなので、ぜひ劇場で。(成宮アイコ)

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