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トップレビュー世界を語る言葉を求めて〜3.11以降を生きる思想 / 辻井喬、宮崎学

世界を語る言葉を求めて〜3.11以降を生きる思想 / 辻井喬、宮崎学

2011.11.07   CULTURE | BOOK

毎日新聞社 / 1890yen

 若き時代、日本の革命を夢見てその思いを日本共産党に託し、ロマンに命をかけた辻井喬と宮崎学が語る。辻井喬とはご存じ詩人、作家、西武セゾングループの経営者、堤清二だ。一方、宮崎学はヤクザの家に生まれ、日本共産党に入党。アウトローの地上げ屋を経て「突破者」で作家に。それぞれの背景は違うが日本を良くしたいと思う気持ちは今も変わらない。「東日本大震災はとてつもない衝撃であった」と序文。「頑張ろうニッポン」という日本社会に飛び交う空疎な言葉を「この言葉を発する人間はどこにいるのだ〜」という挑発から始まる。辻井は文学者として「文芸誌は東日本大震災を特集したでしょうか? 心に届いてくる作品はほとんどありません」と発言し、宮崎学は「〜その原発が稼働し続けるこの国の日常に私たちは安住してきた。だから私は今回の事故に私たち自身も加担している部分があると思っている」と。躍動感があって面白く読めた(平野 悠)

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