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REPORT

BOφWY

2012.12.03

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祝 レコード・デビュー30周年!
未発表映像・音源を含むBlu-ray BOXと高音質CD(Blu-spec CD2、SHM-CD)、12月24日に一挙発売!

 1982年3月にアルバム『MORAL』でレコード・デビューを果たしてから今年で30周年を迎えたBOφWY。この記念すべき節目を祝すべく、事実上の解散宣言から四半世紀となる今年の12月24日にBlu-ray作品6枚組の『Blu-ray COMPLETE』(貴重な写真満載のスペシャル上製本ブックレット付)と高音質CD(Blu-spec CD2、SHM-CD)がそれぞれ発売される。“BOφWY以前、BOφWY以後”という言葉がある通り、日本のロックの潮流を変えた彼らの偉大な足跡を次世代へ伝えるためにこれまでの作品を高画質・高音質化、さらに未発表の映像・音源を追加収録した貴重な作品群だ。

 まずBlu-ray BOXだが、目玉は何と言っても『GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11〜1987.02.24』に収録される日本武道館公演(1986年12月10日)の“完全版”である。このツアーで二度行なわれた武道館でのGIGをミックスしたダイジェスト版が2004年にDVD化されたが、単独では未発表だった93分間の全映像と音が新たに発掘されたことはまさに快挙であり、ファン垂涎の逸品と言えるだろう(なお、標準画質のBlu-ray化については、現在最高峰の技術レベルを持ち、ハリウッド大作の修復を数多く手掛けたLAの映像プロダクション、リライアンス・メディア・ワークス社が担当している)。

 バンドの最高傑作と称され、今日のJ-ROCKの鋳型とも言うべき金字塔的作品である5thアルバム『BEAT EMOTION』がオリコン・チャートの1位を3週連続で獲得し、結成から5年でBOφWYは名実ともにトップ・クラスのロック・バンドとなった。その直後に行なわれた「ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR」は、脂ののりきった極上のパフォーマンスを繰り広げて生粋のライブ・バンドであることを証明してみせた史上最高峰のツアーとして名高い。ここには解散を見据えて臨んだラスト・アルバム『PSYCHOPATH』のツアーでの悲壮感や緊張感はないし、壮大な後夜祭でありファンに対する感謝の宴だった「LAST GIGS」のニュアンスとも違う、上り調子で勢いのあるバンドの丹誠を凝らした切れ味鋭いアンサンブルの妙が存分に味わえる。

 そして、既発アルバム11タイトルの高音質CD(Blu-spec CD2、『MORAL』のみSHM-CD)と同時発売される未発表ライブ・アルバムもまた武道館の音源だ。これはあの「ライブハウス武道館へようこそ!」という日本のロック史上あまりに有名なMCで知られる、BOφWY初の武道館GIG(1986年7月2日)を完全収録したもの。『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986 NAKED』と題された本作は、当時10万枚限定で発売された『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』に施されたオーバーダビングを排し、全セットリストが当日その場で鳴っていた4人だけの音で再構築されている。4thアルバム『JUST A HERO』でようやくバンドとしてのピュアな完成型を生み出せたことに対する自負が毅然とした歌とプレイににじみ出ているようだ。

 この武道館公演を前に、氷室京介は当時のインタビューでこう応えている。

 「別に、武道館のステータスみたいなものは今はもうないし、意識の上では武道館もロフトも変わんないから。かえってロフトみたいな所のほうが客が見えていいとも思うし…。ロフトで演りたいねー。でも正直言って(武道館公演の)完売は嬉しかった」(Rooftop 1986年6月号掲載のインタビューより)

 この時点で、新宿ロフトを“卒業”してすでに2年。ライブ・デビューを果たしたロフトを拠点として全国のライブハウス行脚で研鑽を積み、メジャー・デビューを経てホールという未知の場所で自分たちのビートを確立するツアーを経験していた頃だ。その後、敢えてライブハウス時代のメンタリティに戻ってかつての自分たちの原型を今の自分たちで再構築した『BEAT EMOTION』(そもそもこれはライブハウス時代のツアー・タイトルだった)を発表し、頂点を極めた。翌年には潔く解散というカットアウトの美学を貫くことを考えると、今回新たに発売される『GIGS at BUDOKAN〜』の“完全版”と『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986 NAKED』はピークに登り詰めたBOφWYの短い至福のときを捉えた貴重なモニュメントにも思えるのである。

 これらの作品群に触れ、改めて痛感する。BOφWYの真髄はライブ・パフォーマンスにこそあったという揺るぎない事実を。ステージにこそBOφWYの語るべき真実があったということを。そして何より、解散宣言から四半世紀を経てもなお彼らはφ(ファイ)=何処にも属さない、誰にも似ていない存在であることを。(text:椎名宗之)

商品情報

BOφWY Blu-ray COMPLETE

EMI Music Japan TOXF-4011〜16
定価:28,000円(税込)
2012年12月24日(月)発売
*下記6タイトルのBOXセット(48ページ予定『スペシャル・フォトブック』付き、完全限定生産)
*購入者応募抽選特典:Blu-ray体感イベント『BOφWY Blu-ray GIG』[2月27日(水)東京・新宿バルト9、2月28日(木)大阪・梅田ブルク7、3月1日(金)群馬・ヤマダ電機LABI 1高崎]に計1,000名様限定・抽選でご招待
■BOφWY VIDEO(46分)
■GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11〜1987.02.24(50分+新規映像93分)
■“GIGS” CASE OF BOφWY COMPLETE(149分)
■1224(100分)
■“LAST GIGS” COMPLETE(103分)
■SINGLES OF BOφWY(45分)

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