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a flood of circle"Tour ZOOMANITY〜天晴全国百鬼夜行〜ツアー・ファイナル"Rooftop読者クロス・レビュー

2010.12.06

IMG_2309.jpga flood of circle
“Tour ZOOMANITY〜天晴全国百鬼夜行〜ツアー・ファイナル”Rooftop読者クロス・レビュー

2010年11月27日(土)赤坂BLITZ
pix by Rui Hashimoto (SOUND SHOOTER)

IMG_1755.jpg明日がどうなるか、わからないから、今を笑う、だから今宵はいかれたディナータイムパーティ
互いが交じり合い、溶け合うような。鼓動を連想させる渡邊のドラムに、じゃれ合う曽根のギター。撫で、包み込む石井のベース。その上を、空気を震わす佐々木の声が泳いでゆく。暗闇の中、真っ赤なライトに照らし出されたa flood of circleからは、血液が体内を流れるようなゆるやかさと、次を予感するざわめきを感じた。会場は、さながら『最後の晩餐』に描かれるモンスターに飲み込まれてしまったかのようだ。襲い掛かる迫力の演奏とは裏腹に、時折訪れる曲間の静寂には、今か今かと時を貪る気配がする。「ようこそ、“Tour ZOOMANITY”ファイナルへ」佐々木の不敵な笑みにつられ、歓声が勢いよく呼応する。バンドと観客がひとつの生物を形成する一体感、しかしそこには個々様々な感情が蠢いていることを思い出させる、表情あるセットリストだった。
「バンドを組んだあの頃未来の歌を歌っていたように、今日最後にこの曲を残して、僕はこれからの未来にかけようと思います」
『ブラックバード』が、映える。今日靴をなくした、渡邊の名を叫んだ、石井を笑った、あなた、その他全てのあなたが一人でもいなかったら、この空間は成り立たなかった。その不確さをより生々しく思え、ここに沢山の人間が生きていることを証明する、魅力的なステージだった。(河野有美)IMG_2216.jpg

「未来」
ついに、ツアー・ファイナルを迎えたa fiood of circle。色々な想いが詰まったこのツアーに、私を含め、多くのファンがフラッドの音楽をより感じることができただろうと思う。
セッションが鳴り、『最後の晩餐』が始まるとともに、重厚なサウンドと共に会場が一気に興奮と熱気に包まれた。その後も『ZOOMANITY』は続き、一曲一曲に惹き込まれ、本当に楽しくて時間があっという間に過ぎていった。
最後は、アンコール2曲とセッションで締め、ツアー・ファイナルは大成功となった。そして、フラッドはダブル・アンコールにも応えてくれ、vo佐々木さんの「これからの未来をずっと考えています」と、そんな熱い想い語り、『シーガル』を演奏。まさに、今の想いに重なるこの曲に、たくさんのファンがこれからのフラッドの活躍に期待し、楽しみにしている。
結成からの4年間、晴れでも雨でもひたすら走り続け、彼らの音楽を鳴らしてきた。それが、今のフラッドであり、このツアーへと繋がったのだろう。そんな彼らは、新たなる「未来」に向かってまた走り出すのだ。ファンとして、その「未来」を追っていきたいと思える素晴らしいツアー・ファイナルだった。(中田桃子)

IMG_4956.jpg未来へ繋ぐ今のブルース
開演前の会場では古いブルースが流れていた。私はステージ上を眺め、演奏する彼らを思い浮かべる。さあ、今日はどんな新しいブルースを鳴らしてくれるのだろう。ドキドキしながら開演を待った。
いよいよ照明が消え、SE『Open The Gate-session#4-』と共にメンバーが登場。興奮の歓声が上がる。楽器を準備し終えると、呼吸を合わせてジャーン!と音が鳴らされた。私の胸は一気に高まった。そして開口一番、「おはようございます、a flood of circleです!」とどこかクールに佐々木さんが言い放つと、ついにツアー・ファイナルの幕が開いた。
まず一曲目から私は、そうきたか! とこれから起こることに頗る期待を膨らませた。だって、一曲目、つまり始まりの場なのに『最後の晩餐』が演奏されたのだ! これはやられたなあと思ったと同時に、やっぱりかっこいいなあとも思った。
『ZOOMANITY』の曲が次々と演奏される中、初期ナンバーも会場を盛り上げた。私は『Thunderbolt』で“出来ることは一つ”と力強く確かに発音していた佐々木さんの姿がとても印象に残っている。かっと見開いた彼の目が捉えていたのは、きっと未来だ。
二度目のアンコールで登場した時に、佐々木さんはこんなことを言っていた。「いつも未来のことを考えている。未来のために出来ることは今を大切にすること」と。彼らはデビューしてから一年半ですでにアルバムを3枚出しているが、決して生き急いでいるわけではない。色々なことがあって、その時その時に正直に吐き出してきた結果なのだ。それはつまり、彼らが未来に手を伸ばしながら今を大切にしてきた証拠だと思う。それが赤坂BLITZのステージに立つことへも繋がったのだ。“出来ることは一つ”それは、未来に繋げるための“今”のブルースを届けることなのだろう。
最後に「未来の曲を歌います」と始まったのは『ブラックバード』。佐々木さんはマイクを離れ“未来 未来 未来 未来”と歌った。私は彼らの未来と自分の未来を重ねて想像し、共に歌った。ああ、きっと私の未来では、a flood of circleの"今"がずっと傍らで鳴っているのだろうなあと予感せずにはいられない、次の世界へ繋ぐ素晴らしいライブだった。(南條章乃)IMG_8814.jpg

IMG_8972.jpgTour ZOOMANITY〜天晴全国百鬼夜行〜 SET LIST
01. 最後の晩餐
02. フェルディナン・グリフォン・サーカス
03. Silent Noise=Avante-gard Punk
04. Chameleon Baby
05. Thunderbolt
06. ロシナンテ
07. Black Magic Fun Club
08. 百鬼夜行
09. Red Dirt Boogie
10. コインランドリー・ブルース
11. Quiz Show
12. Human License
13. 泥水のメロディー
14. プシケ
15. 象のブルース
EN-1
16. ロストワールド・エレジー
17. シーガル
18.(Don't)Close The Gate -session #5-
EN-2
19. ブラックバード

IMG_4721.jpg

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