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トップレポート【ライブレポート】uguis主催『ウグの音返し vol.1』!全4バンドからの存分な程の音返し!

【ライブレポート】uguis主催『ウグの音返し vol.1』!全4バンドからの存分な程の音返し!

2015.11.04

 
 
1鳴ル銅鑼.JPG
【鳴ル銅鑼】
 
オリジナルのSEを鳴らし、赤の照明に照らされながら妖艶な雰囲気でこの日の一番手を飾ったのは岐阜県出身4人組の【鳴ル銅鑼】である。
Dr.岩田遼平の豪快なドラムソロを皮切りに、軽快なリズムと空間を歪ませるようなメロディの"秋宵"で一気に彼らの空間を演出させる。
「もっといけますか?もっと見せてください」と続く"文句"では、遊び心を巧みに入れ込み、フロアを甘く艶やかな歌声で操るVo.三輪和也の道化師のような姿が印象的であった。
何ともキャッチーでユーモラスなGt.蒲信介によるMCが始まり、uguisバージョンと題した"阿"のコールアンドレスポンスでフロアとの一体感を徐々に縮め、音で靡く空間を魅せる。
"我侭"ではBa.グローバル徹の音の弾丸を撃ち込むような攻撃的なベースが空間へ更なる歪みを生み出し、"五月雨、麗しゅう"ではその空間へ淡い光が差し込み、どこか儚げなメロディでフロアをそっと包み込む。
「会ったこと無い人達のイベントに出るのは気不味いというので元々誘われた時は断るつもりだったんですけど、わざわざライブに足を運んでもらって。そういうきっかけがあって、uguisのイベントに出ていいライブをしようと思ったんです」と今日この場へ出演した思いを告げた三輪。
ラスト"禁断の果実"では追撃ちをかけるかのように巧みな音の遊戯を重ね合い、この日のトップバッター【鳴ル銅鑼】の音返しとして傷跡を遺した。
 
SETLIST
1:秋宵
2:文句
MC
3:阿
4:我侭
5:五月雨、麗しゅう
MC
6:禁断の果実
 
 
2aquarifa.JPG
【aquarifa】
 
1番手の鳴ル銅鑼とはまた異なった異空間を生み出す【aquarifa】がこの日、2番手として続く。歪んだ空間へ突如として響き渡る幻想的な音がフロアを一変させる。出演順も実に魅了的だ。
音がまるで星のように輝き放つ"Alice blue"、Gt.松川真也の疾走感と煌びやかなギターサウンドが鳴り響く"ex)Wonderland"、Vo.岩田真知の透明感と力強さを兼ねた歌声で畳み掛けるかのように"closet"が続き、いつの間にかaquarifaの世界へ手招かれ、誰もが魅了されていた。
「僕らも音返しされたい!」と空気を一変させるかのように軽快なトークで始まったDr.リンタロウのMCが会場の雰囲気を和ませ、新曲の"virtual murder"では一音一音重々しく鋭いドラムサウンドが会場の隅々まで轟かせる。
間髪無く続く"switch"ではBa.TAKUTOの芯をも揺さぶり躍らす音に乗せたステージの景色は、まるで足元まで照らす力強い光を灯していたかのように魅せた。
ラストの"SHINE"では「みなさんの道を、uguisの道を照らせますように」と言葉を放った岩田の伸ばした手が、言葉多く語らずともこの日にかけた思いを物語っていたのではなかろうか。
2番手【aquarifa】の繋げたこの日のステージは、フロアへ、そしてuguisへの思いが溢れる眩しくも優しさに満ちていたステージとなった。
 
SETLIST
1:Alice blue
2:ex)Wonderland
3:closet
MC
4:virtual murder
5:switch
MC
6:SHINE
 
 
3asobius.JPG
【asobius】
 
いよいよ後半戦に差し掛かった『ウグの音返し』の3番手として登場した【asobius】。
爽やかで雄大なイントロに合わせて会場からはクラップが始まり"starlight"で彼らの本日の舞台は幕を開けた。
Gt.杉本広太と高橋真作のツインギターは優雅で壮大なスケールを生み出し、音の波が心地良さを感じさせる"universurf"が更に、ライブハウスである事を忘れさせる。
続く"love of blue"では緩やかで奥ゆかしさを感じさせるBa.海北真のベースのサウンドが、彼らが見せる景色を目まぐるしく変えた。
「音楽の中だけでは心の窓を開けていたい」とvo.甲斐一斗はあらすじを語るかのように"window"の物語の1ページ目を開く。Dr.石川直吉のしなやかなハイハットシンバルの刻む音に乗せて、日本語の歌詞で一つ一つの言葉を置いていった。
止まることなく続く"I'm in the love"は、まるで謎めいた深海のような青々とした景色を音で映し出す。
「大勢の笑う人達の中に居ても 独りだ と思う優しすぎるあなた達へ」と題したラスト"大停電の夜に"は、フロアを大切に、そして大きく包むように手を拡げて歌い遂げた甲斐の姿は真っ暗闇の中に差し込む一筋の光のようであった。
 
SETLIST
1:starlight
2:universurf
3:love of blue
MC
4:window
5:I'm in the love
MC
6:大停電の夜に
 
 
4uguis.JPG
【uguis】
 
2014年10月29日、彼らは初めてこのTSUTAYA O-Crestのステージに立った。
あれからちょうど1年の時間が経ち、2015年10月29日、彼らは自らの冠を掲げ、大きく成長し再びこのステージへ帰ってきた。
いよいよ本日のメインアクト【uguis】の登場である。
まるでRPGゲームのBGMのようなSEが鳴り渡り、一気に後光が差すかのように始まった一曲目は初披露"みんなのうた(仮)"であった。4人の叫ぶような歌声は一点を貫き、Vo.臼井慎哉が「本日の主役、uguisでございます。どうぞ宜しくお願いします」と空間を切り裂くように力強く、堂々と、フロントマンとして誇らしげに言い放った。
畳み掛けるかのように続いた"憧憬と箱庭"は彼らの逞しく自信に満ちた姿を、より大きく見せつける事になった。Gt.須藤ぐるめ館の繊細だが鋭く、エッジの効いたギターサウンドが曲の世界を一転も二転も展開し続ける。
"七人のディスコ"の変速的で、予想不能な4人の一音一音のぶつかり合いから一瞬足りとも目も、耳も離されることがない。
「ようこそ『ウグの音返し』へ。
1年半、あなた方から受けた愛情や恩を今日は返しに来ました。
最後の曲までどうぞ宜しくお願いします!」と、会場の興奮は冷めることなく続いた"アクター"では、Dr.フミキ•モト•フミゾウ(ぽ)の巧みで臨場感と高揚感を煽るドラムが、個々に迫り来るかのように会場の隙間を縫い続けた。
「我は歌舞伎者、CK☆FRである」と彗星の如く現れたBa.CK☆FRによる恒例の物販紹介によりひと笑が起きた後、"パレード"が始まる。CK☆FRの芯まで落とし込むような深く重いベースサウンドが、淡く儚い空気感を漂わせた。これまでこの楽曲に潜んでいたどこか感じさせる 無機質な冷たさ という温度感が、この日見え隠れする事はなかった。
初披露2曲目となった"うるさい(仮)"は、瞬間的感情、音が常に交錯し、彼らの貪欲な音楽への追求が存分に詰め込まれていた。確実に等身大の先を見せつけた。
「結成してからこの1年半で僕らが得たものは、こんなにたくさんの人達からの温かい愛情でした。
それがいつの間にか「恩を返したい」という気持ちとなり、今日この日を迎える事が出来ました。
最後、僕らが初めて僕らを知ってもらうために届けた曲です。
今日という日にこの場所を選んでくれて本当にありがとうございました。」
そう告げた臼井の言葉、そして彼が綴った"羅生門"は1年半の時を隔て、憎しみ、妬みといった感情の負の部分を消し去るのではなく、彼らの大切な 強さ となったのではなかろうか。決してお世辞にも明るくポップな楽曲とは言い難いが、 弱さこそ真の強さ として不器用な彼らがこの1年半で辿り着いた大きな答えとして、羅生門は意味を齎した。
 
鳴り止まない拍手の元、再びステージへと戻ってきたuguis。
本編までとは大きく違った彼らの緩く、ユーモラスな個々のキャラクターが放出されたMCが続き、最後の最後で噛むといった彼ららしいENとなった。
最後、彼らが用意した音返しは、当日会場限定音源としてプレゼントされた"マグマが消えた日"であった。
 
SETLIST
1:みんなのうた(仮)
2:憧憬と箱庭
3:七人のディスコ
4:アクター
MC
5:パレード
6:うるさい(仮)
MC
7:羅生門
EN1:マグマが消えた日
 
全4バンドからの存分な程の音返しをされた『ウグの音返し vol.1』は大盛況で幕を閉じた。vol.2の開催にも今後期待しかない。
(Photo:ハヤシサトル Text:新宿LOFT 横溝英梨)
 
 

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