Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューナギサワカリン - どんなに土に還りたくなっても、わたしはまたヒカリを探してしまう

「自分はここに立ちたい」って思う気持ちを忘れずに活動をする

2021.09.01

眉村さんとは音楽で会いたかった

──「ロフトプレゼン大会」で初めてナギサワさんの生ライブを見たんですけど、「すごく声が出る人がいる!」ってとにかく驚きました。人の体からこんなに声が出るんだ、と。声を聴いているだけで場の雰囲気が変わるというか。

ナギサワ:うれしい〜!!!!  わたしが歌手になりたいと思ったきっかけって絢香さんなんですよ。絢香さんはウワ〜っと全身で歌う方だし、そのあとに聴いていたのはSuperflyさん。ディーバみたいにウワ〜って歌う人が好きなんです。母がビヨンセが好きなので、ビヨンセを聴いて育ったのも影響しているかもしれないです(笑)。わたしは、ミュージカル映画の『ドリームガールズ』が好きなんですけど、そこに出てくるジェニファー・ハドソンの声量には驚いて、そこからもインスパイアを受けました。大森さんも魂で歌い上げる方ですし、歌で納得させられる人にすごく憧れています。

──ナギサワさんも、声の力で場を制御して聴き入らせることができる歌声の持ち主だと思います。初見の日はほんとうにびっくりして、家に帰ってからもナギサワさんのYouTubeを見返しましたから。

ナギサワ:ありがとうございます! ウチは家系的に声がでかいっていうのもあるんですけど、歌うようになってからはのどを痛めないように発声方法も意識するようになりました。

──代表曲の「ヒカリ」は、MVとIMALAB×新宿LOFTのライブの両方がYouTubeで観られますが、ライブになると声の迫力も格段に強くなっていますよね。

ナギサワ:あのライブはバンド編成だからっていうのもあるかもしれないですけど、最近はライブの空気が変わったって言ってもらえることが多くてうれしいです。

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──「ロフトプレゼン大会」ではロフト全店舗ツアーを実現すべく「これにかけています!」と発言されていました。誰もが、自分の必死な姿を人前でちゃんと出せるわけではないと思うのでとてもかっこよかったです。

ナギサワ:これしか生きる方法がないって思っているんです。バイトもある程度はできるし、…遅刻しちゃったりとかはあるけど(笑)、それなりにやれるんですけどわたしにはこれしかなくて。ステージで誰かが歌っているのを見ると、すごいって思うよりも悔しいって思っちゃうんですよ。それって、実は活動をする前からずっとなんです。わたしのほうが絶対にできるってジト目で見ちゃう。それなら活動しなきゃ! って。それを親に言ったら、「大学を卒業してからにして」って言われちゃったので、隠れて活動をするために最初は「なぎさ」っていう名前だったんです。

──「なぎさ」時代はご両親にはバレずに?

ナギサワ:バレましたね(笑)! 結果、大学を半年留年しちゃったんですよ。それもあって母に、「就活はしません、ごめんなさい」って話しをしました。わたしはこれ以外で生きていけないから。「じゃあ自分で全部がんばりなさい」って言われました。ライブ映像のツイキャスを親に送ったりするんですけど、あんまり見てくれてないんですよね。コロナ禍だからライブ現場にも招待できないし。だから、Zepp Hanedaなら広いし大丈夫だろうって思ってます。

──その想いもふくめて大きな会場を目指していたんですね。

ナギサワ:実は、母も眉村ちあきさんがすごく好きなんですよ。眉村さんの「おばあちゃんはサイドスロー」っていう曲のMVがあって、完璧にマイケルジャクソンのオマージュをしている映像なんですけど、それを母に教えたら、「この人おもしろい〜!」ってはしゃいでいて。「わたしのときにもその反応してよ」って思わず嫉妬してしました(笑)。それで余計に悔しかったのかな。だから、眉村さんとツーマンライブをするときは絶対に家族を呼びたいっていう意図もありました。家族に認めてもらいたいっていう気持ちがずっとあるんです。

──ナギサワさんのTwitterの固定ツイートにも動画が貼られていますが、眉村さんとはどういったいきさつでZepp Hanedaライブをやることになったんですか?

ナギサワ:眉村さんがむかし「下北沢ろくでもない夜」っていうライブハウスで活動をしていたってことを聞いて、店長の原口さんに眉村さんが好きなことを前々から伝えていたんです。だけど、「お前には会うのはまだ早い、今のままじゃ追いつけないよ」って言われて、わたしはどうしても眉村さんと一緒にライブがしたいから、自分なりにがむしゃらにガンダッシュをしてきたんです。そして、原口さんの誕生日ライブを見に行ったら、横でぴょんぴょん飛びながらはしゃいでいる人がいてよく見たら眉村さんだったんですよ!でも、むやみに話しかけるとファンみたいになっちゃうし、ここで会いたくなかったって思っていました。やっぱり、音楽で会いたかったんですよね。対バンをするとか大きいフェスとかで共演をして、「やっと会えました」って伝えたかった。けど、原口さんは私が音楽で眉村さんに会いたかったことなんて知らないまま、私に眉村さんを紹介してくださって。偶然会っちゃったことがめっちゃ悔しかった。だから本人に、「本当は音楽でちゃんと会いたかった」って伝えたら、眉村さんはすごく真面目に「えらいねぇ…」って聞いてくれたんです。わたしの悔しさも知らずに(笑)。そしたらいきなり眉村さんから「じゃあさ、来年の6月にZepp Hanedaでわたしとツーマンしよ」って言ってくださったんですよ!!!!!!!

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──そんなドラマチックな展開だったんですね! そのときはどんな気持ちでしたか?

ナギサワ:ナチュラルハイ状態になっていて、「やるやる!」って強気に言っちゃいました。だって、自分がずっと背中を追いかけてきた人がツーマンで殴り合いしよって言ってくれて、断るわけがないから。わたしはあなたを超えるために頑張ってきたんだ! って思って、「あなた以上にお客さんを呼んでやる」って言ったら、「わたしが1年後どうなってるかわかってるの?」って返してくれてお互いメラメラしながらも、わたしは心のなかで、「うわー、どうしよう!!!!」って。

──はしゃぎつつも冷静に考えている自分もいて。

ナギサワ:そうなんです、急に自分の言ったことの大きさに気づいちゃって。どうしよう、やっちゃった! って焦りました。日がたつにつれて、自分はなんてとんでもないことを言ってしまったんだろう…って。ファンの人からも、「どうせ口約束でしょ」って思われたりもしたし。でも、そう思われるのは自分の実力がたりないからなんですよね。なぜあの動画を残したかっていうと、実現したかったからなんです。あれは自分のガソリンです。まずは自分をバンプアップしなくちゃいけないし。インターネットというタトゥーを残してしまったから。

──プレッシャーを糧にする自分を追い込み型なんですね。期間もそんなに長くないですよね。

ナギサワ:1年切っちゃってるんですよ! やばい〜!!!!!  わたしは追い込まれないとなにもできないんです。今までも自分で自分のケツに火をつけて、ひゃ〜、誰か消して〜!!!  って思って走ってきた人間だから(笑)。でも、そうしないと甘んじてしまうんですよね。でも、眉村さんとのZepp Hanedaがゴールじゃないから火をつけ続けるんだと思います。

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