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ヤクザと原発〜福島第一潜入記 / 鈴木智彦

2012.01.06   CULTURE | BOOK

文藝春秋 / 1,575yen

 多くの勇敢なフリーなジャーナリストが潜入しようとしても、とても原発内部には潜入できない。まして人類史最悪で危険な放射能の舞う中、わざわざそこに飛び込む勇気のあるジャーナリストはなかなかいない。とかく原発作業員募集にヤクザが絡んでいるという話はよく耳にする。筆者はターゲットをそこに当てる。豪快なこの作品はそこで利権を持っているヤクザの姿をも赤裸々にしようとする。「誰も書けなかった日本最大のタブー」「原発はタブーの宝庫・だからオレらが儲かる!(某地方の暴力団組長)」と帯にはセンセーションに書かれている。筆者は元々、危険なヤクザを取材する専門ジャーナリストだ。筆者は身分を隠しヤクザにコネをつけて原発構内作業員として応募し、腕時計や眼鏡にマイクロカメラを仕込み、一作業員として原発の清掃作業などをしながら取材をするのだ。これが面白くないわけがない。何とも発売から未だに在庫切れが続いているくらい売れているそうだ。(平野 悠)

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