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トップレポート【ライブレポート】LOFT PROJECTが送る音楽とカルチャーの祭典『LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL』【11月4日 in KAWASAKI編】

【ライブレポート】LOFT PROJECTが送る音楽とカルチャーの祭典『LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL』【11月4日 in KAWASAKI編】

2018.11.28

LOFT PROJECTが送る音楽とカルチャーの祭典
『LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL』!
大盛況で無事終了いたしました! ありがとうございました!
 
 今回で5回目となる“LOFT FES”は2日にわたって開催いたしました。
 CLUB CITTA'で行なわれた「LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL 2018 in KAWASAKI」は、今年オープン42周年&歌舞伎町移転19周年を迎えた新宿LOFT がプロデュース。LOFTをホームグラウンドとしながらバンドと見劣りしないパフォーマンスを発揮する実力派アイドルグループを中心に出演していただきました。
 LOFT9 Shibuyaとduo Music Exchangeで行なわれる「LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL 2018 in SHIBUYA」は、今年オープン2周年を迎えたLOFT9 Shibuyaがプロデュース。テーマは「カルチャーに貴賤なし!」。ポップからサブカルまで、心を揺さぶる音楽ライブとトークをお届けいたしました。
 
 まずは、2018年11月4日 (日曜日)に開催となった「LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL 2018 in KAWASAKI」のレポートからお届けいたします。in SHIBUYA 編はこちらをクリック。
 

「LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL 2018 in KAWASAKI」

 先月4日と10日に開催された「LOFT MUSIC&CULTURE FESTIVAL」、5年目となる今年は昨年までとは一味違ったラインナップだった。ひとことで表すならば「アイドル三昧、ときどきサブカル(?) 」である。私は4日の川崎CLUB CITTA’ にお邪魔した。この日は昼から晩までアイドルづくし、アイドルだらけ、アイドル以外ナシ。アイドル好きにはたまらない1日だったであろう。かくいう私は普段は全くアイドルには疎く、この日も正直なところ仕事だからという気持ちで会場に向かったが、1日の終わりには朝の憂鬱な気持ちも昨日の二日酔いも全て吹き飛ばされる、爽快な裏切りにあったのだった。

 開演から数分遅れて会場に到着するとすでにフロアは熱気にあふれ、トップバッターのゆくえしれずつれずれがパンクバンドさながらの爆音圧巻パフォーマンスを繰り広げていた。服が音圧で揺れるほどのバックバンドの爆生音と、彼女たちの勢い、ダンスのキレ、迫力がすごい。3曲目で会場の中心に巨大なサークルができる。フロア最前列ど真ん中の観客はなんと女子。“アイドル”ってこんな感じだったっけ。いきなり私の中の“アイドル”の定義を見事にひっくり返してくれた。トップバッターとしては最適任だったのではないだろうか。

 ゆくえしれずつれずれがフロアをあっためるだけあっためたところに、sora tob sakanaの登場。ゆくえしれずつれずれの真っ黒で統一した衣装とは一転、真っ白な衣装に身を包んだ彼女たちの印象は、とにかく爽やか。とても楽しそうで、こちらまでつられて笑顔になってしまうような笑顔。アイドルってこういう力があるのだな、と改めて思わされる。

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(sora tob sakana|写真はクリックで拡大します)

 次に登場したのは、私も個人的に楽しみにしていた劇場版ゴキゲン帝国。「人の! 金で! 焼肉食べたい! 」の会場の一体感。そう、みんな人の金で焼肉が食べたいのだ。それを可愛い女の子が踊りながら叫んでいると代弁してくれているような気持ちにもなり、清々しいのだ。MCではメンバーが「去年からLOFT MUSIC&CULTURE FESTIVALのラインナップを見ていて出たいと思っていたので、今年は出られて嬉しい」と言っていて、その言葉通り気合いの入ったパフォーマンスであった。

 14時を回り、フロアにもどんどん人が増えてきた頃にMaison book girlの登場。観客の中にはダンスの振りを完全に覚えて一緒に踊っている人もいる。約15分の休憩を挟んだのち、次は結成間もなく初めてのフェスだというWAggの登場。WAggはBiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREのマネジメントを行う株式会社WACKが手がけるアイドル育成プロジェクト。8人全員が超全力で、その全力さに引き込まれ、目が離せない。会場が前から後ろまで一体となって腕を上げて、歓声もひときわであった。

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(WAgg|写真はクリックで拡大します)
 

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(EMPiER|写真はクリックで拡大します)

 今回グループのアイドルが多い中、ピンで登場の篠崎愛は、白いドレスを纏い、ここまで息をつく暇もなく盛り上がりまくった会場をしっとりモードに包んだ。みんなでタオルを回すシーンもあり、しっとり・盛り上げのバランスがちょうど良い。

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(篠崎愛|写真はクリックで拡大します)

 1日も折り返し地点、THERE THERE THERESの登場。カラスのような漆黒の衣装が滑らかに揺れるダンスと、彼女たちのクールな視線に目を奪われる。続いて登場したEMPiREは、さすが、といった堂々たるパフォーマンス。キレキレのダンスと、サビでの観客のノせ方は貫禄すら感じさせられる。

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(THERE THERE THERES|写真はクリックで拡大します)

 夕方になり、ここまでアイドルの全力に対して全力の応援をしてきた観客にも疲れが出てくるはずの頃、誰も予想していなかった嬉しいサプライズが。なんと、転換中にmilkoのゲリラライブが突如始まったのだ。milkoはこの日、フロア後方でずっと11月10日のロフトフェスin渋谷のチケットを売ってくれていた。アイドルのライブによく現れ、我々ライブハウススタッフの中にも密かなファンは多い。颯爽と登場し、代表曲(?)「安心安全サイコパス」でフロアに活気と元気を取り戻させ、暴れに暴れたのち鎖をかけられ去っていった(その後もチケットの売り子をずっとやってくれた)。

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(milko|写真はクリックで拡大します)

 続いて登場したのはMIGMA SHELTER。これまで何度か見ているが、今回2018年7月の一時活動休止、8月の再開時の大幅なメンバーチェンジののちの凄まじいパワーアップぶりを感じた。単純に人数が減ったのに今までよりいっそうパワーを感じるのは、彼女たちの覚悟のせいであろうか。

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(MIGMA SHELTER|写真はクリックで拡大します)

 そして、今回の出演者の中でも特に異彩を放っていたのは眉村ちあき。彼女は今回のロフトフェスの宣伝部長も務めており、この日も彼女らしい元気いっぱい珍事いっぱいのステージを見せてくれた。裸足で会場内を縦横無尽に駆け巡り、予測不可能。彼女のすごいところは一見ただネジが外れて狂っているように見えて、実際内には圧倒的才能とアツい思いとを持ち合わせているというところだ。個人的には今回いちばん面白かったと思う。

 フィロソフィーのダンスは、ステージにメンバーが現れる前から歓声がものすごかった。フロアではメンバーくらいの気合の入り方でガチで踊っている人がいたり、終盤の「ライブライフ」では会場全体の一体感が特に高まるのを感じた、圧巻のパフォーマンスであった。

そして、待ってました、MAXのふたり、NANA-LINA! やはりプロとして別格、といった貫禄があった。この日の出演者たちとは年代も活躍しているフィールドも違うが、そんなことは全く関係がなかった。これぞカルチャー。音楽やカルチャーって、全部繋がってるんだな。ヒット曲を惜しまず披露してくれたところにもプロの風格を感じずにはいられなかった。

 長いと思っていた1日もあと2組で終わろうとしている。ヤなことそっとミュートの登場。今回はバンドセットでの出演だったが、このバンドがまたすごい。心臓が揺れるようなサウンドで、生演奏とは思えないほどの演奏の巧みさ。そんなバンドを完全にバックバンドたらしめている彼女たちの迫力あるパフォーマンス。相互に作用しあっていて、全部ひっくるめて最強のロックバンドなのでは? と思ってしまうほどかっこよかった。

 「LOFT MUSIC&CULTURE FESTIVAL in KAWASAKI」のラストを飾ったのはBILLIE IDLE®。みんなどこにそんな元気残ってたの? というほど、この日いちばんの盛り上がりを見せた。スタッフもみんながフロアに集まり、BILLIE IDLE®の最高のステージで最高の1日が幕を閉じた。

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BILLIE IDLE®|写真はクリックで拡大します)

 最初にも書いた通り、アイドル好きでないはずの自分が1日をこんなに楽しむとは夢にも思っておらず、なんとも心地よい爽快な裏切りにあったような気持ちで帰路に着く頃にはApple Musicで今日の出演者を検索してみたりしてすっかり満喫していたのだった。今回のLOFT MUSIC&CULTURE FESTIVALで感じたことは、「アイドル」という存在は音楽とカルチャーの玉手箱のような、まさにMUSIC&CULTURE FESTIVALという名の祭典にふさわしい日本的な文化であるということだ。観客の中には外国人らしき人の姿も少なからず見られた。地球広しといえども世界中のどこを探してもこんなフェスは他にない。そしてこれは普段から地下アイドルの活動の場となっているロフトにしかできなかった祭りであろう。このような歴史に残るイベントを目撃できたことをとても光栄に思う。また、常に日本の音楽と文化の最先端をいっているロフトが、来年は、再来年は、どんな手を使ってMUSIC&CULTURE FESTIVALをするのか、今から楽しみで仕方がない。

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(左:新宿ロフトブッキング:太田|新宿ロフト店長:柳沢)


TEXT:アンヨシカ(下北沢SHELTER)

 

2018年11月4日 (日曜日)
会場:川崎CLUB CITTA’
【出演】EMPiRE / 劇場版ゴキゲン帝国 / 篠崎愛 sora tob sakana / THERE THERE THERES / NANA・LINA (from- MAX) / BILLIE IDLE® / フィロソフィーのダンス / 眉村ちあき / MIGMA SHELTER / Maison book girl / ヤなことそっとミュート(band set) / ゆくえしれずつれづれ / WAgg (五十音順)

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