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怪談実話 無惨百物語 ゆるさない / 黒木あるじ

2011.09.07   CULTURE | BOOK

メディアファクトリー / 650yen

 もう8月も末、主な実話怪談本は出尽くしたか......と見せかけてまだ出た!! 新人なのに真打ち登場とも言うべきその書き手の名は黒木あるじ。第1回『幽』怪談実話コンテストでこの世ならざるものから"書いたら死ぬ"と警告を受けつつ投稿した、たった6行の怪談が審査員の1人平山夢明の目に止まり鮮やかにデビューした"怪談怪傑"。未だ災害の衝撃さめやらぬ4月に、地方誌「仙台学」に懊悩しつつ早くも震災にまつわる話を綴った果敢さも持つ男でもある。その男が渾身の力で「ガチ怖」「ガチ100」を目指した(ほとんどの百物語本は本当に怪異が起きないように99話で止めた構成なのである)本書が面白くないわけがない!! 特に副題にもなっている「ゆるさない」の一言が出てくる1話は余りの後味の悪さに悶絶必至。基本的に読んだことを後悔したくなるガチ系が多いが、5話収録されている震災怪談は心暖まるものが多くバランスが取れている。個人的に大好きな薔薇、古本にまつわる話が嬉しかった。必読、できれば一晩で!! (尾崎未央)

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