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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】GARLIC BOYS('99年7月号)- かっこつけないことが俺らなりに最大限のかっこつけ

かっこつけないことが俺らなりに最大限のかっこつけ

1999.07.14

 人間はカッコつけたがる生き物だ。だがしかしカッコつけることによって余計かっこ悪くなったりしまうものだ。懸命になればなるほど、「こっけい」に見えてしまう。中学生の頃の写真は恥ずかしすぎて見ることができない人はたくさんいるはずだ。GARLIC BOYSはそんな、どうしてかズッコケてしまう人を「嘲笑」ではない、「笑い」で表現している。カッコつけたいのにそれができない誠実な心が楽曲の根底に見え隠れする。そんなことができるバンドは日本で彼らだけなんじゃないかと思う。ヒネた笑いはそこらで見ることができるが、そのへんが唯一無比のバンドと言われる所以なんではなかろうか。どんな人間がそうした音楽を生み出しているのだろう。来る7/10に新LOFT初ライブを記念してGARLIC BOYSにお話を伺うことができた。(TEXT:斉藤友里子)

普段あわないからこそ爆発するライブパワー

──新しい新宿LOFTは下見はされましたか?

PETA:ええハコやね。狭くて汚いけど不思議な親しい感じのする昔のLOFTからどうなるのかと思ったんやけど、その雰囲気持ったまま、きれいになったね。

KOBAYAN:便所がきれい。

KYO:ライブやりやすそう。

──ありがとうございます。ところで、GARLICはメンバーが東京と大阪に離れて住んでいる長距離恋愛バンドらしいのですが、ライブなど東京の仕事の時はどうしているのですか?

PETA:俺とKOBAYANとまっちゃん(KYO)は大阪でお兄ィ(LARRY)は東京で住んでるから、ライブはリハん時、一発しか練習できないんよ。

LARRY:プロデュースの仕事もあるし、東京にいいへんと便利が悪いからこうなってしまってますね。 KYO:ま、練習できたことにこしたことないけどなぁ。ひさしぶりに演ると燃えるし、普段あわないからこそ爆発するライブパワーがあるんかも。レコーディングとかもそうやし。

俺は黄い服できても、赤い服でもええと思うけど、公の場でやったらヒンシュク

──GARLICのライブは非常にパワフルですが、お客さんもダイヴなどをしてパワフルな盛り上がり方をしています。今、そのダイヴについて色々な意見がでているのですが、メンバーのみなさんはどう、お考えですか?

LARRY:なんとなしに問題になってるって聞いてたけど、うちらがこういうふうにライブは見て下さいって強制的にはいえへんなぁ。

PETA:自分で責任とるのが楽しむルールとしてあるんちゃうかな。

KOBAYAN:う~なんとも言えへん‥。

KYO:うまい例えじゃないかもしれんけど、葬式ってあるやん。世間一般には黒服で参加するってルールがあって、俺は黄い服できても、赤い服でもええと思うけど、公の場でやったらヒンシュク買うやん。みんながルール守って初めてうまい葬式できるんやから、そうしようやって感じなんやけど。

かっこつけないことが俺らなりに最大限のかっこつけ

──GARLICのレコーディング風景って非常に興味があるのですが、「It's cool 爆乳~」とレコーダーに向かって真面目に歌うものなんですか?

PETA:あたり前じゃないですか。常に大真面目です。

KYO:大真面目どころじゃないよ!喧嘩もしますよ。「バック!ウォッチ!アクセ!おこの!」とバックボーカルをいれる「おねだり上手」という曲があるんやけど、「おこの」って入れるか入れないか、殴り合いに近い議論あった。それだけ、俺ら、人がどうでもいいと思うとこ一生懸命やる。それがポリシーやから。

──GARLIC BOYSには「笑い」という副産物が曲を聴く上で発生すると思うのですが、バックホーンに地元「大阪」の影響はどれだけあるのでしょうか?

PETA:学校から帰ったらカレー食いながら「吉本新喜劇」見て、育ったからねぇ。ぬぐいたくてもぬぐえないほど染みついてます。

KYO:「笑い」が文化の郷やから。やっぱそれは土着の音楽として俺らのできること。大阪に生まれんかったらできひんかもな。ところで「笑い」が副産物というのはどういうことなの?

──「笑い」がテーマでなく、一生懸命やるけどできない人の悲しさ、誠実さががテーマであり、自然体に演ることによって道化の「こっけいさ」が「笑い」に通じると受け取れるのですが。

KYO:うれしい意見やね。GARLICを「お笑いバンド」として見る人もいるし、受け手によって別の見方もできる。そういった見方の余裕ができるようにしたい。好きに感じてくれればいい。あとな、自然体でいるということ、かっこつけないことが俺らなりに最大限かっこつけなのよ!唯一GARLICがかっこつけれるところやねん。

──土着という意味でいえば、日本語にもこだわりはありますか?

PETA:今、俺らのやってる音楽って元々、洋モノの文化やったやん。その文化に同じベクトルの洋の物を加えても面白くないやん。別の文化に自分たちのもってる和の文化をたすことによってなにか生まれるかもしれんと思うのよ。

──文化の融合ですか。

PETA:あ、いやホントは英語できないから‥。できないことはしない(笑)

LARRY:昔、アメリカツアーとか行った時、PETAはMCの時、旅の本とか見て「はうどゅゆどゅー!」とかもう、英語には聞こえへんこと言ってたもんなぁ。

10年続けてきて、神がおるのよ

──バカバカしい歌詞をハードコアに取り入れたのがGARLICが初めて、そして老舗に君臨し続けていると思うのですが、初めの頃、疎外などありませんでしたか?

PETA:あったよーぉ。おまえら違うって他のバンドからは言われるし。5年くらい前は3ケタライブハウス入らんかったもん。 KY:俺としては老舗という意味でいうと「バカバカしい歌詞をハードコアに」というのは方法論であって、「んなアホな」って思わせるものを作り続ける志の老舗という自負はある。

PETA:GARLICはジャンルに固執してるわけじゃないし。

──なぜそういった迫害を受けながらも続けていけたのでしょう?

PETA:それしかできないというか。続けてきて、オモロイ歌詞でハードな曲やってもOKなシーンができてきたわけやし。また、色んな人に支えられていたしね。まっちゃんなんか、GARLICイイ!っ言ってくれて、メンバーになったから。

KYO:昔、寝川屋のビンテージというライブハウスの店員やってたんよ。そこでGARLICがライブ演ったら客30人。でもライブがすげぇ、かっこよくって、ギャラ10万だした。それから店のレーベルから「サイコスラッシュ」を制作してメンバーに誘われた。すごい悩んだんよ!普通の会社員になろうと思ってた時期だから。

(いいところでPETAさんトイレに)

──PETAさんいないので聞きますが、KYOさん、GARLICのメンバーでよかったと思ってますか?

KYO:今は本当によかったと思ってる。マジで。でも次の瞬間かわるかも(笑) 自分のGARLICの活動を振り返ると俺はGARLICの看板を掲げている一人にしかすぎないし、GARLIC BOYSを俺は5年間ぐらい続けていて、昔からいるのはぺーさん(PETA)しかおらんけど、10年続けてきて、神がおるのよ。GARLIC神みたいな。俺らはそのしもべみたいなものなんよ。逃げられないし、いつも自分につきまとう。

PETA:色んなことができたら、それやってみたいけど、ムリして背伸びとかしても、ええことないもん。自分ができることを確実にやっていきたい。それが俺の理想やし、もっている素質なんちゃうかな。

──最後に次にライブに向けて一言お願いします。

メンバー一同:楽しんで下さい。俺らも楽しみまっす!

GARLIC BOYS are
PETA:Vo 初体験は高2。同級生と彼女の家で。
LARRY:Guitar 初体験は高1。同級生と。
KYO:Bass 初体験は高1。姉の友達の女子大生。
KOBAYAN:Drum 初体験は高2。同級生と彼女の家で。メンバーで一番変態との噂。女性の最高峰は清川虹子。
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