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トップニュース所得の影響、保育園と幼稚園の差、遺伝と環境の関係、塾の効果などを徹底分析! 『教育格差の経済学 何が子どもの将来を決めるのか』発売。

所得の影響、保育園と幼稚園の差、遺伝と環境の関係、塾の効果などを徹底分析! 『教育格差の経済学 何が子どもの将来を決めるのか』発売。

2020.08.12

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「日本の親は格差を容認している」「幼稚園より保育園出身の方が学力が高くなる」「塾に通わなくても学力が上がる教育法とは」……。 8月11日発売の『教育格差の経済学 何が子どもの将来を決めるのか』は、 こういった身近な事例や研究成果を多数紹介しながら、 その背景にある教育の格差が、 いつ、 どのように生まれるかに迫った一冊。 
 
格差研究の第一人者である京都大学名誉教授・橘木俊詔氏が、 親の所得の影響、 保育園と幼稚園の差、 遺伝と環境の関係、 塾や習い事の効果などを、 統計と調査から徹底分析。 特に0歳から小・中学校期を中心に、 子どもの将来を決める決定的要素を、 豊富なデータをもとに読み解き、 また公教育で格差を乗り越える方法や、 格差社会・学歴社会の行方についても考察。 
 

第1章 子どもの格差を容認する親たち より抜粋 

教育格差を容認する人が増えている 「親の多くが自らの子どもに対して、 学校の成績はよくなくてよい、 高い地位や収入を得られるようにならなくてよいと考えているのは、 日本の特色とみなしてよい」と少し前で述べた。 繰り返しになるが、 これまで日本では親の状況によって子どもの教育に格差が生じるのは、 機会の平等に反するという考え方が強かった。 そのことはアメリカと比較するとまだ劣るものの、 曲がりなりにも奨学金制度が準備されていて、 所得の低い親の子弟でも、 より高い教育を受けられるように、 と社会的な配慮がなされていることからもわかる。 少なくとも、 本人の責任ではない条件によって発生する教育格差は排除すべし、 というのが教育における機会の平等(均等)の精神であり、 多くの人がそれを認めていたのである。 ところが、 である。 そのように広く支持のあった教育における機会平等に対して、 黄信号が灯る時代がやってきている。 どういうことかと言えば、 所得の高い親の子弟は高い教育受けて当然であり、 逆に所得の低い親の子弟は低い教育に甘んじるのもやむをえない、 と思う人が増加しているのである。 
 

本書の構成

はじめに
 
第1章 子どもの格差を容認する親たち 
「結果の格差」と「機会の格差」
文化資本の効果とは
「学歴下降回避説」と「名門度上昇希望仮説」
教育格差を容認する人が増えている
「機会の平等」すらない時代に
子どもの健全な成長を願わない社会 など
 
第2章 子供の将来は何で決まるの か
遺伝と社会ダーウィニズム
知能と人種に関する論争
子どもの知能は遺伝だけで決まらない
双生児研究から見た「遺伝か環境か」問題
「非認知能力」の重要性の発見
環境が悪い影響を及ぼす可能性 など
 
第3章 幼児教育のコストとリターンを読み解く 
日本人の子育て観はこうしてつくられた
「3歳児神話」とその後
子育てと教育の国際比較
情けない日本の夫
幼児教育と学校教育の違い
難関試験を突破するための子どものしつけ方
幼児教育の効果はいかほどか
教育の質・費用対効果を考える
幼稚園か保育園か など
 
第4章 公教育で格差は乗り越えられる か
塾に通うと学力は上がるか
塾の効果は国語より数学にある
学校だけで学力を高くできるか
通塾率の低い県で生徒の学力が高い理由
なぜ公立のほうが私立より塾費用が高いのか
習い事の効用 など
 
第5章 学歴社会の行方を考える 
学歴社会が教育に及ぼした影響
初等・中等教育をめぐる議論
公立か私立かという選択
職業教育の軽視と普通教育の重視
学歴社会をめぐる新しい動き など
 

商品情報

『教育格差の経済学 何が子どもの将来を決めるのか』橘木俊詔

NHK出版
発売日:2020年8月11日
定価:880円(本体800円)
判型:新書判並製
ページ数:216ページ
ISBN:978-4-14-088631-1

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