Rooftop ルーフトップ

REVIEW

トップレビュー預言者ピッピ 2巻 / 地下沢中也

預言者ピッピ 2巻 / 地下沢中也

2011.11.08   CULTURE | BOOK

イーストプレス/1281yen

 ギャグ漫画家の地下沢中也先生からの問いかけ、進化とは何か。主戦場としてきたギャグの世界とはまるで違うシリアスな内容は、今までの作品のファンは面食らうところもありますが、さすがは天才地下沢中也。読めば読むほど引き込まれていくことは間違いなし。変化に弱い現代人が急激な進化の波に飲み込まれ恐怖していく様子はリアルそのもの。科学が進歩した現在も未だにある不確定なものに対する恐怖、それに抵抗しようとする人々の姿は現実の世界のよう。ラブストーリーの要素を取り入れたというこの巻のヒロインはなんと猿、しかし読み進めるごとに純粋で愛らしいこのヒロインがだんだん可愛くなってくるから不思議です。事件・新たな謎と新章突入でさらに気になる先の展開は予測不能で楽しみで仕方がありません。雑誌の休刊により一時は1巻の単行本化すらも危ぶまれた今作が書下ろしを加えて4年ぶりの刊行。その時間を待った甲斐がある内容。(阿佐ヶ谷ロフトA:柏木)

CATEGORYカテゴリー

TAGタグ

6th
ロフトチャンネル
平野悠
keep the rooftop
どうぶつ
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻