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標的の村

2013.08.05   CULTURE | MOVIE

8月10日よりポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー

 2012年9月29日。オスプレイの強制配備に反対する住民が普天間基地ゲート前を22時間封鎖した。あくまで非暴力で座り込む住民を暴力的に排除していく警察。しかし、この前代未聞の事件の現場にいたテレビ局は地元のテレビ局(琉球朝日放送)1社のみだった。高江で建設が進む米軍のヘリパッドの問題もほとんど報道されない。国民の多くが知らないのをいいことに日本政府は反対する住民を「交通妨害」で訴えた。国が、国策に反対する住民を訴えるという前代未聞の裁判だが、このいわゆるSLAPP裁判を知る人は少ない。本作は、なかなか報じられない沖縄の基地問題に翻弄される住民の姿をなんとか世に知らしめようと、琉球朝日放送のキャスターでもある三上監督が、やむにやまれぬ思いで映画化したものだ。「標的の村」というタイトルは、今現在、高江が基地建設のターゲットにされているという意味の他に、かつてベトナム戦争の時代に、アメリカ軍の訓練のために高江の住民達がベトナム人役として標的にされたという驚きの事実があったからだ。絶対に目を背けてはいけない現実の映画だ。(加藤梅造)

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