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トップニュースLOFT9にてドヤ街・山谷地区の写真展「Another Side 2016 Ver.2 〜 消える山谷、拡散する山谷 」を開催!

LOFT9にてドヤ街・山谷地区の写真展「Another Side 2016 Ver.2 〜 消える山谷、拡散する山谷 」を開催!

2016.07.14

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7年間山谷で働きながら撮影した写真集、「AnotherSide」(LibroArte)、築地市場で警備員をしながら撮影した「築地0景」(ふげん社)等、国内外で作品を発表し、高い評価を得ている写真家の新納翔(にいろ しょう)がLOFT9にて山谷地区の写真展を開催する。これは、今年4月に新宿ベルクにて開催した写真展「Another Side 2016」の続編にあたる。
 
展示期間は7月20日(水)〜8月3日(水)。会場となるLOFT9は、7/1に渋谷・円山町のキノハウスビルにオープンしたばかりのトークライブハウス。通路に面したガラス面のほか、店内のブックカフェスペースにも数十点の作品が展示される予定。尚、展示作品は全て購入することができる。
 
開催時間:平日: 12:00-17:30|土日:夜のイベント終了後のバータイム
(平日18時以降はライブスペースとなります、)
 
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新納翔コメント

ユーロスペースのある渋谷Loft9にて開催いたします。ベルクでの写真展を見逃した方、じっくりプリント鑑賞したい方は是非に。私も数日は顔を出しますので、FacebbokページやTwitterなどで情報を出したいと思います。
 
お待ちしております。
 
以下はベルク通信に寄稿したものです。
 
今回の写真展「Another Side 2016」は、かつて肉体労働者の街と呼ばれた東京都台東区に位置する山谷地区を撮影したものである。7年間にわたって山谷の簡易宿泊所で帳場の仕事をしながらその街と生きづく人々を撮影したものと、その後度々訪れて撮影したものの中からセレクトしたものである。
 
山谷に対するイメージはその世代によって様々であろうが、その現状はあまり知られていないのかもしれない。私も、かつて暴動が起きた時代や手配師が盛んに仕事を斡旋していた様子は記録映画や語り話でしか知らない世代であるが、その時代の残り香を最後に感じることができたと今振り返って思う次第である。
 
その後、今年移転する築地市場を撮影したくて警備会社に就職し一年ちょっと市場を撮影したが、それは築地市場に現役時代だった山谷のイメージが重なったからかもしれない。
 
最近では外国人バックパッカーや地方からの若者たちが安宿として山谷の宿を利用する、それは確かに山谷における変化の一部ではあるがもう10年以上前の話である。そんなことからも、世間における山谷の認識は少なくとも5年はずれているのではないかと帳場にいながら思ったものだ。
 
労働者の街は、福祉の街へ、そして介護の街へと呼ばれるようになり、そしてまた違う層が流入してきている。テレビで山谷の街がとりあげられる頃にはすでに変化しているが現実だ。
 
今回のタイトルに山谷の文字を入れていないのは、「山谷」という言葉が背負う歴史による先入観を排除したいという想いと、山谷というだけで「貧しく哀れな人たち」という決め付けが今だによく耳にするからである。
 
そういった側面はもちろんあるが、山谷のおじさん側からしたら窮屈な都心のほうが生きづらいとただ感じているだけなのかもしれない。人それぞれであるが、立ち位置の差を除いて話はできない。
 
ここ10年山谷を見てきた私からすると、今日日ニュースに流れるようなネット社会の闇や、孤独死の問題などのほうがずっと深いところに根を張っているように感じてならない。さらにいうなれば、「山谷」という言葉が付帯するイメージはもはや山谷にはなく、世の中の見えにくいスミへと拡散しているように感じるのだ。
 
山谷で起きている現状は、その後起きる社会的問題を先取りしているだけなのではなかろうか。築地市場にしろ、単に旧態依然とした古いモノを取り壊し、蓋をするかのような表層的に綺麗なもので、歴史を断ち切るかのように覆っていく今の日本のやり方では何の問題解決にはならないと思う。写真家として出来ることは、消えゆく景色を記録していくことに尽きると私は考えている。
山谷にはドヤがつぶれその跡地に高層マンションが建つのも珍しくなくなった。
もう山谷は存在しないのだ。
 
山谷が抱える問題が山谷固有の問題ではなくなってしまった。
山谷は消え、そして山谷は拡散しているのだ。
 
◼︎プロフィール
新納 翔(にいろ しょう)
写真家。1982年横浜生まれ。麻布学園卒業。早稲田大学理工学部応用物理学科中退。日本の三大ドヤ街のひとつである「山谷」にて、実際に働きながら7年間写真を撮り続ける。後に移転間近の築地市場を撮るべく警備会社に就職し、内側から移転に揺れる築地を記録する。
写真集に『山谷』(Zen Foto)『Another Side』(Libro Arte)『築地0景』(ふげん社)等がある。
 
 

商品情報

新納翔 写真集
「Another Side」

定価:2.800円(税別)
仕様:96頁、写真72点(デジタルカラー)231mm×156mm
出版:LibroArte
デザイン:match and company
文:田村彰英

amazon

東京、浅草北部に位置する街、通称「山谷」。かつて肉体労働者の街と呼ばれ、幾多の暴動やドヤ街独特の世界に、近づくことすら憚られるエリアであった。しかし現在、高齢化の波に福祉の街へと姿を変えるも、わずかな報道があるのみで、その現状があまり知られていないのも事実である。最近では外国人旅行者から就活生など、宿を利用する人は多様化している。写真家・新納翔が6年間毎週山谷へ通い、実際に帳場の仕事をしながらが見続けてきた現状を、見たままに素朴な視線で切り取った力作。2011年に北京で開催された個展に合わせてZenFotoGalleryより発売された「山谷」に次ぐ二冊目の写真集。 「新納翔君の作品を見ていると、私が若かった頃の事を思い出す。解決困難な時代に、新納翔君の作品は全ての表現行為を超え、一番新しく輝いている作品である。」田村彰英(写真家)

Live Info.

新納翔写真展
Another Side 2016 Ver.2 〜 消える山谷、拡散する山谷 
期間:7月20日(水)〜8月3日(水)
時間:平日: 12:00-17:30|土日:夜のイベント終了後のバータイム
(平日18時以降はライブスペースとなります、)
会場:LOFT9  Shibuya (サイトはこちら)
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 1F TEL 03-5784-1239
 

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