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【ライブレポート】2018.9.1 SHIT HAPPENING 10th Anniversary ONEMAN TOUR IN SHIBUYA CLUB QUATTRO

2018.09.07

「10 年間の出逢いが少しずつ今日に繋がって、本当に最高です。 後悔する事も多かったし楽しい事ばかりではなかったけど、これからも後ろを振り向いた時に 「こんな事あったよなあ」
「こんな事後悔してるよなあ」 なんて思いながらでも少しずつ足を引きずってでも前向いて歩いて行きたい」
 
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結成 10 周年を迎えた SHIT HAPPENING がバンド初となる SHIBUYA CLUB QUATTRO にてワンマ ンライブを開催した。
リリースツアーと違い【10 周年】という節目を掲げた今ツアーは、まさに自身最大の挑戦だ。 辺りの光は落ち、聴き馴染みのある SE が鳴り渡る会場内には自然と手拍子が重なる。 柔らかな碧光を纏い現れ、感情の高鳴りが歓声となって今か今かと 4 人に向けられる。 さあいよいよ幕開けだ。
 
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「最初から一緒に歌おうぜ SHIT HAPPENING ですよろしく!」 ステージから空を仰ぎ、Vo.小野﨑建太が放った言葉は”OVER”が始まりの一曲目に導く。
続く”Second Life”、”Alone”とまるで 10 年前からの時間をなぞるように、10 年後の彼らの音の粒が辺 り一面を埋めて行った。
「10 年間夢中でやってきて、俺らの曲一個一個と照らし合わせるような時間を作りたい」 答えを探しながら夢や希望を乗せた”Kamihikouki”の風向きは、現実に直面し複雑に絡まる心 情”Spider”、日常の葛藤やもどかしさ”Bad Day”と流れる。 まるで大人になって見えた世界を、フロアへ語りかけるように。
「お待たせしました SHIT HAPPENING ですー!!10 歳になりましたー!!」
最早ライブ恒例?の Dr.梅田貴之の感情剥き出しの叫びから、メンバー同士の仲睦まじいやりとりなど学生 時代の昼休みを覗いているような感覚で、温かな空気が包んで行く。
その空気は一変し、瞬く間に”Mind Strip”が鋭く刃と形を変えてフロアを切り裂く。 間髪無く振り落とされそうな疾走感のまま、”Unbalance”、”MONSTER”、”Drxx Club”と大人の妖艶 さと子供の遊び心を併せ、感情を巧妙且つ存分に歪ませる。
 
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Gt.岩瀬晃二郎の繊細な煌めきと、儚さを醸すギターイントロに乗せて”僕の雨が嫌いな理由”、続 く”Poralis”。 夏の終わり、新しい季節へ向かう少しばかりの寂しさ、音として平成最後の夏の思い出を美しく残す。 本編も中盤に差し掛かり続いたのは”Come back 17”。
今日に限らずこの日を迎えるまで彼ら 4 人、そしてフロア一人一人、共に歩んで来た道のり、見届けて来た 景色がきっと蘇ったのではなかろうか。 「憧れの場所クアトロで今日、この曲をしっかりと歌いたい」と”言えない”を力強く、”Call Me”を一言一 言、丁寧に、大切に淡く綴る。
 
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10 年間の経験、葛藤、羨望、現実を生々しく描いた”Collins”、Ba.今瀬智成の感傷的で、痛く、鋭い音が 感情を抉る。
-あの日から僕らの全てが動き出した-
2018 年 9 月 1 日、今日を紛れも無い事実、そして自身の答えとして証明した”Timemachine”。
 
海底を匂わす漆黒に包まれた”Diver”、漆黒の先に見えるステージはまるで一筋の光明。
ステージの 4 人の表情は柔らかく、とても穏やかな光を纏いフロアへ手を差し伸べるように、”東京”をあり のままの言葉で歌う。
 
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身も心も十分に温まり、話は 10 年前の初ツアーや初期ツアーの思い出に遡る。 野宿でのキャンプ、公園やライブハウスで頭を洗った話など、「面白いの俺らだけじゃねーか!」と自ら ツッコむ場面や、「あまり観光しないタイプなんで各地楽しい思い出はやはりライブですね」と Dr.梅田の 男気ある発言に湧く場面も、節目ワンマンならではだ。
 
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「10 年間の出逢いが少しずつ今日に繋がって、本当に最高です。 後悔する事も多かったし楽しい事ばかりではなかったけど、これからも後ろを振り向いた時に 「こんな事あったよなあ」「こんな事後悔してるよなあ」 なんて思いながらでも少しずつ足を引きずってでも前向いて歩いて行きたい」
”Yesterday”の Vo.小野﨑の歌声に合わせ、フロアを埋めるようにたくさんの手のひらが挙がる。 ステージに向けられたこの一人一人の手のひらが彼らの音を掴み続けてきた、そして彼らも決してその手の ひらを掴んで、離す事は無かった。 ”PROMISE”、”Train”が続く。この先も共に歩き続ける約束を交わし合ったような、絆が目に見えた感覚 を覚えた。
ボルテージは上昇し、クライマックスに向け”Paralysis”、”Summer”、”The Explosion”、”透明人 間”とキラーチューンの連鎖が舞う。 日常で戦うべく、非日常の鎧と武器を備えて、フロア一帯を一気にダンスフロアへ変貌させた。
 
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2016 年 10 月 24 日、TSUTAYA O-WEST で披露されたあの”新曲”だ。
約 2 年後の 2018 年 9 月 1 日、SHIBUYA CLUB QUATTRO で”彗星”となり本編ラストを飾る。 空白の時間を繋いだ”彗星”は時間と人の数だけ物語が生まれ、約束となった。 この瞬間会場にいた一人一人が果たしてどのような感情、思いが馳せていたかは分からない。 だが、ステージに立つ 4 人の表情が、フロア一人一人の思いを体現しているように思えた。
鳴り止まぬ拍手に導かれ、再び 4 人はステージへと戻ってくる。 今日を忘れないように、彼らの中に今日を刻むよう”Apollo”、”Photograph”、そしてラスト”End”。 「色んな事あるけど、俺らと一緒に超えていこう」
明日、1 年後、1 年後、終わりを背にその先に向かって、SHIT HAPPENING は止る事無くまた歩き始め た。
未だ見ぬ未来の続きを掴むために。
 
 
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「これからも SHIT HAPPENING を宜しくお願いします!」
 
【SHIT HAPPENING 10th Anniversary ONEMAN TOUR IN SHIBUYA CLUB QUATTRO SETLIST】
 
1:OVER
2:Second Life 3:Alone 4:Kamihikouki 5:Spider
6:Bad Day
7:Mind Strip 8:Unbalance 9:MONSTER 10:Drxx Club 11:僕の雨が嫌いな理由 12:Polaris
13:Come back 17 14:言えない
15:Call Me 16:Collins 17:Timemachine 18:Diver
19:東京 20:Yesterday 21:PROMISE 22:Train 23:Paralysis 24:Summer
25:The Explotion 26:透明人間
27:彗星
En1:Apollo En2:Phtograph En3:End
 
text:新宿LOFT/ROCK CAFE LOFT 横溝英梨 Photo:宮下太輔
 
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