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【ライブレポート】9月7日(土)赤坂BLITZ"「Reach to Mars」TOUR FINAL"FoZZtone

2013.09.19

9月7日(土)赤坂BLITZ
「Reach to Mars」TOUR FINAL
FoZZtone

 

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 2001年にギター竹尾典明とボーカル渡會将士が出会い、2003年にベースの菅野信昭が加入して10年となる今年を10th Anniversaryとし、7月9日の千葉LOOKからスタートしたFoZZtoneの“「Reach to Mars」TOUR”ファイナルが9月7日に赤坂BLITZで行なわれた。
 
AL7K0715.jpg ナポレオンジャケットを着用したメンバーがステージに登場し、1曲目はライブの幕開けにふさわしい軽快なテンポの『世界の始まりに』。ジワジワと観客を惹きつけていき、『茶の花』『ワンダーラスト』へと続く。「今日は我を忘れて心ゆくまで踊ろうぜ!」という渡會の短いMCをはさみ、サポートドラマーの武並"Captain"俊明が作曲を手掛けた『ニューオリンズ殺人事件』を。大人の色気も感じさせるジャジーなこの曲に、会場は波を打つように揺れている。曲の途中では渡會が「素晴らしいメンバーを自慢したいと思います」と言ってメンバー紹介をしながらそれぞれのソロがあり、盛り上がりを保ったまま、続くスパニッシュの雰囲気を持った『情熱は踵に咲く』では会場に情熱的なハンドクラップが起こる。『GO WAY GO WAY』では竹尾がステージセンターで艶のあるギターソロで会場を魅了し、『NO WAY NO WAY』では菅野がいつのまにかサングラスをかけ、曲の雰囲気と合わせた硬派なイメージを演出(ということだと思う)。

_MG_4997.jpg 「いついかなる時も聴いてもらえる音楽を作りたい。王道の音楽をやろうと思っているから死ぬまで聴いて下さい」と、さらにこの先にバンドが進んで行く意志を渡會が言うと会場は大きな歓声と拍手で溢れていた。続く『BABY CALL ME NOW』では甘美なボーカルと美しいアコースティックギターの音色が会場をやさしく包み、『Shangri-La』ではフロアの真ん中とステージの左右にひとつずつの計3つのミラーボールが回る華やかな雰囲気の中、テンションが上がりきった渡會が間奏で(なぜか)でんぐり返りをやって見せ、その後煽るように自身の手を右へ左へと振りながら歌うと、客席も一体となって右へ左へと手が振られている。演奏後、その光景があまりにも意外かつ楽しかったのか、「まさかFoZZtoneのライブでワイパーが起こるとは(笑)!」と笑いが止まらない様子。『1983』では、会場を右と左の真ん中で分けて自分が通る道を作らせた渡會は客席に降り、観客をかき分けて中央に設置された柵の上に立って歌い、会場をより興奮の渦へと導いて行く。スケールの大きなサウンドで聴かせる『Master of Tie Breaker』では「Yeah! Master! Tie Breaker!」というかけ声に合わせて彼らのグッズである「Yeah!Master!Tie Breaker!」と書かれたタオルがフロアのあちこちで掲げられ、とにかくステージと客席が高い温度で交わり続けていた。

AL7K0507.jpg 「昔はこんなこんなバンドじゃなかった気がするんだけど、時間を重ねていくことで、何をやってもついてきてもらえる温かいファンに恵まれました。今後もみなさんがトライしたい(状況の)時にプッシュしていきたいと思います。ついてきて下さいとは言いません。背中を押されて下さい」と改めてオーディエンスに対して感謝の言葉を渡會が言い、ラストは『Reach to Mars』。客席の全員が手を挙げて「Oh Oh Oh…」の大合唱。きっと何年か前のFoZZtoneでは考えられなかった光景だろう。こうして大団円で幕を閉じた。

AL7K1142.jpg  アンコールではリハーサル時にメンバー内で「それ歌ってるけど今32(歳)だぞ」と言い合ったというエピソードを話してから演奏されたのは、2006年7月にリリースされた3rd.ミニアルバム『VERTIGO』を1曲目から5曲目まで順番に演奏するという、まさに10周年アニバーサリーライブならではのスペシャルなもので、会場からも大きなどよめきが起こっていた。私は2006年の彼らには出会っていなかったのだが、1曲目の『フラッシュワープ』は歌い方もサウンドも爽やかな歌ものギターロックで、最近の曲ならだいたい入っているギターキッズたちが諸手を挙げて喜ぶ竹尾のギターソロはなく、この7年という期間でも彼らが随分と変化をしていることが感じられた。ラストは、まだ菅野が加入する前の渡會と竹尾でやっていた前身バンド(“ステラ”と言うバンドだったらしい)で演奏していた『puddle』を、2人だけでアコースティックギターで演奏し、「11周年にご期待ください。面白いことをいっぱいやるから」という言葉を残してステージを後にした。
 この後、再びアンコールがかかり、ラストは『LOVE』を。先ほど味をしめたのか、渡會は再び客席をかき分けて真ん中の柵に上がって歌い、会場全員が手拍子でリズムをとり、「WOW!」のコールアンドレスポンスもあり、とても温かくハッピーな2時間半だった。

 10th Anniversaryらしく、新旧織り交ぜたセットリストで聴かせた「Reach to Mars」のツアーファイナルは、平坦な道だけではなかっただろう彼らの10年を共にしたファンとの信頼関係も感じられるライブだった。また、彼らのこれまでの歴史、そして今から未来へ踏み出した様を見ることが出来、曲にしてもステージでの煽り方にしても新しい方法を貪欲に探していく彼らが提示されていたと思う。つい先日には、同じく10周年を迎えたセカイイチと合同で作った作品を発表し、活動のスタイルを広げているFoZZtone。10周年を迎えたバンドの歴史と、これからも“王道の音楽”を鳴らしていく彼らの活動を期待したい。(やまだともこ/Rooftop編集部)
 
PHOTO BY:Taku Fujii
 

AL7K5529.jpg*ライブ写真はクリックで拡大出来ます。
 

SET LIST
01. 世界の始まりに
02. 茶の花
03. ワンダーラスト
04. ニューオーリンズ殺人事件
05. 情熱は踵に咲く
06. GO WAY GO WAY
07. NO WAY NO WAY
08. Strike the sun
09. BABY CALL ME NOW
10. She said
11. Shangri-La
12. finch
13. 21st Century Rock'n'roll Star
14. GENERATeR
15. 1983
16. Master of Tie Breaker
17. Reach to Mars
<アンコール>
18. フラッシュワープ
19. polka dots
20. MOB RULE
21. 水際
22. puddle
<ダブルアンコール>
23. LOVE


リトルダンサー/セカイイチとFoZZtone
http://www.youtube.com/watch?v=4dLzTIJ1PJw

 

Live Info.

2013.09.28(土)umeda AKASO
セカイイチpresents『光風動春』
セカイイチ / FoZZtone / THE ORAL CIGARETTES

open 17:30 / 18:00
前売 3000円 / 当日 3500円
※1ドリンク代500円別途必要

2013.09.29(日)名古屋CLUB UPSET
セカイイチpresents『光風動春』
セカイイチ / FoZZtone / Acita

open 17:30 / start 18:00
前売 3000円+ドリンク代500円

2013.10.1(火)長崎DRUM Be-7
FM Nagasaki Birthday 「バンドマンは愛を叫ぶ」
FoZZtone / セカイイチ

open 18:30 / start 19:00
¥3100 + 1ドリンク代

2013.10.24(木)下北沢CLUB251
CLUB251 20th ANNIVERSARY=セカイイチ/FoZZtone(10th+10th) 〜『バンドマンは愛を
叫ぶ』
W)セカイイチ

open 18:30 / start 19:00

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