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【ライブレポート】2016.10.24 SHIT HAPPENING 活動休止TOUR〜DEPARTURE〜FINAL ONEMAN@TSUTAYA O-WEST

2016.11.03

2016 年 7 月 1 日。誰もが目を疑う報告があった。
SHIT HAPPENING の活動休止。
2008 年のバンド結成後、ロックバンドの先陣を切って来た彼らの 8 年目の決断。 驚きと、動揺と、悲しみが世間を包んだ。
活動休止の発表から 2 ヶ月後の 9 月 9 日より『DEPARTURE』と掲げた活動休止 TOUR を彼らの地元 宇 都宮から全国 5 ヶ所巡り、
2016 年 10 月 24 日、TSUTAYA O-WEST にてツアーファイナルのワンマンが開催された。
公演は見事 SOLD OUT。
胸を膨らませる反面、刻一刻迫る開演時間は皮肉にも心苦しさが勝る。 いよいよ『活動休止 TOUR〜DEPARTURE〜FINAL ONEMAN』の幕開けだ。
 
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煌びやかな音楽と碧色の光の下、Gt.岩瀬晃二郎、Dr.梅田貴之、Ba.今瀬智成、Vo.小野﨑建太がステージ に現れ、中央で円陣を組む。
正面を向いた 4 人の表情は曇り気の無い晴れ晴れしさ。今日の始まりを”Weathercock”が飾る。 歩んだ時間をなぞるように”Second Life”、客席の無数の手のひらが”Kamihikouki”に乗せて天井埋め 尽くすように空高く舞う。
 
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「こんばんは SHIT HAPPENING です!!FINAL ー!」
と恒例 Dr.梅田の溌剌とした愛嬌たっぷりの挨拶(?)に湧く場内、 「今日が俺らのライブだった!っていうのをしっかり刻み付けられるように!」
と Vo.小野﨑の言葉で本領発揮と言わんばかりに”Mind Strip”、”Seeker”、”Last Scene”と研ぎ澄ま された無数の音が瞬く間に乱れ撃たれていく。
 
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「俺らのバンドマンのイメージの結果、初めてのツアーではキャンプしましたね〜」 と彼らの長いバンド生活ならではの思い出話に花が咲く同窓会のような雰囲気が漂う。 Vo.小野﨑がアコースティックギターに持ち替え、優しい音色が”Time Machine”となって一面を吹き抜け る。
夕焼けのようなオレンジの光が秋を匂わす”ペダル”、”If”が一足先の冬の訪れを想像させる。 今がまるで永遠であるかのように、それでも時間は確実にゆっくりと流れていった。
 
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「これまで 4 人で活動してきて、同じところへ向かってきたはずなのにお互い向き合いきれなかった。 またみんなと当たり前のようにライブハウスで会うために、活動休止は自分達が人として成長するための時 間です。
だからここで終わりじゃねえんだわ。」
これまで一切語られる事のなかった 4 人の抱えて来た思いがありのまま語られた。 ”言えない”、”ZOO”は抱えて来た時間を叫びに換えて生々しく訴えかけてくるようであった。 それでも場内にいる誰もが目を背けることはなかった。
「何事も中途半端にやってきた人間が音楽で漠然と夢ができて、追いかけても遠くなっていくばかりで、で もこうやって聴きに来てくれる皆がいるからやっていけるんだよ。 これからも俺らの音楽と寄り添っていてください。それだけだよ!」
 
吹っ切れたように Vo.小野﨑の弾けんばかりの笑顔と”Polaris”、”Chameleon”の流れが全てを物語って いたようだった。
 
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Dr.梅田の豪快で激烈なドラムソロが轟き、白光と共に”Howling”で妖艶で精密な Gt.岩瀬のギターサウン ドが空間を切り裂く。
重厚で雄大さが持ち味の Ba.今瀬のベースサウンドが”BUSTER”となって唸った。
 
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「絶対帰ってくるから!またライブハウスで待ち合わせしよう!約束な!」 約束を一人一人と小指を結び合った”PROMISE”。 「みんなで一緒に歌おう」と”Yesterday”、「みんながいたから俺らは今日ここまで来れた」 と”Alone”。
フロア一面高々と挙げた手で埋め尽くされた先に見えた Vo.小野﨑は、マイクを通さずに「ありがとう」と 叫んでいた。
ラストスパート”透明人間”、”Paralysis”とこれぞ SHIT HAPPENING ならではのライブの遊ばせ方に客 席の熱が瞬く間に急上昇する。
”End”で届ける言葉は彼ら 4 人からのエールのような光を醸していた。 いよいよ終わりの時間が迫って来たようだ。
本編ラストは彼らの代表曲”OVER”。 《いくつもの奇跡が重なる事で君はここに、僕はここに立っている》 満員の客席全員が大きな声で歌っていた。
一人一人の表情は本当に素敵で、SHIT HAPPENING への愛を現していたようだった。
鳴り止まない拍手に包まれ 4 人がステージへと再び現れた。 「俺らのバンド人生がどんな方向に向かって行くのかはわからないけど、みんなが守ってくれたこの居場所 に必ず帰ってきます」
そう強く告げた”Come Back 17”、この日のために作ったという”新曲”はどちらも再会の訪れを確信させ る言葉が宝箱のように詰まっていた。 ステージ上で涙を流すメンバー、フロアで涙を流す人、屈託のない笑顔の人。 多くの感情に溢れラスト”Train”は、今の別れの悲しさより未来への再会の喜び、そして SHIT HAPPENING の新たな出発を誰もが祝った時間であった。
 
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「ありがとうございました SHIT HAPPENING でした!」
(text:新宿LOFT 横溝英梨 / photo:宮下太輔、佐々木裕一)
 
《SETLIST》
1:Weathercock
2:Second Life
3:Kamihikouki
MC
4:Mind Strip
5:Seeker
6:Last Scene
MC
7:Time Machine
8:ペダル
9:If
MC
10:言えない
11:ZOO
MC
12:Polaris
13:Chameleon
14:Howling
15:BUSTER
MC
16:PROMISE
17:Yesterday
18:Alone
19:透明人間
20:Paralysis
21:End
22:OVER
EN1:Come Back 17
EN2:新曲
EN3:Train
 

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