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【ライブレポート】万人の心を鼓舞させるN'夙川BOYSの超絶パフォーマンス

2011.10.22

N’夙川BOYS
PLANET GENERATION TOUR〜SHELTER 20th ANNIVERSARY〜
2011年10月17日(月)下北沢SHELTER

文:石川 愛(web Rooftop)
写真:Masayoshi Akutsu

20111017-0122.jpg曇天の10月、長袖を羽織る。
肉巻きおにぎりを頬張る若者を尻目にSHELTERに向かう。
この日はN’夙川BOYS(ん・しゅくがわぼーいず)のPLANET GENERATION TOUR、しかも対バンは知る人ぞ知る、ギミギミギミックス。
猫背をすっと伸ばし、深呼吸してから会場に入る。
すると、シンノスケBOYsが熱心にピンクの風船をいくつもいくつも膨らませていました。
恋をしたての男の子が、初めて女の子をお家に招く時みたいな空気で、心地よい緊張感が肌をそっと撫でます。
「これは期待してしまう」と、にやつく口元を正しました。

リハーサル、プラネットマジック。
リンダdadaのドラムはSHELTERによく似合う。
表情豊かな彼女にメロメロの方も少なくないでしょう。
皆さんご存知の通り、性別関係なく人を魅了する力を持つ美女。
私のまわりだけかもしれませんが、赤いスカートが似合う娘ってすごく、かわいい。

ほどなくして夕まぐれ、開場。
フロアはどんどん人で埋まっていく。

先ずはギミギミギミックス登場、ボーカルはあの戸川純ちゃんであります。
声優であり名だたるギタリストでもあるブラボー小松とギミギミギミックスを結成した時、戸川純は18歳だったとのこと。
しかも結成してから30年を超える活動の中で、ライブは今回が8回目だという驚きの事実。
ベースに中原信雄、ドラムに矢壁アツノブを迎え、豪華なラインナップと相成りました。
ただ一言の「豪華」で済むような話ではなく、鳥肌が立つとはまさにこのことで、難しいことはさっぱりわからないどころかタブ譜すら読めない素人が「うわ、演奏うまい!」と唸るほど。
安心と信頼のサウンド、といった塩梅。
そして、MCのたびに沸くオーディエンスに「アウェーだと思ってたのに!」と驚く戸川純は、
「お邪魔します」
「座ったまま歌ってごめんなさい」
「もし私たちのことを気に入ってもらえたら」
と、始終謙虚。
ギミギミギミックスは、忘れがちなメンバー紹介を早めに済ませます。
この時点でオーディエンスも、N'夙川BOYSを待ちわびるというより「このイベントを隅から隅まで楽しもう。何より、目の前のギミギミギミックスにちょっと心を奪われかけております」という雰囲気が漂っており、その時の戸川本人から放射されるオーラを押さえきれないのは、もはや説明するまでもないと思われます(玉姫様の表情で床を踏みならしながら)。

20111017-0322.jpg暗転。
ステージを取り囲むように、ハート形のバルーン登場。
なんていうかもう全体的にキャンディーポップなシティーナイトのアバンチュールであの娘ぼくがロックンロールをキメこんだらどんな顔するだろう…というような雰囲気。
しばらくしてスッと差し込む照明。
赤いハートのバルーンがくるくるとまわり、揺れ、その光を受けてまるでミラーボールのように会場内を乱反射。
今世界で一番キラキラしている、ホットな三人組「N'夙川BOYS」の登場。
リンダがランドセルを背負っていたのは、戸川純へのオマージュかと。
何のことかわからない人は、お父さんお母さんに聞いてみましょう。
その返事が曖昧で、ピンと来なかった人は、近所の変わったお兄さんお姉さんに聞いてみるといいかもしれません。

20111017-0189.jpg閑話休題。

世界が夙川に恋をするのにそう時間はかからなかった。
思い返せば数年前、下北沢のライブハウスで「ああ、あの、なんか、曲によってパートチェンジする、そうそう、わりとポップな」という曖昧な情報が錯綜していたあの頃…。
当時は、新しくて、キラキラしている素敵なものを急に目の前に差し出されて、皆まごついていただけなんだ、と思い知らされたのです。
今や幅広い層に認知された彼らのスタイルは、人の心を、甘酸っぱい恋みたいな目に見えないものでくすぐってくる。
夙川メンバーとオーディエンスによるギミギミギミックスコール等もあり、バンドがバンドを賞賛する時にこんなにわかりやすいこともない、と、いたく感心したシーンも。
何度も申し上げますが、直感的に格好いい曲と同じくらい「聴いていて嬉しくなってしまうMC」に目がないのです。
この日も、マーヤLOVEのMCという名の魂の叫びが多く聴けたのでいくつか抜粋して紹介しましょう。

「高校の時の学祭の、軽音楽部から頂いたワザをさっきこっそり披露したぜ! 大歓声ありがとう! まだまだ小細工ばっかりだぜ!」

「あー何を言おうとしたか忘れた………聴いてくれた? 『PLANET MAGIC』。そう、僕らのミニアルバム。ちょっと踏み込んだ話をすると、今回のツアータイトル『PLANET GENERATION』が危うくアルバムタイトルになるところだった…結果、良かった。みんな、ジェネレーションだろ(?)………そして俺はこんなことも言いたくなかった!」

「最近手紙を書いたりとかする? しないでしょ、コレ(端末を操るジェスチャー)で済ますでしょ。この(会場の)中にも夙川ボーイズに手紙を書いてくれた方……………いない!(笑) そんなこともあるさ。あ、何を言いたいか思い出した」

「人になんか喋らなくていいや、墓場まで持ってけ」

「思いの外あんまりチーン!て鳴らなかった」

「いつもは30分くらいだと4曲で終わってしまう。世界広しと言えど、4曲ですべてを見せられるバンドってなかなかいないと思うぜ。でもなんでだと思う? あなたたちのせいもある。その笑顔が、俺の気持ちを愉快にさせて、俺のお喋りを加速させる」

(リンダdadaを観たい方のために)俺が、一歩、引きました。(シンノスケBOYsを観たい方のために)俺が、一歩、横によけました」

「ギミギミギミックス、光栄です! 熱演ありがとうございました! 最高にハッピー! この感動を君たちと一緒に分かち合えた! そ、れ、が、又嬉しい! 本当にありがとう!」

「『理想の俺はこんなもんじゃねーのに…でもありのままの自分で突っ込んでいかなきゃいけない』って瞬間、多々あるよね。…そんなにないか? 少ないなー。『ある』って言ったやつのことなめんなよ! 今あるって言った人は、コッチ(夙川)寄り。ほんで、いつか俺たちが何かの間違いで捕まったりしたら、『そんなことする人じゃない』って証言してくれるよな。ほんで、その時万が一俺たちが間違った、悪いことをしていたとしたら、謝るから!」

そしてそのMCを聞き漏らすまいと黙っていたオーディエンスに対し、
リンダdadaの「なんか皆静かやない!? 騒いでくれていいねんで! 声を! 出してくれていいねんで!」と、
「ニートビーツくらいでしかその黄色い声援は聞いたことないわ」はとても通っていました。

20111017-0428.jpg諸々説明不足もあり伝えきれない歯痒さもありますが、会場にいた方には「そうだそうだ」と頷いていただけることを、そして残念ながらこの日のライブが観られなかった方、次こそはきちんとチケットが手に入りますように願っております。
お決まりの「リンダ!」のかけあいでリンダdadaがびっくりして「マーヤ!?」みたいになっていた瞬間も何度かありました。
リンダdadaの「ほんなら、行こか、シンノスケ!」に対しシンノスケBOYsも「え、俺?」みたいな顔をしていました。感染。
マーヤLOVEが何度も言っていた「ぶっつけ本番はいけないぜ」もご愛嬌。
アハハと笑うシーンあり。
アンコールは話題沸騰中の「目を閉じておいでよ」。
映画『モテキ』のサントラにも収録されているので興味のある方は是非。
オリジナルのBARBEE BOYSももちろん格好いいのでそちらもおすすめです。

20111017-0523.jpg以前のライブと変わったのはオーディエンスや曲の数だけであって、マーヤLOVE、シンノスケBOYs、リンダdadaの叫びは一貫している。
世に出る前から彼の中で熱く滾っていたのでしょう。
嬉しくて涙が出るほど幸せな空間がそこにあった。
キラキラは人を幸せにする。
その幸せな笑顔は人を幸せにする。
幸せの循環で、世界がキラキラする。
それはとてもいいことだと思う。
ロックンロールに取り憑かれたって、実はそういうことかもしれない。

20111017-0580.jpg-----N'夙川BOYS play list-----
#01: How many Japanese
#02: プラネットマジック
#03: I BELIEVE YOU
#04: アダムとイヴがそっと
#05: ミッドナイトエンジェル
#06: TRY AGAIN 〜boys and girls〜
#07: MY DEAR GIRL
#08: シャンソン
#09: 2つ目の革命
#10: Candy People
#11: 物語はちと?不安定
#12: 死神ダンス
---encore---
#13: 夙川BOYS 〜Bonus Track〜
#14: 目を閉じておいでよ
#15: I'm waiting for the Ah〜
#16: フェアリー

-----ギミギミギミックス play list-----
#01: VENUS ON FUR
#02: Cherry Bomb
#03: My Generation
#04: TO KNOW YOU IS TO LOVE YOU
#05: Sex Drugs and R&R
#06: ダイヤルMを廻せ!
#07: 遅咲きガール
#08: Summer Time Blues
#09: パンク蛹化の女

彼らの音楽は、カチカチにかたまった人の心や考え過ぎの頭を、そっとほぐす力がある。
頭の中のマーヤLOVEに「やっと気付いたかい? 自分に素直にならなきゃ駄目よ」と言われた気がした。ジャカジャーン。

Live Info.

2011.10.24(月)静岡Freakyshow
『Freaky show!!!!』

■出演:herpiano / FLEX EYE /  N’夙川BOYS(西宮)
■問い合わせ:静岡Freakyshow
(TEL)054-273-8699(MAIL)こちら

2011.10.26(水)名古屋アポロシアター
ZIP-FM FIND OUT presents『24 ROCK NIGHT』

■出演:Heavenstamp / N´夙川BOYS(西宮)
■チケット: THANK YOU SOLD OUT!!!

2011.11.04(金)新宿LOFT
VERONICA企画『逢魔が時に愛と、夢』

■出演:VERONICA / 女王蜂 / N’夙川BOYS(西宮)
[発売日]10/22(土)
[プレイガイド]
・イープラス
・新宿LOFT店頭
■問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382

2011.11.19(土)吉祥寺STAR PINE'S CAFE
『CHICKS RIOT! 2011』

■出演:THE GIRL / KETTLES / LET’S GO’S / N’夙川BOYS(西宮)
[プレイガイド]
・吉祥寺STAR PINE’S CAFE
・DISK UNION
・COCONUTS DISK 吉祥寺店
VAMP! boutique
■問い合わせ:CHICKS RIOT

2011.11.21(月)下北沢GARDEN
『Beat Happening!GREATEST MAX!』

■出演:ワッツーシゾンビ / 赤い公園 / SuiseiNoboAz / オワリカラ  / N´夙川BOYS(西宮)
[プレイガイド]
・店頭売り
・N’夙川BOYSのHPにて予約受付 →サイト内CONTACTフォームより受付いたします
・GARDEN WEB予約
・イープラス
■問い合わせ:下北沢GARDEN 03-3793-5438(10:00〜18:00)

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