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いま、天守が熱い! 本能寺の変の半年前、織田信長が日本で初めて安土城で行なったこととは?

2020.02.21

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『ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿―鳥瞰・断面イラスト、 CG、 精密模型でよみがえる近世城郭―』(三浦正幸・監修)が注目されている。
 
革新的で新しいものが好きなイメージの強い織田信長だが、 城のシンボルともいえる「天守」が本格的に始まったのも、 信長の安土城からといわれている。 それまでの城にも高い建物はあったが、 城内の最も高い場所に高い建物を築いて居住可能にし、 「てんしゅ(天主)」と呼ばせたのは、 信長の安土城が最初になる。 しかも信長はこの安土城において、 日本で初めて有料の城見学ツアーを行っていたのだ。 本能寺の変から遡ること半年前、 天正10年(1582)の元旦に、 信長は新年の挨拶にきた家臣たちに城内の拝観を許している。 そして最後に御礼銭を受け取ると、 それを後ろへ投げたという記録が、 信長の一代記である『信長公記(しんちょうこうき)』に記されている。
 
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信長の安土城は、 天守も含めて本能寺の変後に焼失し、 現在は石垣などを残すのみとなっている。 だが、 江戸時代に建てられた天守でさえ、 残っている城はわずか12しかない。 「現存12天守」という言葉を聞いたことのある人も多いだろう。 姫路城(兵庫県)、 彦根城(滋賀県)、 松本城(長野県)、 犬山城(岐阜県)、 松江城(島根県)の5城が国宝に、 弘前城(青森県)、 丸岡城(福井県)、 備中松山城(岡山県)、 丸亀城(香川県)、 松山城(愛媛県)、 宇和島城(愛媛県)、 高知城(高知県)の7城が重要文化財に指定されている。 いずれも大変貴重なものである。 
 
では、 「現存12天守」以外の今ある城の天守は、 いつ建てられたものなのか? じつは時期も再建方法も様々だ。 明治の廃城令後から昭和初期までは、 観光の目玉として、 位置や規模や外観などが史実とは異なる「模擬天守」が再建されていた。 太平洋戦争で多くの城が焼失した後は、 戦後復興のシンボルとして外観を復元した「復元天守」が再建された。 そして平成に入って以降は、 発掘調査と史料を元に木造で忠実に「復元天守」が建てられている。 もちろん、 どの天守も長く地元で愛されてきたことに変わりはないが、 少し誤解を与えてしまっているものもある。 
 
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当然、 かつては天守が存在したが再建されていない城も多い。 本丸跡とされる広場に、 いったいどのような天守が建っていたのか、 人々の興味は尽きない。 それはいつの時代においても同じなようで、 信長の安土城は江戸時代から復元の対象になっていて、 推定案などの史料も残っている。
 
そんな人々の素朴な疑問に応えるのが、 本書『ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿』だ。 信長の安土城のほかにも、 豊臣・徳川両時代の大坂城や、 寛永期の二条城や江戸城など17基の天守をはじめ、 櫓・門・御殿の復元CG・イラストを、 折込A3の大きなサイズで24城掲載している。 いずれのCG・イラストも、 学術調査と史料に基づいて時間をかけて復元された貴重なもので、 在りし日の姿を楽しむことができる各城の詳しい解説のほか、 主要天守年表やマップなどの資料も充実。 日本100名城も多く掲載されていて、 100名城めぐりを楽しんでいる人には、 ぜひ知ってほしい情報も満載。 あなたの城めぐりをさらに充実させる一冊だ。
 
江戸後期の広島城の本丸復元イラスト(復元=三浦正幸 作画=野上隼夫)。 本丸上段に御殿、 下段に馬場があり、 御殿の立派な様子がよくわかる。 御殿の屋根の色が違うのは、 もともと杮葺(こけらぶき)であったものが財政難によって瓦葺(かわらぶき)に改められ、 その頃の様子を描いていることによる。 
 
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商品情報

『ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿 鳥瞰・断面イラスト、 CG、 精密模型でよみがえる近世城郭』
監修:三浦正幸

定価:本体1800円+税
発売日:2019年12月24日
判型:A4判/オールカラー144ページ(折込12枚)
電子版:なし
ISBN:978-4-05-611547-5
発行所:(株)学研プラス

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