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トップレポート【ライブレポート】6月3日(月)新宿LOFT"ROOFTOP RESOUND 2013 #1"ザ・チャレンジ/イギリス人/HERE/WORLD JUNK

【ライブレポート】6月3日(月)新宿LOFT"ROOFTOP RESOUND 2013 #1"ザ・チャレンジ/イギリス人/HERE/WORLD JUNK

2013.07.05

6月3日(月)新宿LOFT
ROOFTOP RESOUND 2013 #1
ザ・チャレンジ / イギリス人 / HERE / WORLD JUNK

 6月3日に“ROOFTOP RESOUND 2013 #1”というRooftop企画のイベントを新宿ロフトで開催した。タイトルにある“RESOUND”とは、“共鳴する”“反響する”等の意味を持ち、今回出演して頂いたザ・チャレンジ、イギリス人、HERE、WORLD JUNKの4組は、根底にある燃えたぎるエネルギーと、エンターテインメント性のあるライブで、ジャンルは少しずつ違えど、対バンのファンの方の心を揺さぶるのではないかと思い、この4組にオファーした。
 

OMI_2691.jpg  1バンド目は、町田直隆、仲道 良(ircle)、クボヤタケシ(テングインベーダーズ)、大谷ペン(ザ ラヂオカセッツ)で構成されたWORLD JUNK。元BUNGEE JUMP FESTIVALの町田を始め、それぞれのバンドで活動をしている彼ら。1曲目『スターダストギター』から、仲道の美しいギターのメロディーが鳴り響いた。続く『アイデンティファイ』では、躍動感溢れるベースがうなりを上げ、スローテンポの『鉄塔』では、オレンジ色の照明がステージを照らし、エモーショナルなサウンドでフロアを魅了する。その後、町田の「ロックンロールしていくんで、よろしく」というMCを挟み、ライブ会場で配布しているデモCDに収録されている『インサートミー』と『エンターキー』を披露。仲道は頭をグルングルンまわしながらギターを掻き鳴らし、リズム隊の骨太なサウンドも全身を震わせる力を持っていた。ラストは、『不良の音楽』。冴えない少年時代に音楽に出会えったことでこれまでの価値観がぶち壊され、今でもその音楽という光に導かれて音を鳴らず、ザ・町田節と言っても過言ではないこの曲。町田が歌う一言一言が心を突き刺していく。4バンドの中では、ある意味正統派な彼らのステージだが、感情が溢れ出したラストの演奏にこみ上げてくるものを感じた。
 

OMI_2865.jpg 2バンド目はイギリス人 。イギリス人は新宿LOFTイチオシのバンドで、ライブを見るのはこの日が初めてだった。とにかく見た目のインパクトが強い。イギリスの国旗をあしらった上着を羽織った赤髪のボーカル、たつ子りん担当墓場野魔太郎を始め、30センチ近くありそうなピンクのモヒカン頭のトムソンガゼル、ステージ中央からちょっと下手(しもて)寄りで不適な笑みを浮かべ続けるアコースティックギター遠井地下道、陽気なバンジョーを奏でるサコ、ヘンドリックス・クロサワ、人の良さそうなエレキギターのジュンゴ、そしてドラマーのガブリエル 思音 高橋という総勢6名。前述したように、見た目がとにかく派手なので一瞬引いてしまう人もいたかもしれないが、根底にパンク精神を持ちながら、バンジョーなどのアイリッシュの要素に、楽しいことも、辛いことも、苦しいことも、嬉しいことも、全部の感情をひっくるめたような歌詞を聴かせる「うた」が乗る。ライブ中盤で歌われたアコースティックギターとハープ、そしてヴォーカルでエモーショナルに聴かせたラブソング(すみません、タイトルがわかりません)や、後半で歌われたバンドマンのうたと言って紹介された曲に心を掴まれた。見た目の派手さとは真逆にある、哀愁漂うイギリス人。ラストはパーティーソングとも言うべき、フロアを熱くしてステージを終えた。
 

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 3バンド目はHERE。『みっともないぜ愛がこぼれてる』からスタートしたこの日のライブ。初っぱなからギターの武田がステージ前方でギターを掻き鳴らし、4つ打ちのディスコチックなサウンドで聴かせる『ゾッコン Rock On』では、ボーカル尾形が途中で勢い余ってフロアに降り、ステージ中央に設置されたハイテーブルをステージに見立てて歌う。より近くで歌う尾形の圧倒的な迫力を感じフロアの熱がグッと上がったようだ。『解放エクスペリエンス』では、イントロ部分で尾形、武田、三橋とベースの壱が強烈な張り出しでフロアを煽る。サビの♪しぃ〜ぬ〜くぅ〜らい〜♪の尾形の歌い方が何日間か頭に残るほどのインパクトを持つ、HEREの情熱的なラブソング『死ぬくらい大好き愛してるバカみたい』。武田&三橋のツインギターが冴えまくり、過剰なテンションでHEREのエネルギーをくどい程にまき散らし、ラストは『MANをZIしてロックスター』。尾形がどこからか見つけてきたガムテープをステージ上部に取り付け、フロアに降り、中央にある柵に一周まきつけステージに戻り、謎のオブジェを完成させ(笑)、ラストはメンバー全員で歪なトーテムポールを作り上げてライブ終了。息を飲むほどにハイテンションで衝撃的なステージだった。
 

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 ラストは沢田チャレンジ(東京パレード、社長&シャインズ)、ドラゴンチャレンジ(石川龍:ex.ランクヘッド)、チャレンジヤンキー(和田大樹:hare- brained unity)、チャレンジオノマック(小野雄一郎:butterfly inthe stomach)、タラコチャレンジ(伊藤寛之:SPORTS、ENO)で構成されるトリプルボーカルバンド、ザ・チャレンジ。先ほどのHEREのヒリヒリとした雰囲気とは一転。超パーティーバンド。1曲目はキャッチーでノリの良いこの曲『会いたい 会いたい ちょー会いたい』でスタート。タイトルもバンド名も、メンバーの名前も一見ちょっとネタっぽいと思いがちで(私は正直そう思っていた)、1年ぐらい前に偶然ある場所であったメンバーさんが「本気でやってるバンドなんです!」と、ちょー熱く語っていた時も本当にライブを見るまでは、ネタかなと思っていたのは事実。でも、実際ライブを見たら、これまでもそれぞれのバンドで活躍されているだけに、演奏はもちろん、ステージはエンターテインメントとしてお客さんにワクワクしてもらうということが考えられたものだったし、あの時に熱く語っていたのはネタじゃなかったんだなぁと。沢田チャレンジの歌声には人なつっこさがあり、MCではスベる時は気持ち良くスベり、でもそのスベり芸こそが(芸だとは思ってないかもしれないが…)フロアにいる人の心にスッと入りこめる要素だったり。また、沢田チャレンジのMCがイマイチだったとしても、次の曲でタラコチャレンジやチャレンジオノマックがボーカルを執ることで雰囲気がグッと締まる感じがあったり、メンバーそれぞれのキャラもうまく理解し、よく考え込まれたステージだと、この日も感激したものだった。どこか懐かしさを感じる80'sサウンドもあり、ラップもあり、振付が某アイドルを彷彿させるものだったり、ラストの『恋をしようよ』まで、初めて彼らを見るという人でも輪の中に入りたくなるような吸引力を持ったステージだった。

 という、根底に燃えたぎるエネルギーを持ち、本気で取り組んでいる4組に出演して頂いたこの日のライブ。個人的に、この4組が一緒にやったら面白いんじゃないかと思っていた奇跡の対バンでもあった。来場頂いた方も、お目当て以外にも見てみようと思ってくれた方が多かったようで、初めて見たけどあのバンド面白かったという声もチラホラ聞く事が出来、この日にロフトにいた人の何かしらのきっかけがあの場で生まれていたことにとてもドキドキした。(text:やまだともこ/Rooftop編集部)


PHOTO BY:オオミヒサト


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