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トップレビュー映画「BADDREAM」- 障害者の排除が推進される日本で、殺るか殺られるかに抗うひとりの人間の物語。隠れ住む脳性麻痺コンビの様子はさながらアンネの日記現代版。

映画「BADDREAM」- 障害者の排除が推進される日本で、殺るか殺られるかに抗うひとりの人間の物語。隠れ住む脳性麻痺コンビの様子はさながらアンネの日記現代版。

2019.03.12   CULTURE | CD

 舞台は20xx年、障害者の排除が推進される日本。ふたりとも脳性マヒを持つお笑いコンビ「脳性マヒブラザーズ」はいつかまた人前に立つことを夢見ながらプレハブ小屋の隠れ部屋に住んでいる。彼らを支援する昔の舞台仲間は障害者をかくまっていることがバレたら即捕まるため命がけ。披露できる日がいつ来るかもわからないコントを、外に漏れないような小声で練習をするふたり、観客は壁だ。寝食はもちろん、体を拭くのもトイレも日の当たらない部屋の中。その様子はまさにアンネの日記現代版。
 殺るか殺られるかに抗うひとりの人間の物語。これは脚本のある映画なのだが、「BADDREAM=悪夢」ではなく、だんだんとドキュメンタリーに見えてくるのだからこわい。
 全編モノクロで描かれた100分。壁の落書きに「beautiful Japan」という文字が映るシーンがある。これは相模原事件の植松聖被告が、犯行後にツイッターに投稿した言葉と同じだが、植松被告の望んだ世界はモノクロでしかないというメッセージにも思えた。
 血で血は洗えない。被害者もしくは加害者の両方になりうるわたしたちが生きている世界は、こうして地つづきで色鮮やかなのだ。(成宮アイコ)
 
※Rooftopでは、近日監督インタビュー公開予定
 
2019年3月20日(水)映画「BADDREAM」LOFT9Shibuya 上映+トークイベント
OPEN 19:00 / START 19:30
参加費¥1,500(要1オーダー500円以上)
【トーク出演者】
東ちづる(女優・一般社団法人Get in touch理事長)※予定
今井絵理子(参議院議員)
井出今日我(CIL上田Groping代表)
DAIGO(映画主演)
MXU(監督)

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