Rooftop ルーフトップ

REPORT

トップレポート【ライブレポート】SHINJUKU LOFT 16th ANNIVERSARY × SHINJUKU LOFT PRESENTS 『ENDSCAPE vol.2』

【ライブレポート】SHINJUKU LOFT 16th ANNIVERSARY × SHINJUKU LOFT PRESENTS 『ENDSCAPE vol.2』

2015.06.03

2015.5.8
SHINJUKU LOFT 16th ANNIVERSARY×SHINJUKU LOFT PRESENTS『ENDSCAPE vol.2』
 
2014年9月3日(水)新宿LOFTとircleの合同主催イベントでBrian the Sun/Dr.DOWNER/Tequeolo Caliqueoloを招き、大盛況の中幕を閉じた『ENDSCAPE vol.1』が、才能溢れる次世代を担うバンドを新たに集い、先日『ENDSCAPE vol.2』として開催した。
今回の出演者は、SHIT HAPPENING/uguis/SHE’S/THE BOYS&GIRLSと、それぞれの独自性の強さを持ち味としたラインナップを揃え、”異種格闘技戦”の開幕となった。
 
◆SHIT HAPPENING
 
SHIT HAPPENING1.JPG
SHIT HAPPENING2-1.JPG
「SHIT HAPPENINGですよろしく!!」と小野﨑建太(Vo.Gt)の声を皮切りに、この日イベントの幕開けとなるトップバッターを務めたSHIT HAPPENING。持ち味となる瞬間的なエネルギーの爆発力を閉じ込めた“GAME”を歌い上げ、「今日はすげー色んなアーティストが出て、色んな音楽がここで鳴ると思うんだけど、俺らは俺らの大好きな音楽をぶつけて帰ります!」と言葉を投げかける。言葉の通り彼らの表情は自信に満ち溢れ、“Mind Strip” で一気にフロアを巻き込んで行く。
 
梅田貴大(Dr)のドラムソロで会場の緊張感がほぐれ、「少しでも自分達は今日を迎えるまでにかけてくれた時間に対して爆発させます。ささやかなものですが受け取って下さい」と小野崎が告げ、“OVER”は言葉を一つ一つ大切そうに届け、そして置き、心地の良いサウンドに包まれた。
 
自分自身に投げかけるように、弱さ、そして強くなろうともがき歩き続けてきた姿を、ページをめくるように“Sign”で聴かせる。岩瀬晃二郎(Gt)の繊細なギターの音に乗せ、音楽を通じての出逢いがあった事を噛みしめながら「ちょっと重いんだけど、今日まで生きてこれてよかったなって思ってます」と力強く告げ、歌った “ALONE”。
 
今日にかける気持ちに対してどう応えればいいのかわからなかった、と語る小野崎は「今日が無事迎えられて、一番最初から今日を噛みしめて歌えてるって事が本当に幸せです。お互い今日を精一杯楽しんで帰りましょう。」と告げ、フロア一人一人の顔を目に焼き付け話しかけるように届けた“Yesterday”。ラストスパートで、キラーチューン”透明人間“で今瀬智成(Ba)の芯から轟くサウンドに熱狂させられ、「みんなで叫ぼうぜ!」と叫んだ”BUSTER”へと駆け抜けた。4人の魂を削る決意の叫びは、間違いなくトップバッターとしての幕開けを晴れ晴れしく飾った。
 
1. GAME
2. Mind Strip
3. OVER
4. Sign
5. ALONE
6. Yesterday
7. 透明人間
8. BUSTER
 
◆uguis
 
uguis1.JPG
uguis2.JPG
二番手を飾るのは2014年4月に結成したuguis。当日限定のSEに合わせ、メンバーの自己紹介からステージに現れた。「uguis始めます」と臼井慎哉(Vo.Gt)が告げた瞬間、待ち望んでいたと言わんばかりの須藤ぐるめ館(Gt)による哀愁と透明感を漂わせるギターの音が鳴り響く”隋弱を破る”が始まった。臼井の不透明感かつ荒々しさをも感じさせる歌声の余韻を残したまま、“パレード”が続く。畳み掛けるように始まった”アクター”で徐々に、確実にuguisの独創的な世界へとフロアを引き込んでいった。
 
ちゃんかわ☆ふぁっしょんろしあ(Ba)のなんともチャーミングなMCでフロアに不思議な空気感をもたらした後の“マグマが消えた日”では、率直な言葉で人に対しての優しさ、そして強さを一気に歌い上げ、ちゃんかわの攻撃的で突き動かすベースラインが特徴的な“盆踊りROPPONGI”と、実に幅広いuguisの世界をこれでもかと見せ示した。
 
5月31日に『おはよう、全部君のせいだ』のリリースを控えるuguisであるが、「楽しみ方は人それぞれだと思いますので、それぞれで楽しんで行きましょう」とこの日初披露した“憧憬と箱庭”、豪快にドラマチックに感情を溢れ鳴らすフミキモ・ト・フミゾウ(ぽ)(Dr)のドラムが印象的な“七人のディスコ”の2曲を立て続けにフロアに届けた。
 
それぞれの人生の長さだけ経験があり、伴う後悔があるのではないか問いかける臼井は「その罪は決して消えることなく、一生償って生きて行くしかないという曲を最後歌って終わります。」と自らの過ちを見つめ直すかのように“羅生門”を歌い上げ、初LOFTのステージに彼らなりの傷跡をしっかり残した。
 
1. 隋弱を破る
2. パレード
3. アクター
4. マグマが消えた日
5. 盆踊りROPPONGI
6. 憧憬と箱庭
7. 七人のディスコ
8. 羅生門
 
◆SHE’S
 
SHE'S1.JPG
SHE'S2.JPG
三番手を飾るのはこちらも LOFT初登場、大阪4人組のSHE’S。4人のそれぞれの堂々とした姿、フロアを見渡し、微笑みかける井上竜馬(Vo.Key)の表情はSHE’Sのワンマンライブと錯覚させるものがあった。「大阪、SHE’Sですよろしくお願いします」の声に合わせ“Change”のイントロのピアノが鳴った瞬間的に、SHE’Sのこの日創り上げるストーリーは始まった。4月29日『WHERE IS SHE?』のリリース後初ライブとなった訳だが、一音一音力強く放出させるように伸び伸びとした井上の声が鳴り響いたフロアは、既にライブハウスの域を超えていた。「お前らが大事と思ってるものは、お前らが大事って言い切れんと何も守られへんからな!」と言い放った井上の言葉に乗せて廣瀬臣吾(Ba)のシンプルかつ、真っ直ぐで攻撃的な“L&F”のベースは感情のど真ん中を貫いてきた。
 
当日限定販売していたコラボフードに関して「シーズーサラダサンドなんてネーミング付けて作っちゃいました(笑)」と井上は無邪気に語り、そして「今日しか出来ないライブをしないと合わせる顔がない」とイベントへの思いを告げた。オレンジの照明に照らされながら、“Long Goodbye”を読み聞かせるように歌い上げ、「楽しい新曲やるぞー!」と会場を煽り、服部栞汰(Gt)の透き通ったギターサウンドで一帯を満たす“Evergreen”、「大人になっても子供の頃の大事な気持ち忘れず抗っていたい」と”Back To Kid”で投げかけた言葉に木村雅人(Dr)の深く色合いと重みをつけるかのようなドラムが、フロアとの一体感をひしひしと感じさせた。
 
「俺の誓いの歌でもあるし、あなたたちとの誓いの歌でもある。微かでも光になれるように。」と自らに言い聞かせるかのように言った井上は実に感情的で、力強く、ラストの “Night Owl”はSHE’Sの決意そのものであった。形のない未来をも形として繋げるであろうと確信させられた初LOFTのステージは、SHE’Sの見事な奇襲であった。
 
1. Change
2. L&F
3. Long Goodbye
4. Evergreen
5. Back To Kid
6. Night Owl
 
◆THE BOYS&GIRLS
 
THE BOYS&GIRLS1.JPG
THE BOYS&GIRLS2.JPG
2014年10月某日、THE BOYS&GIRLSはBARステージで初LOFTを飾った。あの日のBARステージの市松模様に立つTHE BOYS&GIRLSの姿、全ては此処からだった。
 
爽やかでポップなSEが流れ、真っ先に現れたボクサーパンツ一丁のカネコトモヤ(Dr)に続き3人が勢いよく現れた。LOFTのメインステージの大トリとして帰ってきたTHE BOYS&GIRLSによるこの日のラストステージが始まった。
 
『白と黒のステージから』とサインペンで書いたTシャツを着たワタナベシンゴ(Vo.Gt)は、「今日もあの日のように胸を張って歌え、シンゴ!」と、命を削るように、誰よりも大きな大きな声で“すべてはここから”を叫ぶように歌った。続く“せーので歌うバラード”は始まった瞬間ステージから飛び降り、フロアと同じ目線で一人一人と一緒に汗をかきながら歌うワタナベの姿がとても印象的であった。猛スピードで間髪なく突き進む“24”では力強く、一音一音芯のあるソトムラカイト(Ba)のベースによってフロアがどんどん沸騰していった。
 
ワタナベは「好きなように見ててくれて構わないし、どこで見ててくれても構わないし、だだ俺たちは一生懸命やります!」と告げ、カネコによる芸人顔負けのMCはバンドマンである事を忘れるカネコ節の効いたトークを浴びせた。
 
北海道札幌在住の彼らによる東京を歌った“二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド”“錆びないダイヤ”は、彼らの日常的で、目に映るそのままの飾らない言葉と音でフロアを満たしていた。ケントボーイズ(Gt)の感情的で強靭なギターサウンドが響く“ライク・ア・ローリング・ソング”では、フロア一人一人の感情を動かし続けた。
 
「まだまだなんだ俺たちは。メジャーデビューしても何も変わらなかったけど、確かにここに立ってるんだよね。4月から新しい始まって、ライブハウスから離れる生活をしている人達がきっと多いんだろうけど、がんばれ。その自分の命をずっと続けて。そうすればいつか俺みたくメインステージに立てるよ。あんたの人生のメインステージに立てるよ」と、ラスト“パレードは続く”は、とても誇らしく、力強く、新宿LOFTのメインステージに立つTHE BOYS&GIRLSの姿を見せつけた。
 
「あ、初めましてTHE BOYS&GIRLSです。このタイミングしかないと思って」とENで戻ってきたステージ上で他の3バンドへ自己紹介をするなどマイペースで温かい雰囲気で始まったEN“ハローグッバイサンキュー”は、ラストでこの日出演したバンドをステージ上に1バンドずつ上げ、突然のセッションステージとなった。完全リハ無し、事前打ち合わせ無しであったためバンドが居ないなどのハプニングもあったが、THE BOYS&GIRLSらしい、そして『ENDSCAPE vol.2』の閉幕として相応しい言葉、思い、感情が集うステージであった。
 
1. すべてはここから
2. せーので歌うバラード
3. 24
4. 二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド
5. 錆びないダイヤ
6. ライク・ア・ローリング・ソング
7. パレードは続く
 
EN1.ハローグッバイサンキュー
 
(text:新宿LOFT 横溝英梨 / photo:MAYUMI -kiss it bitter-)
 
このアーティストの関連記事
イースタンユーズ
ロフトアーカイブス
復刻
haku
lpo
lpo