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吉行淳之介、伊丹十三他 「愛猫記」

2018.06.01   CULTURE | BOOK

番長書房

 本書は昭和51年初版発行だから、今は絶版になっているのかもしれない。愛知県の潰れかかっている古本屋で見つけた。古本では高い方でそれほど猫の本は人気があるのだろう。18人の筆者は開高健、小松左京、長谷川四郎、永六輔、神吉拓郎たちが新聞や雑誌に猫に関するコラムを集めた本である。当時の人気作家の猫に関するユーモアあり、涙あり、喜びありな奮闘記だ。私の家も猫を3匹飼っている。一時は合計5匹いたが2匹は死んでしまった。17年前だったかその1匹は、私が深夜家に帰る時、私をめがけて走って来て目の前で車に惹かれて死んだ。2メートルも飛んだだろうか。血だらけになってピクピク動く猫を抱いて私は絶句した思い出がある。今巷で流行の猫に関するいろいろなビジュアル本とはちょっと違った奥深い作家や漫画家等いインテリ達の記述だから内容がある。読んでいて自分でも思い当たるところがあるのにただ感動した。珠玉な一冊である。(平野悠)

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